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2012/09/03

北関東の未乗路線乗り歩き【その7】筑波山ケーブル始末記(2)

前回の続き。

Dscn0983_2タクシーを降りると、すぐに筑波山神社へ上る参道の入口があり、「ケーブルカーのりば」の案内板も立っている。タクシーの運転手の話によると、宮脇駅は、筑波山神社の裏手で、タクシーを下車した場所からでも「10分くらいは歩くんでないかな」とのこと。この時点で、JR時刻表掲載の「徒歩5分」は、全く役に立たない情報だということがわかる。

Dscn0967_2山の斜面にへばりつくように立つ筑波山神社への参道は、当然のようにたくさんの石段を登っていく。私は今回、荷物をキャスター付のキャリーバッグで持ってきている。石段はもちろんのこと、砂利の敷き詰められた参道でも、キャリーバッグを引きずることはできない。仕方がないから胸のあたりにキャリーバッグを抱えて歩く

Dscn0982_2ようやく神社の社殿の前にたどり着くと、今度は左手へ向かうようにと看板が指示している。ケーブル乗り場はまだ見えてこない。すでに全身汗だくになっている。
非常に多くの登山客とすれ違うが、誰ひとりキャリーバッグで上り下りする客はいない。皆私の方を珍獣でも見るようにしてすれ違って行く。

Dscn0969
案内表示に従って、社殿を右手に見ながら、時計回りに通り過ぎ、さらに石段の登山道を歩くと、ようやくケーブル宮脇駅が見えた。タクシーを降りた地点からたっぷり10分はかかっている

Dscn0981山頂へのケーブルカーは20分間隔の運転。15時のケーブルカーに乗車。高低差495mは比叡山の坂本ケーブルに次ぐ国内2位、全長1.6kmも第3位である。山頂まではおよそ8分。中間点ですれ違う2台のケーブルカーはに塗り分けられ、それぞれ「わかば」「もみじ」と名付けられている。車体はどちらかというと小ぶりである。

Dscn0976_2筑波山頂駅は、筑波山を形成する男体山の山頂近くに位置する。ケーブルカーから下車した登山客は、ほとんどが付近からの景色を一瞥した後、もうひとつの山頂である女体山へと歩いて向かう。女体山の山頂からはつつじヶ丘まではロープウェイが通っている。天気が良ければ、この界隈からは東京スカイツリーも望めると言う。
けれども例によってロープウェイには用のない私は、15時20分のケーブルカーで再び宮脇駅へ下る。

Dscn0984_2宮脇駅着は15時28分。筑波山神社入口バス停からのシャトルバスは15時40分発で、これを逃すと30分待たねばならない。行きと逆コースの参道を急ぎ足で下り、門前町へ出る。行きはタクシーで上って来た道を小走りに500mほど下る。交差点の先の筑波山神社入口バス停には、シャトルバスを待つ客が5、6人並んでおり、ほどなく乗合バスの姿が見えた。

Dscn0985冷房の利いた車内で空席を見つけて腰を下ろすと、汗と疲れがどっと体から噴き出した。これまでのケーブルカー体験から、少々高をくくっていたが、本来登山鉄道であるケーブルカーに乗るのに、普通の旅行感覚で来てはいけないという教訓を得た。
その後私は、つくばからTXに乗って、流山おおたかの森で乗り換えて東武野田線を制覇したのだが、もはや都市近郊の通勤路線で景色を眺め続ける体力的な余裕は残っていなかった。

ちなみに、シャトルバス利用の場合、筑波山神社入口~宮脇駅は、通常の早さなら上り20分、下り15分は見ておいた方がよさそうである。

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コメント

(^_^)/おはよーございます
筑波山ケーブル、お疲れ様でした o(_ _)oペコッ
ずーっと文字を辿りながら、こちらまで息が切れそうでしたフゥ~
表現が豊かで、その時の心持ちがよく分かります
”北関東未乗路線乗り歩き”と云うミッションがなければ、一日散策などして過ごせそうな山ですね
今回の教訓は私も、きちんと覚えておきます
また、楽しいお話期待してます㋵~(いつも楽しませて貰ってばかりで、申し訳ない-笑)

投稿: tutatyan | 2012/09/04 04:52

おはようございます。
ブログに関係ありませんが、私の所在地分かっちゃいました?(・∀・)
まぁ、隠すつもりはなかったのですが、私の方のブログでは内緒にしておいてくださいね~(笑)
それにしても、さすが鉄道にお強い^^

投稿: 華凜 | 2012/09/04 06:43

キャリーバッグで山登り…ううむ
ある意味、強者でごじゃる(そんけー)
しかし、人の目を気にしつつも、最後まで行っちゃったのね。さぐが、いかさまさまぁ、よっ、大明神

投稿: と~まの夢 | 2012/09/04 19:58

>tutatyanさん
いつもありがとうございます。
文章がくどいのにも息切れしそうになったのではないですか(笑)

ここはやはり、頂上からの美しい景色を愛でるために、時間を掛けて歩く場所ですね。たいていの登山者の皆さんは、筑波山神社→(ケーブルカー)→男体山→(徒歩)→女体山→(ロープウェイ)→つつじヶ丘、あるいはその逆で回られるようです。ケーブルカーでの単純往復は「鉄」の所業です(笑)

投稿: いかさま | 2012/09/05 00:16

>華凛さん
前回は失礼いたしましたm(_ _)m
所在地の件は了解しました。知らなかったことにしときます(笑)

前回ご指摘されていた所要時間の件ですが、結論としてはこういうことです。単純に地図上の距離でいえば4~500mなので、5分でも行けそうですが、石段付、アップダウンありとなれば不可能ですね。
JR時刻表だけを見てスケジュールを組んでいたら、ひどい目に遭うところでした。

いやもう十分ひどい目には遭ってるんですけどね(笑)

投稿: いかさま | 2012/09/05 00:23

>と~まの夢さん
いつもありがとうございます。

正直言うと、ふもとに立った瞬間に、出直せるものならば出直したいと思いました(笑)

でも北海道からこのために(これだけではないですが)出掛けて行って、乗らずに帰って来る、しかも理由がキャリーバッグとくれば、汗だくで登山する以上に周囲から嗤われたことでしょう。よって、これでいいのです(笑)

「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」ですね。

投稿: いかさま | 2012/09/05 00:27

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