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2013/02/28

鉄道懐かし風景【3】1982年・上野駅(3)

さらに続き。

鉄道懐かし風景【1】1982年・上野駅(1)
鉄道懐かし風景【2】1982年・上野駅(2)

6.急行「十和田」上野-青森(常磐線経由)
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戦後の進駐軍専用列車を起源とする、歴史ある列車。昭和40年代には5往復が運行されていたが、特急への格上げなどで順次減少、東北新幹線開業前夜には、定期2往復・季節1往復の3往復が運転されていた。
この3往復はすべて異なる車両が使用されていた。定期列車は20系客車で寝台中心の1往復、12系客車でボックスシートの座席車編成で1往復。季節列車は簡易リクライニングシートの14系客車が使用されていた。私が撮ったこの写真は、車両の窓ガラスの形状から、この季節列車だったと思われる。
11月ダイヤ改正では、この季節列車と20系客車使用の定期1往復が廃止となり、「十和田」はボックスシート座席編成の1往復だけが残るが、新幹線上野開業の1985年3月ダイヤ改正で臨時列車に格下げとなり、ひっそりと消えていった。

7.急行「津軽」上野-青森(奥羽本線経由)
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こちらも1956年以来の長い歴史を持つ列車で「出世列車」の異名を持つ。集団就職や出稼ぎのために普通列車に揺られて上京した人々が、東京で一旗揚げて「津軽で帰る」を目標に励んだという。
ボックスシートの12系客車に、旧型寝台車を連結した編成で2往復が運転されていた。私の撮った写真は旧型寝台車を写したものであるが、11月改正で1往復が寝台特急「あけぼの」に格上げされ、残る1往復は廃止された「十和田」からコンバートされた20系客車編成に置き換えられた。これにより旧型客車を使用した急行列車は全廃となり、地方路線の普通列車に残るのみとなった。
津軽」はその後、1983年7月に14系客車編成に置き換えられ、寝台車の連結は中止。1984年から85年にかけて一時寝台車は復活するものの、1990年、山形新幹線の工事に伴い仙山線経由に改められたうえで583系電車に置き換え。1993年に臨時列車に格下げされた。同時に東北本線筋の急行「八甲田」も臨時格下げされており、上野と青森を結ぶ定期急行列車が消滅している。

こうした夜行急行列車は、周遊券でも追加料金なしで利用でき、東北や北海道を目指す若者には人気があったが、旅行形態の変化と、1980年代から2000年にかけての「新幹線延伸」「夜行列車削減」「急行列車削減」という三重苦の中で、徐々にその勢力を狭め、廃止に追い込まれていった。
現在、青森と札幌を結ぶ「はまなす」が、JR唯一の急行列車として運転されているが、3年後に控えた北海道新幹線新函館開業後の未来は決して明るくない。

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