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2012/08/25

北関東の未乗路線乗り歩き【その1】磐越東線と水郡線

8月17日金曜日、仕事を終えた私は、東京へ飛び、上野から水戸行きの常磐線電車に乗った。手には10年以上ぶりで買い求めた「青春18きっぷ」を握っている。

Dscn08820時過ぎに到着した水戸駅前のネットカフェで夜明かしし、翌朝5時06分発の常磐線いわき行きで出発。沿線の風景に、震災で痛めつけられた痕跡を見つけるのは難しいが、終点のいわきから20kmほど先の広野以北は、常磐線も復旧のめどは立っていない。



Dscn0885いわきからは磐越東線の普通列車で郡山へ向かう。車掌も乗務する3両編成の列車に、乗客は各車10人程度。土曜早朝の列車ならばこの程度のものかと思う。駅ごとに現れる集落を取り囲む水田は、その向こうの山に囲まれて奥行きを持たず、北海道の田園地帯を見慣れた目には猫の額のように見える。

Img_0267ちょっと感心したのは、ほとんどの駅に、往時をしのばせる古いものから新しいものまで、駅舎があること。列車行き違いのために5分ほど停車した神俣駅も、洋館風の立派な駅舎が建っていた。
ほとんどの駅は無人あるいは委託駅らしいが、ホーム1枚だけの殺風景な駅ばかりより、はるかに風情がある。

郡山での50分弱の乗り継ぎ時間に朝食を済ませ、切り欠き式の3番ホームから、9時18分発の水郡線普通列車に乗る。水郡線は、水戸から郡山の前の駅、安積永盛までの137.5kmに、途中の上菅谷から常陸太田までの支線9.5kmを持つ地方交通線である。路線単位で言えば、私が現在乗り残している区間の中ではぶっちぎりの最長距離区間である。

Img_0268キハE130系と呼ばれる、ステンレスボディの新しいディーゼルカーは、田園地帯を走る非電化ローカル線には不釣り合いな両開き3ドア車である。2両編成の列車は、クロスシート主体の座席が半分以上埋まる混み具合で、日中ほぼ2時間おきにしか列車の走らない区間としては乗客は多い。しかも、普通の路線なら段落としに乗客が減っていき、県境では乗客数名ということもよくあるが、この列車は郡山出発時とほとんど変わらない乗車率で県境を越えた

Dscn0900出発から約3時間、12時21分着の上菅谷で下車し、常陸太田までの支線を往復。終点の常陸太田は、昨年できたばかりらしい立派な駅舎を持つ。かつては道路を挟んだ反対から、日立電鉄線が常磐線の大甕までを結んでいたが、2005年に廃止になっている。


上菅谷からの3両編成の列車は、水戸が近いせいもあって、座席がほぼ埋まる盛況だ。車両が新しいことと相まって、漠然と抱いていたローカル線のイメージとはちょっと違う雰囲気である。13時48分水戸着。8時間42分かけて水戸を起点にぐるりと反時計回りに一周してきたことになる。

続く。

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コメント

おはようございます。
ネットカフェで夜更かしですか?
どんなのを見たんでしょう?(笑)
駅舎ですが、絵になりますね。
色んな所で、古いものから新しいものまで工夫を凝らしたものが見られてなかなかのセンスだなと思います。

ディーゼル車ですが、3ドアですか?
2両編成で、満席に近いならもう1両増やしてもいい感じでしょうかね。
続きがあるようなので、また訪問させていただきます^^

投稿: 華凜 | 2012/08/26 08:39

>華凛さん
こんばんは。いつもありがとうございます。
大きい町で深夜到着、早朝出発の時は、時々ネットカフェを利用します。衝立で仕切られているので最低限のプライバシーは保てること、料金が安いこと(深夜なら4時間~6時間で1,500円前後、フリードリンク)がポイントです。今回のところもそうでしたが、店によってはシャワーもついています。

ちなみに、ネットカフェと言いながら、私はマッサージチェアの席で、テレビを見ながらうすぼんやりとしていました(笑)

ローカル線の駅は国鉄時代の末期から合理化のために無人化が進められましたが、当時からの古い駅舎を撤去せず、地元の方々が手入れしながら使っている姿というのはいいものです。地方色や、時代をよく映していますね。

水郡線の3ドア・ディーゼル車は、電化前の筑豊線・篠栗線あたりのイメージでしょうか。あれよりは本数も客数も格段に少ないですが(笑)

投稿: いかさま | 2012/08/26 21:28

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