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2013/08/30

2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【13】比叡山から琵琶湖、そして京都へ。

これまでの旅の経過は⇒こちら

Dscn2508比叡山頂バス停から京阪バスに揺られることおよそ5分、東塔バス停で下車。森に囲まれた歩道を歩く。途中に延暦寺の門があり、参道の遥か奥に、本堂に相当する根本中堂の姿がちらりと見えるが、ゆっくり立ち寄るだけの時間はない。宗派も違うことだし、次の機会にまわすことにする。

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かすかに太陽の光が差し込む木々の間を、曲がりくねりながら8分ほど下ると、古びた黄色の建物が見えてきた。比叡山鉄道・坂本ケーブルケーブル延暦寺駅である。2階建ての古風な建物は、1927年の開業以来86年の歴史を有し、国の登録有形文化財になっている。駅舎の2階はホールと展望台になっていて、琵琶湖を囲んで広がる大津の市街地を望むことができる。

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全長2,025mの坂本ケーブルは、全国のケーブルカーの中でも最長。中間に駅があるのも珍しい。延暦寺と坂本、それぞれの駅から300mのところに駅が設けられているが、乗降客がいない場合は通過となる。途中の随所で、徐々に近づいてくる湖岸の街並みを望むことができる。
2両の電車はそれぞれ、「」「」とおめでたい名前が付けられていて、どちらも緑と赤で塗り分けられているが、配色パターンが2両で逆になっている。ちなみにこの坂本ケーブルは、2dayチケットで利用することができる。

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11分とケーブルカーにしては長い時間の乗車で、ケーブル坂本駅に到着。こちらもケーブル延暦寺駅同様、開業当初からの駅舎で登録有形文化財になっている。参道の趣のある静かな県道を歩き、徐々に門前町らしい町並みが開けてくると、京阪石山坂本線坂本駅にたどり着く。ケーブル駅からおよそ10分である。

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坂本からの電車は、坂本ケーブルの車両と色をそろえている。そうかと思うとすれ違う電車はパトカーカラーに塗られていたりする。どちらも同じ型式の電車だから、塗装ひとつでずいぶん印象も変わる。
住宅の隙間を縫って走るローカル私鉄然としたイメージを漠然と持っていたのだが、実際には立派な複線で直線区間が多く、カーブも緩やかである。どうかすると並行するJR湖西線より堂々としているように見える。

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皇子山で高校野球の応援帰りの高校生を大量に乗せた電車は、三井寺の先で道路上に上がって併用軌道となる。国道161号線を横切ったところで京都方面からの京津線が合流して浜大津に到着。立派なターミナルだが、乗客の入れ替わりはことのほか少ない。その先、京阪膳所・膳所本町あたりでかなり乗客が減って、終点の石山寺まで乗り通す客は少なかった。

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折り返しの電車で琵琶湖の湖岸、大津港に近い浜大津へ戻り、京都方面への電車を待つ間、ペデストリアンデッキから、発車する電車を眺めた。立派なターミナルから出てきた電車が併用軌道の上に出てきて、路面電車のように道路上を坂本へ、あるいは京都方面へと走っていく。坂本方面の電車は2両編成だからまだいいが、御陵から京都市営地下鉄東西線に乗り入れる京津線の電車は4両編成の堂々とした体躯だから、非常に違和感がある。

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実際に太秦天神川行きの電車に乗って見ると、道路上を申し訳なさそうに自動車に埋もれながら進む大柄な電車は、控えめなジャイアンのような印象である。併用軌道は数百mで終わり、その先は複線の専用軌道になるが、その先もしばらく国道1号線に並行して走る。蝉丸や清少納言も歌に詠んだ「逢坂の関」のあったこのあたりは、起伏に富んだ地形である。

かつて京阪三条まで伸びていた京津線は、1997年の京都市営地下鉄東西線開業により御陵-京津三条(元の京阪三条)が廃止され、御陵から先は地下鉄に乗り入れる形となった。併用軌道-専用軌道-地下鉄という乗り入れ形態は日本には他に例がなく、ボストン地下鉄グリーンラインを思い出させた。

本日の宿泊ホテルに近い京都市役所前駅で下車すると、時刻はおおむね17時半。buzzっちさんとの待ち合わせの19時までに、なんとかシャワーで汗を流すくらいはできそうである。ここから話は、「buzzっちさんとの一夜」へつながることになる。



