« 「いかさまトラベラー」の生まれたところ | トップページ | ケータイ狂騒曲 »

2014/03/16

かみかわ点描【1】春を待つ農地

Img_1090先週、3月11日と12日、仕事で関西方面へ出張した。滋賀県にある取引先との打ち合わせが主な用務である。飛行機で伊丹へ飛び、京都で1泊。日程の都合で残念ながらbuzzっちさんに会いに行くことはできず、「万兩」さんにもお伺いすることはできなかったが、3月中旬の関西は非常に暖かく、特に12日の京都は最高気温が18度にも達したのだとか。梅の花もほころび始め、春がやってきた様子である。

さて、ひるがえって我らが北海道。同じ12日の最高気温は、旭川でようやくプラスの0.3度。最低気温はマイナス10度を下回り、まだまだ冬を脱出できない。
それでも旭川では、3月11日に最高気温が-0.7度となったのを最後に真冬日は記録しておらず、今日16日も最高3.0度。少しずつではあるが、寒さは緩みつつある。

Img_1095さて、この季節、北海道の農村地帯で必ず見られる光景が、白い雪の上に黒い粉のようなものが撒かれた畑である。これは「融雪材」である。写真は3月14日、上富良野町で撮ったものである。
道路に撒かれる塩化カルシウムが、凝固点降下により融点を低下させて雪や氷を溶かすのと異なり、畑に撒かれる融雪材の主成分は焼却灰や炭など、カーボンブラックが主成分で、太陽熱を吸収して雪を溶かすものである。炭酸カルシウムなど、耕地の土壌改良をおこなう成分を含んだものもある。

畑の雪どけを促進させるこの作業は、農作業を早くおこなうためでもあるし、秋まき小麦の畑では病気を抑制するための欠かせない作業でもある。けれども一方で早く散布しすぎると、その上から新たな雪が降り積もり、せっかくの融雪材の効果がなくなってしまう。どのタイミングで作業をおこなうかは、生産者の皆さんの経験と感覚によるところが多い。

真っ白に彩られた冬景色は、この作業によって灰色の、少し美しくない景色へと変わっていくが、これこそが冬から春への第一歩である。これ以上大量の雪が降らないように、と祈りつつ、春を待ち望むように作業は進められていくのである。


ランキング参加中です。よろしかったら、ポチっとな

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ 

|

« 「いかさまトラベラー」の生まれたところ | トップページ | ケータイ狂騒曲 »

北海道の旅人」カテゴリの記事

コメント

( ┰_┰) シクシク ひどい ひどいわっ!

投稿: buzzっち | 2014/03/17 06:24

出張、お疲れ様でした。
以前、夏休みに北海道に旅行した際、私達にとっては、とっても涼しく、過ごしやすいのに、店員さんたちが『今日は暑いね』と言ってるのを聴いてびっくりしたことがあります。
この景色を見ると・・・やっぱり寒さが違うのだなと改めて思います。
ホントの意味での春が・・・待ち遠しいですよね。

投稿: ai | 2014/03/17 16:39

!!(゚ロ゚屮)屮オオー!buzzっちさんにも連絡せず、万両さんの前を横目で見ながら通り過ぎ、ひたすらビジネスに挑むいかさま、なんか戦うビジネスマンみたいで、かっけー!!
今日は20度越えてました。桜の便りはまだまだですね。

投稿: mitakeya | 2014/03/17 16:50

雪を融かして、かつ、土壌改良も。
まさしく「先人の知恵」なんですね。
住宅街にいると、そのような風景には滅多にお目にかかれず
季節感覚が薄れてしまいます。
素敵な写真を見せていただきました

投稿: 瑠璃 | 2014/03/17 17:31

融雪剤を撒いたってってことは、もう雪は、降らないって
ことかな?(当事者の人達の勘では)
北海道ももうすぐ春ですね_/\○_   ε=\_○ノ イヤッホーゥ!

投稿: 姉さん | 2014/03/17 21:29

>buzzっちさん
そんなに僕のために泣かないでください(笑)。
また次があります。楽しみはその時に取っておくのです。

投稿: いかさま | 2014/03/18 01:09

>aiさん
いつもありがとうございます。
北海道の人は「暑がりの寒がり」が多いんですね。夏は30度そこそこで暑いと文句を言い、冬は部屋の暖房をガンガンに焚いてTシャツ短パンで過ごす、変わった習慣があります。
私は本州人ですが、23年の北海道生活ですっかり「暑がりの寒がり」になってしまいました(笑)

投稿: いかさま | 2014/03/18 01:11

>mitakeyaさん
いつもありがとうございます。
私は万兩さんへ行く気満々だったのですが、残念なことに同行の方が解放してくれず、ようやくホテルに帰りついた時には日付が変わっていました(泣)
仕事は仕事、と割り切るしかなさそうです。

投稿: いかさま | 2014/03/18 01:13

>瑠璃さん
いつもありがとうございます。
当たり前に行われている風景ですが、その背景には雪深い北海道を開拓した人々の知恵があったのかもしれませんね。そう考えると、毎年恒例の儀式もどこか尊いものに感じることができます。

現在の仕事は現場へ出ることが多いですから、こうした「らしい」風景を折に触れてご紹介できれば、と思います。

投稿: いかさま | 2014/03/18 01:17

>姉さんさん
いつもありがとうございます。
融雪材散布の後に降雪がないのが理想ではありますが、現実はなかなかそうもいかないことも多いようです。場合によっては二度、三度と散布しなければなりません。
これも労力とコストですから、農家さんもタイミングを計るのが難しいようです。今年はもう、雪は要らないですね。

投稿: いかさま | 2014/03/18 01:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: かみかわ点描【1】春を待つ農地:

« 「いかさまトラベラー」の生まれたところ | トップページ | ケータイ狂騒曲 »