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2013/12/25

「乗りつぶし」の話【4】「乗った距離」と「実績の距離」

このところちょっと多忙なので、ストックネタからきわめつけにマニアックなやつを。

鉄道の乗りつぶし実績をカウントする際に私たちが用いる数字は「営業キロ」であることは、以前のブログの中で書いた。そして、鉄道会社の都合上、営業キロが設定されていないために、「乗ったのに実績がゼロ」というケースがあることにも触れた。

前回の「乗りつぶしの話」で触れた、鶴見-東戸塚間の東海道貨物線、通称「羽沢線」。この区間の営業キロ16.0kmで、同区間で横浜経由の東海道本線の距離に便宜上合わせてある。
けれども「羽沢線」は実のところ、横浜市街地を避けて北に大きく迂回している。この区間の実際の距離、「実キロ」は20.2kmである。

つまり、実際に乗った距離は20.2kmなのに、実績上は16.0kmしかカウントされず、残る4.2kmは、乗ったのに記録が行方不明になってしまうわけである。非常にややこしい。

もちろん、逆の例も存在する。その際たるものが新幹線である。

東海道新幹線は、東京・名古屋・大阪というメガロポリスを結び、線路容量が逼迫していた東海道本線の別線として建設されたという経過を持つ。
このため、並行する東海道本線と同一の営業キロが設定されており、東京-新大阪間は552.6kmである。すなわち、特急料金を別にすれば、運賃は新幹線・在来線どちらに乗っても同じであり、国鉄時代は在来線経由の乗車券で新幹線に乗ることも、またその逆も自由であった。

Photoところが、新幹線は高速運転に耐えられるよう、カーブを極力少なくする設計になっており、その結果在来線よりもかなりショートカットして各都市間を結んでいる。よって東京-新大阪間の実キロは営業キロより37.2kmも短い515.4kmである。

この話については、今から38年前に、
実際に乗った距離分以上の運賃を取っている国鉄はけしからん」と裁判になったこともあり、比較的有名な話であるが、こうした例は新幹線に限らず、随所に存在する。

細かいところでは、複線区間の上りと下りの線路が大きく離れて敷設されることがある。特に昔からある路線の場合、元からの線路が地形に逆らわずにカーブを描いて敷かれているのに対し、増設された線路は長いトンネルで一直線に結んだりする。

こうなると上りと下りの実キロは一致しないわけだが、同じ区間なのだから上りだろうが下りだろうが営業キロは同じである。上り列車に乗るか下り列車に乗るかで、実際に乗車する距離は違ってくる。場合によっては、上り・下り両方の列車に乗らなければ「完乗」にならないのではないか、と疑問を呈されることもある。


ここまでの話、結局何が言いたいかと言うと、偉そうに理屈を並べて乗車距離が云々などと言ってはいるが、その実態は必ずしもきっちりしたものではなく、つまり私はヌエのようなものを相手に、日々戦いを続けている、と、そういうことである。

収拾がつかなくなりそうなのでこの辺でもうやめておく。


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コメント

ふふふ
完璧を目指してもどこかに落とし穴がある
結局は個人の許容範囲を広げ
ゆとりを持たせなくってはね

投稿: 姉さん | 2013/12/25 07:47

>姉さんさん
いつもありがとうございます。マニアックで申し訳ないですね(笑)

事はこれに限らないと思いますが、何かを突き詰めていくと、しまいに収拾がつかなくなってしまうことって往々にありますね。自分で自分のルールを決めて進めていかないと、しまいに駅の1番線から10番線まで全部乗らないと気がすまない、なってことになったら大変ですもんね(笑)

投稿: いかさま | 2013/12/25 23:38

こうなったら愚劣に変を(いや、鉄ですか)を突き進むしかありませんよね。ヒトって何か病的な所が少しはあるのが普通ですから。決めたテーマを追うって時に苦しいんですど、突き抜ける為には途中でやめたら決してダメです。ウチの母親も泥のごとき廃屋をずっとテーマにしてますよ…。いかさま氏本人はどうだか知らないけどブログは、とってもカッコイイから頑張ってくださいね。

投稿: poem | 2013/12/26 01:28

へぇ~の連続です。
うちの『鉄』たちは、そういうことには、キョーミが無さそうなので、知らない情報ばかりでした。
そこまで、突き詰めると・・・完璧にっていうのは、なかなか難しいんでしょうねぇ。

カードの話もとてもキョーミ深く読みました。
オレンジカードって、超懐かしい~なんて・・・思いながら。
Suica、首都圏に住んでると便利すぎてやめられません。

来年も覗かせてくださいね。
良いお年をお迎えください・・・。

投稿: ai | 2013/12/27 16:47

>poemさん
こんばんは。お返事が遅れまして申しわけありません。

変とはなんですか(笑)いや、いいんですけどね。私は自分自身大なり小なり変だという自覚は持っていますのでね。そこを周囲に対してオープンにやっていけるのが、私の良いところではないかと思っております(笑)。

「泥のごとき廃屋」が非常に気になりますのと、「いかさま本人はどうだか知らないけど」というくだりがやや気に入りませんのと、まあ色々ありますが、poemさんの愛情表現として受け止めさせていただきます(笑)

投稿: いかさま | 2013/12/30 01:24

>aiさん
こんばんは。お返事が遅れまして申しわけありません。

「鉄」の方でも、そこまで深く突っ込んで興味をお持ちの方はほとんどいないだろうと思います。ただ乗ることが楽しい、という方が、おそらく趣味としては正常なんだろうと思いますよ。
突き詰めようと思って掘り下げたら底なしだったと、趣味の世界には往々にしてそんなことがあります。オレンジカードを全図柄集めるとか(笑) 無理ですもんね。

ともあれ、今年1年下らないブログにaiさんを巻き込んでしまい申し訳ありませんでした。よろしければ来年も時折のぞきに来てやってくださいませ。よいお年を。

投稿: いかさま | 2013/12/30 01:27

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