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2012/07/27

お父さんの前科【その2】

お父さん居眠り伝説第二弾。

今を去ること28年前、私が小学校6年生のときのことである。

私の故郷の市長は、当時、新人ながら現職を破って当選し、就任3年目を迎えていた。その市長を囲んで、市内の小・中・高から招集された代表が市の将来について語る座談会というものが開かれた。

代表は、小学校・中学校から各2名、高校から1名の計5名。当時、市内9つの小学校に1,000名ほどの小学6年生がいたはずだが、代表のひとりに、当時まだ優等生の香りがほのかに残っていた私が選ばれたのである

2時間にわたる座談会は、市役所内の市長公室で行われた。聴き手たる市長を囲んで、代表5名が、それまでに座ったことのないようなふわふわのソファに腰を下ろす。隅には進行役である教育長が座っている。

あらかじめ用意した課題についてしゃべるための持ち時間は約10分。私の出番は一番最初である。 私は頭の中に叩き込んできた自分のテーマについて、10分間熱弁をふるった。

自分の出番が終わった直後から1時間余りの記憶がほとんどない。

学校へ帰る車の中で、引率役の教務主任の先生は仏頂面になっている。のちに聞いた話だが、戦艦大和の生き残りという硬骨漢の教育長も、
何であんなのを代表にしたんだ!
と相当のおかんむりであったという。

私にとって救いだったのは、我が家の近所にお住まいであった当の市長からは、へなちょこ代表の大胆なる粗相に対して「おおらかでよろしい」とお咎めなしだったこと。後日、私の母に、
お宅の息子さんは大物になりますぞ
と言ったとか。

その市長は、その後6期24年の長きにわたって市長を務め、先日名誉市民章を贈られた。
いっぽう、私はその偉大なる市長の予言に反し、身長だけは大きく伸びたが人間の器は伸び悩み、社内で一、二を争う小物として今日も底辺を歩いている。

こんな話を今息子にするのは、「人参が嫌いだったら一生食べなくていい」というようなもので、きわめて危険である。それだけの粗相を重ねていっても人間何とか生きていける、となれば、お調子者の坊主はますます増長するにきまっている

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コメント

親子の話、面白すぎです。

さてさて、話題になってる元市長さん、なぜか私、この方の息子と二度、同じ職場になっています。
世間は狭いと感じますね。

投稿: miyap | 2012/07/28 00:41

おはようございます。
今回も楽しく読ませていただきました(^o^)/

社内で1,2を争う小物~謙遜でしょうが想像してしまいました・・・(笑)
そして、その息子さんにも・・・w

投稿: 華凜 | 2012/07/28 05:17

>miyapさん
コメントありがとうございます。
あの方の息子さんはそちらの方にお勤めなんですね。僕らよりも若かったように記憶していますが。本当に世間は狭いですね。

あと、申し訳ありませんが、コメント中の市の名前は削らせていただきました(笑)

投稿: いかさま | 2012/07/28 23:38

>華凛さん
毎度ありがとうございます。
謙遜かどうかは周囲の評価に委ねてみたいと思います(笑)

子供、特に件の長男坊については、顔から性格から全てお父さんと瓜二つであると評判です。

投稿: いかさま | 2012/07/28 23:40

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