« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【10】インターバル~京都へ | トップページ | 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【12】京都側から比叡山へ »

2013/08/23

2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【11】叡山電車と鞍馬山

これまでの旅の経過は⇒こちら

Dscn2450_2 Dscn2451
地下駅の七条から京阪本線の特急で出町柳へ。2階建て車両を連結しており、座席がほぼ埋まるほどの盛況である。ドアが片側2つしかないうえ階段があるから、乗客の乗り降りには時間がかかる。趣味的には楽しい2階建て車両だが、日常的に利用する客からの目線ではどんなもんだろうかと思う。

Dscn2482 Dscn2452
京都御所、そして京都大学のキャンパスに近い出町柳からは叡山電鉄。京都大学出身の作家、森見登美彦の小説には、この叡山電車がしばしば登場する。その興味深い叡山電車、鞍馬行きの電車は、「きらら号」と呼ばれる観光電車。側窓が大きく、天井へ向けたカーブ部分にもガラスがはまっていて、非常に明るい。通路を挟んで片側には一人掛けの座席、もう片側には窓の方を向いた座席が並んでいて、いかにも観光列車の雰囲気であるが、ハイキング客で混雑しており、運転席後ろに立つことになる。

Dscn2457 Img_0746
小説のイメージでは薄暗い竹林の中をコトコト走る叡山電車だが、実際は京都近郊の住宅街を、丹念に停車しながら抜けていく。岩倉あたりから右手に少しずつ山が迫ってきて、市原を過ぎると車窓風景は一変、にわかに山岳鉄道の雰囲気となる。山深い貴船口でハイキング客が大量に下車すると、次が終点の鞍馬である。

Dscn2464 Dscn2466
古びた駅舎を持つ鞍馬駅から、鞍馬寺の小さな門前町を歩くと、石段の奥に山門が見える。そこをくぐったすぐ先の右手、「普明殿」と名付けられた仏堂の中に、山門駅がある。ここと山上の多宝塔駅を結ぶ鞍馬山鋼索鉄道は、全長0.2kmと、鉄道事業法によるケーブルカーの中では最短。それでも高低差は89mあり、勾配は平均およそ500‰と厳しい。距離が短いため、山上と麓を同時発車して中間で行き違う他のケーブルカーと異なり、1両が単線上を行ったり来たりする。通常は15分間隔で、8時25分から16時47分まで、毎時10・25・40・55分の発車。下りはその3分後の発車で、多客時には増発される。

Dscn2468 Dscn2469
宗教法人
(鞍馬寺)が運営する鉄道というのも全国ではここだけの存在である。改札の職員も、乗務員も、みな作務衣を身に着けている。
乗車運賃は100円だが、厳密には「寄付金」であり、その代償としてケーブルカーを片道利用する権利が発生する、という整理らしい。窓口で寄付金を払うと、花びらのような形をした「乗車票」が渡され、その半券が乗車券になっている。

Dscn2479 Dscn2473
朱塗りの灯篭が並ぶ線路を上り、わずか2分で多宝塔へ。本殿へはさらに参道を10分ほど登る必要があるが、先を急ぐ身ゆえ、下りのケーブルカーですぐに引き返す。鞍馬天狗の本拠でもあり、京都随一のパワースポットでもある鞍馬寺だが、中途半端な気持ちで参拝しては罰が当たりそうである。ここまで来てまた何かの罰が当たったら、せっかく忘れかけた暗い気持ちが小躍りしながら甦って来るに決まっている。


ランキング参加中です。よろしかったら、ポチっとな
にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ  鉄道コム

|

« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【10】インターバル~京都へ | トップページ | 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【12】京都側から比叡山へ »

鉄道の旅人」カテゴリの記事

2013夏・関西の旅人」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
すごいですね。
駅員さんが作務衣きてるとは。行ってみたいなぁ〜…
車窓の景色もいいですね。

投稿: ミナゾウ | 2013/08/24 11:35

(^^)こんばんは
まぁ、懐かしの叡山電車w
以前はよくお世話になっていましたが、「きらら号」にはまだ一回しか乗ったことがないんです
めぐり合わせが悪いのか、日ごろの行いのせいか...
桜ともみじの季節にはとても人気の高い電車です
沿線には学校も多いので、観光と生活者と学生と、うまく融合して面白い雰囲気のある電車です
鞍馬山をよく真夜中に歩くと云う方を知っていますが、そんなに怖くないそうですよ
何かに見守られていう感じなのだとか...私的にはそれが怖いんですが(^^ゞ
いかさまさんの記事では、いつもは知らない世界を知っていく喜びがありますが、
今回のように知っている電車のお話は、それだけで何となく嬉しいものですね
ちなみに、京阪本線の2階建て車両、子供の時は喜んで乗っていました
いかさまさんの仰るように、降りるのに時間が掛かるので、慣れた方なら途中下車する時は避けます
終点まで乗る時は、2階部分に乗って景色を楽しめるのでオススメですよ(^^)v

投稿: tutatyan | 2013/08/25 21:56

>ミナゾウさん
いつもありがとうございます。

駅員さんが作務衣なんて、おそらく全国でもここだけだろうと思います。
この先も続きますが、京都の鉄道は風景といい駅といい、とても素敵なところが多いですね。
是非一度足を運んでみてください。

投稿: いかさま | 2013/08/26 00:24

>tutatyanさん
いつもありがとうございます。

このシリーズ11回目にして、ようやくtutatyanさんのテリトリーに入ってきました(笑)。

叡山電車は何度でも乗りたい路線だなと思いました。
どこの路線でもそうではありますが、叡山電車はおそらく、季節それぞれにひときわ違った表情を見せてくれるのではないかと思いました。

京阪特急はテレビカーの時代から常に変わったことに取り組んでいる印象ですが、都市近郊路線で2階建ての車両が出た時も、かなり驚いた記憶があります。

京都の鉄道はいずこも素敵ですね。
この先もご紹介していきますので、何か不具合や間違いがありましたら、コッソリ教えてください(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/26 00:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【11】叡山電車と鞍馬山:

« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【10】インターバル~京都へ | トップページ | 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【12】京都側から比叡山へ »