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2013/08/11

2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【7】福井のローカル私鉄乗り歩き(1)

これまでの旅の経過は⇒こちら

明けて7月20日、土曜日。

Kansai06_2まずはホテルに近い、福井鉄道福武線市役所前駅から、11時09分発の田原町行き電車に乗る。明日以降の行程の関係もあって、かなり余裕のあるスタートである。
「駅」とは言いながら、この付近の福武線は道路上を走る路面電車になっていて、市役所前駅も駅と言うよりは電停の雰囲気である。

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かつて名鉄美濃町線で走っていたものを譲り受けた電車は、7~8人ほどの乗客を乗せて道路上の併用軌道を走り、およそ5分で専用軌道に入って田原町に着く。
駅舎を挟んで福井鉄道線とえちぜん鉄道線のホームが並ぶ田原町は、古色蒼然とした建物。風格があると言えば聞こえはいいが、なにかくすんだ印象を受ける。

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えちぜん鉄道
の前身は、京都の四条大宮-嵐山・北野白梅町間を運行している京福電気鉄道の福井本社。2000年から2001年にかけて連続して発生した列車衝突事故により収支が悪化、2003年に、沿線5市町が7割を出資する第三セクターに転換されている。
三国芦原線、三国港行きの1両編成の電車は、愛知環状鉄道のお下がり。車体はきれいに塗り直されているが、車内に入ると、座席の形状など当時のままで懐かしい。土曜のお昼時という時間帯に、立ち客もある盛況ぶりである。「アテンダント」と呼ばれる女性乗務員が乗っており、乗車券の発売や沿線の案内を務めている。

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福大前西福井の先で大きく右にカーブし、北へ向かって走る。沿線は福井平野に広がる住宅地である。立派な鉄橋で九頭竜川を渡ると水田地帯となり、緑の絨毯の中をほぼ一直線に走っていく。番田の先で大きく左に曲がり、西へ進路を変えると、あわら湯のまち。車内に残っていた客の多くが下車し、車内は閑散とする。

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終点の三国港は、九頭竜川が日本海にそそぐ河口に位置する漁港である。駅から1kmほど歩いたところには「三国サンセットビーチ」と名付けられた海水浴場があり、日本の夕陽百選に選ばれている。同じく百選に選ばれた東尋坊は、さらに北へ3kmほど。三国駅またはあわら湯のまち駅からバスが出ている。が、私は行かない。ここ数日の気分の重さから、飛び降りたくなっても困る

Dscn2338三国港から折り返しの列車に乗り、田原町を通り越して福井口で下車。なんともホームの幅の狭い駅である。ここから、勝山永平寺線の勝山行きに乗り継ぎ。こちらも先ほどと同じ1両編成で、やはりアテンダントが乗務している。ほとんどの電車にアテンダントを乗務させることで、運賃の確実な収受を図るらしい。このあたり、近鉄のガサツさとは異なる。

勝山永平寺線は、三国芦原線とはうって変わって、福井・岐阜の県境にそびえる山地へ向かって、ゆるやかに登っていく。沿線には水田も見えるが、山がちな地形である。福井大学付属病院が近い松岡辺りまでに、7割がたの乗客が下車し、車内は静かになる。

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2002年まで永平寺へ向かう支線が分岐していた永平寺口を過ぎ、越前竹原あたりから列車は山の中に入る。再び市街地が見えてくると終点の勝山。ホームの反対側に止まっていた列車が、ほどなく入れ替わるように向けて発車していった。
1914年の開業以来の歴史を持ち、登録有形文化財にも指定されている勝山駅の駅舎は、来る開駅100年に向けて現在お色直し中である。線路はホームの先100mほどのところで、工場の引き込み線のようになって途切れている。1974年まではこの先、JR越美北線の越前大野付近まで線路が伸びていたが、その面影は残っていない。

Dscn2343折り返しの電車まで30分ほど時間があり、駅前の食堂で、福井名物だという越前そばソースかつ丼のセットをあわただしく胃袋に流し込む。新千歳空港を出発して1日半、ちゃんとした店に入り、椅子に座って食事をとったのは初めてである。


Dscn2350_2勝山駅へ戻り、上り列車の発車を待っていると、福井からの下り列車がやって来た。こちらは2両編成で、サイドビューに見覚えがある。
この電車は、元JR東海119系といい、飯田線を中心に走っていた。新型車への置き換えに伴い余剰となった車両を、つい最近譲り受けたものである。塗装が変わっており、また正面の「顔」の部分に手が加えられているので、一見まったく別の車両に見える。
ほんの1年ほど前までのこの電車のようすは⇒こちら


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コメント

ん〜〜〜

そばとカツ どこからこの組み合わせが(笑)
よく見ればソースも掛かってるんですね
ドロッとしたトンカツソースないの?って
お店に聞いてしまいそうです

投稿: buzzっち | 2013/08/11 07:19

のどかな風景ですね~
心がほどけそうですぅ
福井はもう味噌カツじゃないんですかぁ
それにしても、確かになじぇこの組み合わせ?ですね~

投稿: と~まの夢 | 2013/08/11 11:55

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。

さりげなくソースかつ丼は福井の名物のようですね。
とんかつソース系ではなく、ウスターソースが衣にほどよくしみている感じです。
美食家のbuzzっちさんから見ると相当おかしな組み合わせでしょうが、この翌日、buzzっちさんにお会いするまで、私にとっての最大のご馳走でした(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/12 00:30

>と~まの夢さん
いつもありがとうございます。

地方の私鉄を乗り歩いていて楽しいのは、こういう都市と農村が混じり合った景色ですね。どこへ行っても似たような景色ではありますが、どちらかだけだと単調になるし、なんだかほっとします。

ソースかつ丼、決して悪くはなかったんですけど、岐阜県民としては、やはりみそかつの方が安心しますね。
この組み合わせは、確かに今冷静に考えてみると、謎です(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/12 00:33

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