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2012/02/27

鉄道が好きになったわけ【2】 「鉄道旅行術」(種村直樹)

P2276741前回記事の「時刻表2万キロ」が、鉄道の旅の楽しさを文学という形で教えてくれたものであるのに対し、こちらは、実際に鉄道旅行に出よう、という人たちのためのハウツー本である。

この本との出会いも、小学生時代の図書館であり、その後改訂版が出るたびに購入することになる。いつか実際に旅行に出るときのためにと、擦り切れるほど読んだ。鉄道旅行のプランニングから切符の賢い買い方、宿の探し方などをまとめたこの類の本は、当時としては貴重だったと思う。時刻表とこの本を片手に、私が初めての一人旅に出るのは、中学卒業後の春休みのことである。

著者の種村直樹氏は、元毎日新聞記者の「レイルウェイ・ライター」。旅行記の著書も多いが、こういうハウツー本をまとめさせたら天下一品だったと思う。まだインターネットなどでの情報収集など夢のまた夢だった時代、「鉄道旅行術」が鉄道趣味へのアプローチとなった少年たちはきっと多かったはず。

種村氏の特色は、読者とのつながりを非常に大切にしていたことではないかと思う。実は私も、かつて氏の読者サークルに所属していたひとりであり、ご当人と一緒に乗り歩きをさせていただいた機会もわずかながらあった。最後にお会いしたのは1995年の初め頃だったと記憶している。

氏は2000年11月にクモ膜下出血で倒れ、その後一時回復したものの、最近ではまた体調を崩されているという。私の記憶の中での氏は、今も温泉でタオルを腰に巻き、「チェリー」を吸いながらビールを飲む元気な姿のままである。

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コメント

この本は私にとっても特筆すべき1冊です。

改訂版のひとつには、協力者として名を刻んでいただきました。

いまだに「あきらめちゃダメ!指定券」とか「別々1万円の宿」などなど、覚えてしまっているフレーズが多々あります。

最後の一節は同感で、タバコは吸わなくてもいいけれど、温泉とお酒をまた共にできる日を心待ちにしています。

投稿: miyap | 2012/02/28 20:51

miyapさん、ありがとうございます。
私の場合は「穴あきトイレにご注意」と「おや、通過のはずなのに」ですかね。
「おっかぁ、上野はおらちの駅と大差ないべ」ですね。北川宣浩さんのイラストも印象的でした。

投稿: いかさま | 2012/02/28 21:24

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