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2013/08/18

2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【9】天橋立とケーブルカー

これまでの旅の経過は⇒こちら

Kitakinki7月21日、日曜日。かねてよりの懸案となっていた天橋立のケーブルカーを制覇するため、西舞鶴7時04分発の北近畿タンゴ鉄道豊岡行き普通列車に乗る。

北近畿タンゴ鉄道の西舞鶴-宮津間は、3度目の乗車になる。このあたりの経過は、以前「乗りつぶし」と「乗り残し」に書いた。乗りつぶしの旅行の中で、同じ区間を何度も行ったり来たりすることは多いが、まったく別の旅行で3度にわたって同じ区間に乗車するのは、かなり珍しいケースである。

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車両そのものは18年前から変わっていないが、映画とのコラボ企画らしく、車内一面が「宇宙戦艦ヤマト」で埋め尽くされている。乗客は5人しかおらず、華々しい車内に比して寒々とした雰囲気が漂っている。丹後由良あたりから右手に海を見ながら走り、7時47分、天橋立着。

Dscn2407天橋立日本三景のひとつに数え上げられる奇勝である。宮津湾内の潮の流れによって土砂が堆積してできた砂州は、全長3kmにも及び、松並木に飾られた歩道になっている。
私は1995年1月にもここで下車し、歩いている。けれども何の予備知識もなく訪れた私は、どこまで続くともわからぬ松並木にうんざりして、真ん中あたりで引き返してきてしまっている。

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駅を出て右手に歩き、300mほどで左折して、天橋立名物の廻旋橋を渡る。前回の訪問時、この橋が回るのをたまたま目撃したが、今回は動いていない。さらにひとつ橋を超えると、松並木の砂州が延々と続く。海水浴場になっており、早朝だと言うのに何組もの海水浴客が砂浜でくつろいでいるのが見える。

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砂州は広くなったり狭くなったりを繰り返しながら続く。ジョギング姿の地元住民や、観光客とすれ違いながら、徐々に迫ってくる陸地を左手に見て、駅から40分弱で対岸に位置する一の宮桟橋まで来た。天橋立にせき止められた阿蘇海に沿って走るバスでも所要時間は24分かかるから、乗り継ぎ時間などを考えるとほとんど差はない。大量の汗と引き換えにバス代510円が浮いたことになる。
一の宮桟橋では、片道320円の傘松ケーブル往復券と520円の一の宮-天橋立桟橋間の観光船片道乗船券のセット券を1,100円で購入する。

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国道178号線に面した籠神社の奥、府中駅からケーブルカーに乗る。正式には丹後海陸交通・天橋立鋼索鉄道線と呼ぶ、通称「傘松ケーブル」は、延長0.4km、高低差130mと、これまでに乗ってきたケーブルカーと比べても小規模である。それでも最急勾配は461‰と、ミドルクラスの勾配を持っている。8時半のケーブルカーで、山上の傘松駅へ。

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天橋立と言えば、上下逆に見ることで天空に松並木が浮かんでいるように見える「股のぞき」が有名である。傘松駅の周りは展望公園になっており、「股のぞき」用の展望スペースも存在するので、せっかくだから試みておく。早朝にもかかわらず観光客の姿が多いが、ほとんどは外国人客で、シャッターを押してくれる日本人客を探すのも楽ではない。

ちなみに、「元祖股のぞきの地」とされる場所は、そこから山手へ3分ほど登ったところにある。小さな広場で、売店もあるが営業しておらず、さびしい。そこまで登ってくる観光客の姿は少ないし、景観そのものも、下と大きく異なるわけではない。

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帰りはケーブルカーに併走するリフトを利用してみた。高尾山でも見かけたような、観光リフトである。私はケーブルカーに乗るためにここまで来ているのであって、観光リフトなど本来興味の対象外であるが、天気に恵まれていれば、特に下りは、少しずつ角度を下げながら近づいてくる天橋立の姿を一望でき、絶景である

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府中から一の宮桟橋まで引き返し、観光船に乗って天橋立桟橋へ戻る。乗客は私を含めてたったの2名である。船内ではセルフサービスで「カモメの餌」を100円で売っているが、よく見てみると「かっぱえびせん」である。船室内は冷房が効いていて気持ち良いが、私は屋上へ上がり、阿蘇海に吹く風を受けながら、およそ10分の船旅を楽しんだ。

