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2012/06/27

海外の都市交通事情(6) イタリア・ミラノ

空港アクセス

Pa243533観光都市ミラノの玄関口は、郊外北西部のマルペンサ空港である。
空港からミラノ市内へはバスの他、空港地下の駅からミラノ市街地西部のカドルナ駅まで、「マルペンサ・エクスプレス」が通っている。所要約40分、料金は11ユーロで、連絡バスと比較するとかなり高い。

そのせいか、私が乗った時、列車はすこぶる空いていた。
2階建て車両を連ね、収容増を図っている「マルペンサ・エクスプレス」は快適だったが、私の乗った車両の2階席には、他に乗客はおらず、ひとりぼっちだった。

Pa243535発車してしばらくすると、床下の1階席から唸るような声が聞こえてくる。声は次第に大きくなり、薄気味の悪い歌声に変わった。
おそるおそる階段から1階席をのぞいてみると、酒か薬かでイッてしまったようなおっさんがひとり腰掛け、焦点の合っていない眼で歌い続けている。私は一刻も早くそこを立ち去りたかったが、大きな荷物を抱えて移動すればおっさんの目に付く。私は息を殺して2階席にとどまり、ミラノ・カドルナ駅までの40分を不安にさいなまれながら過ごした。

ちなみに、マルペンサ・エクスプレスの名誉のために付け加えておくと、その3日後、帰路にカドルナから空港まで乗車した時は、座席は半分ほど埋まり、へんなおっさんもいなかった。

市内交通

Pa253560ミラノの市内交通は、主に3路線の地下鉄と、多数の路面電車から成る。
カドルナ駅からミラノ中央駅までは、地下鉄2号線で5駅、約15分である。大聖堂(ドゥオモ)やスカラ座のある市中心部へは、中央駅からなら地下鉄3号線、もしくは路面電車1系統を利用する。

料金は地下鉄・路面電車共通で、当時1乗車1ユーロと安かったが、2011年に50%の大幅値上げが実施され、1乗車1.5ユーロとなった。ただし、路面電車については、90分以内であれば乗り継ぎ利用も可能である。
観光に便利な1日乗車券もある。24時間有効で4.5ユーロとお得である。

地下鉄は駅・車両ともに薄暗く、古びた車両の中も淀んだ雰囲気が漂っている。一般市民の利用が多いので、あまり過敏に反応する必要はないと思うが、車両の連結部が日本のように幌でつながっていないため、乗車する際はなるべく乗客の多い車両を選んだ方がよさそうだ。

Pa253557路面電車の方は、近年、低床式の新型トラムの導入も進んでいるが、主力は黄色く塗られたオンボロ電車である。これがミラノの古びた町にはまたよく似合っていたりするのだが、車内の照明も白熱灯で薄暗く、夜になると車内はレトロというよりオンボロ感を醸し出す。他に乗客がいても心細い気分になれること請け合いである。

ところでこの路面電車、写真を見て不思議に思うことはないだろうか。

実は進行方向に向かって左側には、ドアがないのである
ミラノの路面電車は、日本と異なり、バスのように進行方向が一定になっている。確認はできなかったが、終点ではループ線を使って折り返すようだ。よって、この写真ではわかりにくいが、運転席は前方側にしか設置されていない
また、右側通行のミラノでは、電車の停留所は常に進行方向右側になるように配置されているから、ドアも右側だけで用が足りるというわけである。これまたお国柄である。

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