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2014/07/03

2009年世界の旅・前史【1】

以前にもブログで何度か書いたが、私は2009年の9月から11月にかけて、およそ2か月間、アメリカ・ヨーロッパを歴訪する旅に出たことがある。

厳密に言えばこれは自らの意思による「旅」ではなく、本来の目的は会社の業務研修であった。アメリカでの4週間の語学研修は会社の命による国際感覚習得訓練であるし、その後9か国を訪問したのも、主として業務にかかわる取引先や製造元を訪問し、工場視察や情報収集をおこなうのが主目的であった。

この研修制度を活用するためには、上司の推薦を得たうえで所定の適性検査とTOEIC試験を受験し、一定の点数を獲得しなければならないというハードルがある。入社5年目以上で40歳未満の非管理職という縛りもある。

このハードル自体は決して高いものでない。周囲の友人からは「え?そんな点数で外国行かせてもらえるの?うらやましいなぁ」などと言われるレベルのものなのであるが、さりとて日頃英語に無縁な生活を送っている堕落した社会人が丸腰で受験してクリアとできるわけではない。事実私も、丸腰で受験した一度目は目標点数に全く達せず、あえなく玉砕している。

いずれにせよ世間一般から見ればひどく恵まれた話であるが、実のところこの試験を受験する社員の数はそれほど多くない。

その理由は定かではないが、業務の都合上2か月間も会社を離れる踏ん切りのつかない社員(もしくはそうさせられない上司)も多いだろうし、それ以前に海外での長期生活に対する抵抗感の強い者が意外と多いようである。かくいう私もそういう鎖国思想の持ち主のひとりであった。

それは何故かというと、まず第一に言葉が通じない、第二に文化が違いすぎる、第三に経済的に対応できない、要するに面倒くさい。それが理由であった。それをストレートに表現するのが嫌で、
「日本人たるもの、日本を知り尽くしてから海外へ出ればよいではないか」
などとうそぶいてみせたりもする。

それがどういう心境の変化で、自ら望んで海外へ渡ろうと思ったのか。答えは至極簡単、要するに「食わず嫌い」に近い理由なのであるが、その辺はおいおい書くとして、結果的に2009年のこの旅行は、私の人生の中でも指折りの強い印象を残すことになった。

その旅から今年でもう5年になる。仕事に関する部分は書けないが、それ以外の部分を中心に、これから少しずつご紹介していこうと思う。その前に、海外嫌いだった私が徐々に海外への抵抗をなくしていく過程についてもご紹介しようと思う。

年初の予告通り、このシリーズ、続く。



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世界の旅人」カテゴリの記事

コメント

これからの記事が楽しみですね。
現代の若者は、留学したり、海外赴任を嫌がると
聞きました。島国根性ですかね?。
世界は広い・・・と実感する事が出来るのは外に
出なければ体験できませんよね。
アメリカに行った時白人の黒人に対する差別を
目のあたりにし、私達日本人にも、黒人ほでではないけれど
差別を感じる事がありました。
私は毅然と・・・を心かけましたが。
毎日 NHKの英語を朝6時から聞いてますが、
最近、上達しない事への諦め心が出てきています。
いかさまさんの記事で、メラメラ・・・と又
やる気が出ると良いな~。期待してます。

投稿: マーチャン | 2014/07/04 09:23

どんな目的であれ、利用できるものは、利用した方が良いよね!

自助努力も必要とあらば、力が湧くしね
外国に行ったら、あらためて日本の良さも、わかるし
世界観も変わってきますし、良い体験だったと思います。
続き楽しみにしています。

投稿: 姉さん | 2014/07/05 22:17

若いころ、同じような気持ちでしたね
結局、出て行かなかったワタシです。
TOEICは私も会社で受けさせられました。
あれって、ものすごく疲れる
試験が終わる頃には、精も根も尽き果ててました。
今だったら、絶対終了までもたないわ。

でも、出て行ったことで、新たな発見があったわけですものね。
続きを楽しみにしています。

投稿: 瑠璃 | 2014/07/05 22:27

おはようございます。さすがいかさま。
旅人はそこに身を置くことに始まり、そこから
何かを求め、そこから結論を得るのかな。
いかさまらしい決断と勇気と向上心に、(* ̄ー ̄*)ソンケイ!