ちなみに、天橋立駅側の山の上にも「天橋立ビューランド」と呼ばれる景勝ポイントがあり、「スロープカー」と呼ばれる乗り物で登ることができる。これには以前、北九州の皿倉山でもお目にかかったことがあり、レールを跨いで走る姿はどうみてもモノレールなのだが、法律的にいうとスロープカーは「エレベーターの一種」なのだそうである。したがって私が乗る必要はないらしいのだが、このあたりりの区分は相当ややこしい。

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コメント

又のぞきにVサインは、想定外でした 

きっといかさまさんなら
超真面目な顔つきでお願いしたでしょうから
頼まれた方も「なにこのひと」的にちょっと引き気味で
シャッターを押したのでしょうね 

私にはこの体勢は無理です
頭上げたらふらついて草むらを転がっていくでしょう 

投稿: buzzっち | 2013/08/19 19:36

ビューランドからの景色もナカナカでしたよ!お天気良くて、緑と青のコントラストがイイです!

投稿: キハ58 | 2013/08/19 22:51

こんばんは!
キレイな景色ですね。
さすが日本三景!
しかし、いかさまさんのお姿には驚きました。
そのまま歩いたりはしないのですよね…?
「スロープカー」はエレベーターの一種とは…勉強不足でした。
ケーブルカーは電車の一部でリフトは違う乗り物?
奥が深い…
ネット調べの旅に出ようと思います。

投稿: ミナゾウ | 2013/08/19 22:58

天橋立は行ったことがないんです。
一度は行ってみたいと思っている場所です。
写真を撮ってくれた方、びっくりしたでしょうね
海鳥にかっぱえびせんは、岩手でやったことがあります。
結構スリルがあって、面白かった
子どもも楽しんでました。

投稿: 瑠璃 | 2013/08/19 23:09

こんばんは。

景色キレイですね~。
実は、ケーブルカーに興味があります!
乗車した事がないから、という単純な理由ですが...
乗車した感じは普通の電車と変わりないのかな~
乗り物酔いするわりに、色々な乗り物に乗車してみたいのです!笑
ほとんど乗車したことのないものばかりですが

普段乗車する事のない、乗り物から観る景色や音
それを楽しむのも旅行の醍醐味です~

投稿: 空色ナナイロ | 2013/08/19 23:32

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。

これはVサインでない写真もあるのですが、何となくこちらの方が形がきれいに仕上がっていましたので(笑)採用しました。
カメラを返してもらう時の相手の方の半笑いが印象的でした。

今buzzっちさんが転げ落ちて行く姿を想像して、少し口元が緩んでいます。

投稿: いかさま | 2013/08/21 00:28

>キハ58さん
いつもありがとうございます。
ビューランドからの天橋立は、天に昇る竜になぞらえて「飛竜観」というんだそうですね。せっかくだからこちらも見てくれば良かった、と今になって思っています。

スロープカーが「鉄道」だと言われたら、迷わず登っていたのですがね(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/21 00:30

>ミナゾウさん
いつもありがとうございます。
さすがにこのまま歩くことはできません(笑)恥ずかしいの上塗りになりますし、おそらく体がついて行かず、私も草むらを転げ落ちることになるでしょう。

レールの上(もしくは下)を走るのが鉄道だということのようなので、リフトやロープウェイは対象外というのは理解できるのですが、モノレール同然のスロープカーが鉄道でないというのは不思議ではあります。

参考までにこんな記事を見つけました。
http://news.mynavi.jp/series/trivia/119/index.html

投稿: いかさま | 2013/08/21 00:34

>瑠璃さん
いつもありがとうございます。

天橋立自体には18年前にも訪れて歩いてもいるのですが、全景を自分の眼で見たのは初めてでした。青い海の中を、緩やかにカーブを描きながら伸びる緑の松林は、本当に印象的でした。ぜひ機会がありましたら一度足をお運びください。

写真を撮ってくださったのは60歳前後のご夫婦だったのですが、おそらく若者のやることと諦めモードだったことでしょう(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/21 00:38

>空色ナナイロさん
いつもありがとうございます。

ケーブルカーは、北海道にいると乗る機会がまったくありませんから、とても新鮮ですよね。
普通の電車のように線路の上を走るのですが、ロープに引っ張られて上り下りするので、速度はきわめてゆっくりです。傾斜がきついので車内も階段状になっています。

登山のためにつくられた鉄道なので、山深い所を走ることが多いのですが、斜面の下側の景色などは、山裾に広がる市街地や、場合によっては海も見えたりして、絶景!ということが多いです。私も乗りつぶしをやるようになって、ケーブルカーの魅力を再発見しました(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/21 00:41

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