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2013/04/02

青春18きっぷの話【2】初めてのひとり旅(1)

青春18きっぷ」にまつわる旅の思い出はさまざまだが、やはり初めてのひとり旅のことは書いておきたい。
中学を卒業したばかりの私は、両親の許可を取って、生まれて初めて泊りがけでのひとり旅に出た。小学生時代から鉄道趣味の世界に入り、それまでは時刻表や鉄道紀行の本を眺めるだけだった私の記念すべき鉄旅デビューである。
今日、4月2日は、鉄道の旅人、いかさまの生誕25周年記念日なのである。

私がかつて、レイルウェイライターとしてあまたの著作を送り出していた種村直樹氏の読者サークルに所属していたことは、1年ほど前のブログにも書いた。今はすっかり縁遠くなってしまい、また種村氏本人も病床に伏されて長いが、当時の種村氏はまだ50代前半。勢力的に活動されていた頃である。その種村氏の独立15周年を祝うイベントが会津鉄道を舞台に開催されることになっていた。

私の初ひとり旅は、そのイベントに参加するための旅であった。集合は東武浅草駅。会津若松は東山温泉での一泊会をはさんで翌朝解散、というイベントである。

Ogaki1 Ogaki2
旅は1988年4月2日、大垣発東京行き372M、通称「大垣夜行」でスタートした。急行型の165系電車11両編成。乗るのは小学5年生の家族旅行以来である。あの時は通路までびっしり混雑していて、デッキで膝を抱えて仮眠を取る若者の姿も多かったが、今回は空いている。東京発の下りに比べ、上りは東京着4時40分という早すぎる時間のせいもあり、空いていることが多かったという。

Ogaki3東京駅から山手線、地下鉄銀座線で浅草へ移動し、イベント参加者の方々に合流して、東武特急で下今市へ。普通列車を乗り継いで、会津鉄道の会津田島駅へ向かった。ここからがイベントの本番で、50名ほどの参加者の方々とともに、会津鉄道の貸切列車で会津鉄道の終点・会津高原駅(現:会津高原尾瀬口駅)へ1往復した後、会津若松まで向かう。
車内ではアトラクションも行われており、その後の一泊会では種村氏を囲んでの「おしゃべり会」も催された。けれども、初めてのひとり旅と、レイルウェイライター本人と対面する緊張感で、自分がどう振舞っていいのか全くわからなかった。
当然ながらその間の記憶もかなりおぼろげなのだが、ただ、その日の夜、東山温泉のホテルの大浴場で、露天風呂から上がり、タオル1枚の姿で星空を見上げていた種村氏の姿だけは、今でもはっきり思い出すことができる。

Ogaki4手元に、会津若松の駅前で仲間に撮っていただいた写真がある。15歳の私は、坊主とも短髪ともいえぬ中途半端な髪型である。今では考えられないが、当時私の中学校のみならず、市内の中学校はすべて、校則で男子は丸刈りと決められていた。来るべき高校生活に備え、2月頃から床屋に行かずじわじわと伸ばし始めた髪は、けばだったフエルトのような雰囲気で私の頭に乗っかっており、正直言ってダサい。周囲の同世代のメンバーと比較してもそのイケてなさは群を抜いており、私はなんとも場違いなところに来てしまったような気分でその一夜を過ごした。

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コメント

そうでした そうでした
中学校は丸刈りでしたね(←そっちかい!)
小学校の卒業が近づくにつれ1人また1人と
坊主頭が増えてきて、みんなで取り囲んで
大笑いしていたのに最後は自分も笑われたりして

それにしても中学卒業から鉄旅やなんて
私の周りにはちょっといてなかったです

投稿: buzzっち | 2013/04/03 06:32

生誕25周年記念おめでとうございます。4月はずっとこのネタで行ったらよいかと思います。初々しい15歳の雄姿、いいですね~続きを楽しみにしてますよ。

投稿: poem | 2013/04/03 07:34

(^^)お早うございます
ドキドキワクワクの一人旅の始まりですね
こちらも、((w´ω`w))ドキドキ ((o(´∀`)o))ワクワク
当時のことを思い出しながら、懐かしそうに目を細めながら、書かれているのでしょうか
実は「青春18きっぷ」、その存在を知ったのは15年くらい前です
なんて、もったいなことをしてたんだろうと思いながら、それを使う機会にまだめぐり合っていません

少し、背伸びした感じのいかさま少年(なんか怪しい言い回しで、すみません汗)のこれからのお話しを楽しみにしています

投稿: tutatyan | 2013/04/03 09:47

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。
そうですか、やはり坊主頭でしたか。
うちの場合は、小学校と中学校が完全に同じメンバーでしたので、観念して小学校時代から坊主頭の奴がほとんどでした。
小・中の卒業アルバムを見ると、くりくり頭のオンパレードで、今思えば少々悲しい青春です。

一般的には中学卒業でひとり旅というのは早いのでしょうが、こちら方面のお仲間のあいだではむしろオクテだったようですよ(笑)

投稿: いかさま | 2013/04/04 00:20

>poemさん
いつもありがとうございます。
残念ながらこのネタはあと2回ほどで終わりになると思います。記憶も記録も相当薄いのです。今思えば、もう少ししっかりと記録しておけばよかったと反省しています。

自分で言うのもなんですが、このころの私は純朴そのものですね。どこでどうスレてしまったのか(笑)

投稿: いかさま | 2013/04/04 00:22

>tutatyanさん
いつもありがとうございます。
この旅の記録は、当時のサークルの会報に書いた記憶があるのですが、残念ながらその会報が手元にないので、一生懸命思い出しながら書いています。

「青春18きっぷ」は、「鉄」でない方でも気軽に利用できるところに良さがありますね。5日分というのがやや難点で、本当はバラ買いできるといいのでしょうが。1日1枚×5枚つづりだったころは、金券屋さんでもよく売っていました。

ちょうど子供と大人の境目で、背伸びしたい年頃だったいかさま少年。旅先でひとりであることを実感したとき、ずいぶん大人になった気がしたものです。

投稿: いかさま | 2013/04/04 00:27

懐かしいね~。
大垣夜行の車中で大学生と盛り上がったとか、他の車両に乗っていた私の寝顔を見られた、などということが、手元にある会報に書かれておりまして。
今読んでもとっても面白い。

会津若松駅、いかにも国鉄の駅で、今見るとなかなか趣があるように思えますね。

投稿: miyap | 2013/04/09 21:23

>miyapさん
コメントありがとうございます。

その会報を実家に帰るたびに探しているのですが、見つからなくて困っています。それがあると、今回のブログのネタにももっとふくらみが出たのではないかと思うのですが、残念です。

この会津若松駅のように、駅名を一文字ずつ大きく飾った駅舎、最近見なくなりましたね。

投稿: いかさま | 2013/04/09 22:52

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