まだ続く。

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コメント

いかさまさん、こんにちは^^
私の記事の方には早々にコメントをいただきながら
いつも読み逃げばかりで失礼しております。
丁寧なレポに感心しながらも、しっかり楽しませて
いただいてます
実は2年関西にも住んだ経験があり、夫が忘年会の
景品として琵琶湖周遊の招待券をゲットし、転勤が
決まったあと関西の思い出として3月頃に(3年前かな?)
琵琶湖に行った時、路面電車に変身して驚いたことを
懐かしく思いだしました。

これからも楽しみにおじゃまいたします。
よろしくお願いいたします。あえて旧姓は名乗りませんが

投稿: ターコイズ | 2013/08/30 11:47

こんにちは。いかさま。
記事を読んでいてbuzzっちさんとの出会いに繋がるまでの旅の様子がよく解りました。旅はいいもんですね!しかしmitakeya勇気と決断がありませんので(ノ_-。)
またいろいろ楽しませてくださいね。ありがとうございます。

投稿: mitakeya | 2013/08/30 15:49

私ごときに会うがため、色々予定まで組み替えて頂き
誠に恐縮しております o(_ _)o

まして消臭のためのシャワーまで 

投稿: buzzっち | 2013/08/31 01:07

(^^)おはようございます
浜大津のところの写真、とっても懐かしいです
この道路、写真で見るかぎりほとんど変わってなくて、何となく嬉しいものですね
坂本の方から京都の方に来られると、次第に街中に入っていくような感じでしょうが、
私がよく乗ってた時分、逆方面に移動するときは、どんどん寂れた感じになって、
それが夕方だとまた何とも言えず黄昏れてしまいます(^^ゞ
京津線は、ほんと長くお世話になりましたo(_ _)oペコッ
思い出いっぱいです
三条まで地上を走ったままでいて欲しかったなぁ

投稿: tutatyan | 2013/08/31 08:06

こんにちは!
関西の車両はカラフルで可愛いデザインが多いですね。
好まれる色やデザインも各地方によって違うんでしょうね。
面白い!

投稿: ミナゾウ | 2013/08/31 10:49

>ターコイズさん
コメントありがとうございます。
丁寧だなどとお褒めいただくと、舞い上がってまた調子に乗ってしまいますよ(笑)。

4両編成の地下鉄電車が道路上を走る、というのは、事情を知らない人間からすると衝撃的ですね。かつては他にもそんな路線があったようですが、道路・鉄道ともに整備が進んで、他にはほとんどないのではないかと思います。
こういう風景が残っているというのは、なんだかそれだけで嬉しい気分になります。

これからもよろしくお願いいたします。

投稿: いかさま | 2013/08/31 23:40

>mitakeyaさん
いつもありがとうございます。

予定を大幅にオーバーして、ようやくbuzzっちさんとの出会いに至るところまでたどり着きました(笑)。
出会いのあるなしにかかわらず、旅はいいものです。素敵な出会いがあれば、いっそう彩りを添えてくれます。
mitakeyaさん、ぜひ旅先でお会いしたいですね!

投稿: いかさま | 2013/08/31 23:49

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。

以前にも申し上げました通り、buzzっちさんからのオファー以降、私は鞍馬寺より延暦寺より、buzzっちさんに興味があったのです。予定を組み替えたのはそのためです。

ただし、シャワーの一件につきましては、buzzっちさんよりもむしろ奥様対応であったということを申し添えます(笑)。

投稿: いかさま | 2013/08/31 23:51

>tutatyanさん
いつもありがとうございます。

浜大津のこの風景は、以前からあまり変わりはありませんか。
初めて訪れましたが、なんともいい雰囲気の伝わってくる風景でした。京都方面から登ってくると、少しずつ建物が減ってわびしい気分になるかもしれませんね。けれども、県境を越えて、琵琶湖に向けて下りながら、道路上を走って大津の町へ入っていく景色は、また格別のようにも思えます。

地上を走る京津線、それから鴨川べりを走る京阪本線にも、乗ってみたかった気がします。

投稿: いかさま | 2013/08/31 23:55

>ミナゾウさん
いつもありがとうございます。
関西でも、以前は会社ごとになんとなく画一的なイメージがあったのですが、ここ10年くらいでしょうか、それぞれの会社の古いイメージを一新しているところが多いですね。特殊な塗装のバリエーションも増えているように思います。

一方でかたくなにマルーン色を守る阪急電車のような存在もあって、実にそれぞれだなぁ、と感じます。

投稿: いかさま | 2013/08/31 23:57

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