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2012/06/14

海外の都市交通事情(3) アメリカ・シカゴ

Pa143176ボストンでの1か月に及ぶ語学研修を終えた私は、自主研修のためシカゴへ飛んだ。

シカゴはニューヨークに匹敵する近代的な摩天楼都市である。
現在、アメリカ一の高層ビルは、目下建築中のワールド・トレード・センターであるが、私が訪れた当時は、9・11テロ以降の更地のままになっており、シカゴのウィリス・タワー(Willis Tower)が第1位であった。足元に強化ガラスを張った床から400m下の地上が見える、という悪趣味な一角で、私は震えながらカメラのシャッターを押してもらった。

Img034そのシカゴの市内鉄道網は、2路線の地下鉄と、5系統の高架鉄道「L」からなっており、いずれもシカゴ交通局(CTA)により運営されている。
乗車には「トランジットカード」と呼ばれるプリペイド式磁気カードが必要。駅の券売機で売っており、チャージも可能。運賃は乗車1回あたり2.25ドルで、乗換1回につき0.25ドル。1日券・3日券・7日券などのパスも用意されており、電車のほか市内バスも利用できる。

地下鉄2路線は、いずれも郊外では高架を走り、途中から地下に潜って市街地を抜けて再び地上に顔を出す。シカゴの主要空港であるオヘア空港からは、ブルーラインで市街地まで約45分、2.5ドルである。

一方、高架鉄道「L」は、機能としては地下鉄とほぼ同じだが、市街地では高架線を走る。地上から見上げると、高層ビルに挟まれた道路のはるか上空に高架が設置されており、時折、電車が走る音と振動が響いてくる。

Pa123137高架鉄道は市街地に碁盤の目に走る道路の直上に設けられているから、カーブ区間ではかなり小さな半径で90度曲がることになる。そのため、電車1両あたりの車長は最も長くて15mまでとなっており、日本のJRに慣れた目にはずんぐりとした車体に見える。駅のホームで眺めていると、高層ビルの向こうから不意に電車の頭が出てきて、ビルの壁をかすめるようにゆっくりとこちらへ向かって曲がってくる。
実際に電車に乗って、先頭から前方を眺めると、ビルとビルの間に浮かぶようにして古びた高架橋の上を走る姿は、幻想的にしてスリリングであり、どこか鉄道模型の世界に迷い込んでしまったような趣がある。

この路線は、2006年発売のPS3ソフト「Railfan」(「電車でGo!」の発展版)にも登場する。このシリーズのゲームで、海外の路線が収録されているのは非常に珍しい。

Pa113067_2なお、「L」や地下鉄について、「治安が悪く、お勧めできない」とされているガイドブックをよく見かけるが、それほど心配することはないように思う。一般市民も多く利用している地元の足であり、家族連れの乗客が多い車両を選んで乗り込めばまず安心だ。とくに空港からダウンタウンへの移動は、バスよりもはるかに安価である。

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