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2013/06/13

関東1都6県乗り歩き【2】Because it is there.(その1)

Because it is there.」は、有名な登山家、ジョージ・マロリーが、インタビューで「あなたはなぜエベレストに登るのですか」と質問された際の答えであるとされている。彼が実際にそう語ったかどうかは確認されていないが、この言葉は「そこに山があるから」と訳され、本人の意思とは無関係に格言となった。

さて、そこに山があるから登るのが登山家ならば、そこに電車があれば乗るのは鉄道ファンの本能である。山に登るためのケーブルカーならば、なおのことしっくりくる。今回も私は2本のケーブルカーに乗った。
ちなみに今回は、前年の反省をふまえ、荷物はリュックひとつにまとめてある。靴についても仕事の後だから登山靴というわけにはいかないが、比較的歩きやすい靴を履いてきている。

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ハイカーの姿が目立つ京王高尾線高尾山口駅から、土産物屋の並ぶ細い道を抜けて徒歩5分ほどの清滝駅へ。ここから高尾山へ登る。ケーブルカーとリフトの2通りの手段があるが、運賃はどちらも同額の470円。いずれかを指定して900円の往復券を買えば、帰りはどちらを利用してもよいことになっている。私の目的はもちろんケーブルカーだが、次の発車までは10分ほどあるので、いったんリフトで登ることにする。

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リフト乗り場は、ケーブルカーの駅の脇から、さらに急な階段を上ったところにあった。ここまでくるだけでももう汗だくだが、スキー場ばりのペアリフトに乗ってしまえば、さわやかな風が体を包み、日除けの屋根も付いているので快適である。途中にはカメラを構えた写真屋がいて、客を乗せたリフトが通るたびにシャッターを切っている。山頂で掲示されて希望者には販売されることになっており、遊園地のジェットコースターのようである。

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所要時間は12分。リフトの山頂から都心の遠景を一望し、ケーブルカーの高尾山駅まで、たくさんのハイカーとすれ違いながら3分ほど歩く。この道路は都道になっている。
家族連れや夫婦が目立ち、おひとり様は私くらいのものである。通常15分間隔のケーブルカーだが、好天に恵まれてハイカーの多い今日は特発されており、待つほどもなく下りのケーブルカーが発車する。リフトで登ってものの10分後にケーブルカーで下る客も私くらいのものである。

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全長1.0km、高低差271mはケーブルカーの規模としては中程度だが、発車してすぐに通過する、608‰(31度18分)の勾配は、日本の鉄道における最急勾配である。最前部の窓から山麓へ向かって伸びる線路を眺めるだけでも、その急勾配ぶりがよくわかる。車体は前に大きく傾き、座っていても体が前のめりになる。車内から歓声とも悲鳴ともつかぬ声が上がった。高所恐怖症の方には厳しい乗り物かもしれない。


続く。

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コメント

前回の忘れ物・失くし物のシリーズも笑っちゃ不味いけど面白く読ませて貰いマシタ(*゚▽゚)ノ
今回の新シリーズはまた電車もいっぱい登場しそうで大いに楽しみにデス!!
しかし、いつもながらいかさまさんの文才には感服致します(゚▽゚*)

投稿: よかろうモンキー | 2013/06/16 06:59

>よかろうモンキーさん
お返事が遅くなりましてすみません。コメントありがとうございました。

お褒めいただいて大変恐縮です。それなりに狙っている部分もあるので(笑)、楽しんでいただけると非常に嬉しいです。

今回は2日間限定なのと、疲労感たっぷりで居眠りを繰り返していたので、あまり電車はいっぱい登場しませんが、せっかくなので最大限登場させるようにします(笑)

引き続きぜひお付き合いのほどを。

投稿: いかさま | 2013/06/17 22:22

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