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2012/06/03

学園都市線の電化開業の裏で…

同じ札幌市内でも、私の住んでいるところとは全く無縁だが、6月1日、学園都市線の桑園-北海道医療大学間が電化開業した。北海道の既存路線の電化としては、青函トンネル開通に伴う木古内-函館間(1988年)以来、実に24年ぶりである。

昨年5月に石勝線で特急「おおぞら」が炎上、9月にはJR北海道の社長が失踪・自殺、今年2月には石勝線で貨物列車が脱線と、このところいいニュースがなかった北海道の鉄道界において、久々に明るい話題である。

が、もろ手を挙げて喜ぶには少々、時期が悪い

国内の全原発が停止している状況下において、夏の電力供給はひっ迫している。5月に泊原発3号機が停止した北海道も例外ではない。北海道電力では、猛暑だった2010年比で、ピーク時間帯7%の節電要請を行っており、私の会社においても、6月から前年比10%の消費電力削減を目指した省エネ活動が始まる。

その一方で、学園都市線列車の7割が電車化されることで、JR北海道における消費電力は3%程度増加するという。さらに10月には残る3割の列車も電車化される予定になっているが、悪いことに北海道の電力需要のピークは1月である。最も需要の少ない6月と比較すると、電力需要は1.42倍に達する。

私は今ここで事の善し悪しを判断するつもりもないし、原発の是非云々を論じるつもりもない。節電要請に対しては粛々と取り組むしかないと思う一方、鉄道ファンとしては地域の利便性を高める電化開業、それに伴う新型電車の導入など、おめでたい話だと思う。

ただ、なんともタイミングの悪い話だよなぁ、と、率直に感じてしまうのである。

今のところJR北海道では列車本数の間引き等は考えていないようだが、この夏の電力需給いかんによっては電化開業スケジュールやダイヤ・使用車両の見直しを迫られる可能性もゼロではない。今後の動きが注目される。

【おまけ】
Img_0135今回の電化で、新たに733系735系という2系列の電車が新造投入された。パッとみたところ、既存の731系電車と全く同じように見えるのだが、仕様はそれぞれに異なる。胴体の帯の色が、731系=黄緑、733系=黄緑のみ、735系=帯なし、と異なるので、判別可能であるが、おそらく「鉄」でない一般利用者にとってはどうでもいいことと思われる

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