投稿: mitakeya | 2014/07/06 06:21

いつもコメントありがとうございます、私は最近は非常に駆け足でINしてますので、たまにしかコメントできなくて・・・ゴメンね~でも、いかさまブログはいつも真っ先にのぞいてるんですよ。つづき楽しみにしてます♪

投稿: poem | 2014/07/07 00:02

>マーチャンさん
いつもありがとうございます。
島国根性、確かにそれもあるかもしれません。閉鎖的な雰囲気は今も昔も日本にはあるような気がします。
でも根本的にはみんな、「面倒くさがっている」様な気がします。私もそういう人間だったので偉そうなことは言えないのですが、今となっては、さまざまな文化に触れるのも大切なことだと思います。

英語のほうは…これは使い続けないと、せっかくの体験は生きてきませんね(笑)

投稿: いかさま | 2014/07/08 23:51

>姉さんさん
いつもありがとうございます。
仰せのとおり、仕事にかこつけて、ちゃっかりと遊びのほうも堪能させていただきました(笑)。
海外の風景を見られたことで、国内旅行のときの視点もほんの少し変わったような気がします。
ま、相変わらずの鉄旅ではありますが(苦笑)。

投稿: いかさま | 2014/07/08 23:53

>瑠璃さん
いつもありがとうございます。
TOEICの試験は私も数回受けましたが、非常に神経の磨り減る試験ですね。限られた時間の中で大量の問題と格闘、120分一瞬たりとも息が抜けません。
もう一度やれといわれたら、おそらく丁重にお断りすると思います(笑)。

でも国際化の時代、この体験は私にとっては非常に貴重な体験でした。それは間違いないと思います。

投稿: いかさま | 2014/07/08 23:55

>mitakeyaさん
いつもありがとうございます。
決断というほどのたいしたものではありませんし、勇気というよりは会社が敷いてくれたレールにありがたく乗っかっただけなので、私はちっとも偉くないのです(苦笑)。

でも海外で一人ぼっちで過ごす休日や夕~夜のオフタイム。これをどうやって有意義に過ごそうか。
それを考えることから始まった体験ではあります。

投稿: いかさま | 2014/07/08 23:57

>poemさん
いつもありがとうございます。
poemさんもお忙しそうですね。私もなんだか予想以上に忙しい日々が続いていて、すっかり不義理になってしまっていますが、私もpoemさんのブログ、楽しみにさせてもらっていますよ。
このシリーズは世界遺産の話も何度も出てきます。ぜひまた遊びにお越しください。

投稿: いかさま | 2014/07/08 23:59

こんばんは。海外での体験はきっと得るものが沢山あったと思います。たぶんその後のいかさまの生き方が豊かになったのではないかと?
私も若いころ、アメリカで2か月余り研修しました。今では生涯で一番有意義だった研修の旅です。ゆ~

投稿: ゆ~ | 2014/07/09 20:42

会社のお金で堂々と海外に長期滞在できるなんて羨ましすぎです。
私は、高校時代1年間留学したかったのに、父親に『女の子を1年間も海外にやれない』と反対され断念。
その後も、留学したいなっていう気持ちはあったのですがタイミングが合わず・・・。英会話を習ったり、日本に来た留学生と交流したり、海外旅行に行くことで、ナットクしてました。だから、息子には、学生のうちに休学してでも海外に行ってもらいたいなぁって思ってたのに、またまた体育会に入っちゃうし・・・
こういう機会があったら、ぜひ、トライするように今から言い含めます(笑)
イマドキの若者は、ネットで情報が見られるからわざわざ海外に行かなくても・・・なんていうけど、やっぱりじかに体験するのって、全然違うと思うんですよね。空気感とか・・・。いかさまさんの生の体験談、楽しみにしています

投稿: ai | 2014/07/10 14:50

>ゆ~さん
コメントありがとうございます。
異文化・異言語の体験は、確かにその後のものの考え方などに大きく影響を与えますね。いくらかでも広い角度から物事を考えることが出来るようになったと思っています。いつまでも印象に残る、有意義な研修でした。

投稿: いかさま | 2014/07/13 02:59

>aiさん
いつもありがとうございます。
確かにそういう点では非常に恵まれていると思いました。ありがたいことだと思っています。
けれども、本来こうした体験は、もっと若いうち、思考が柔軟で記憶力が強いうちにしておくべきだったようにも思いました。
私の子供時代は留学願望はありませんでしたが、子供たちには英語や海外文化に接する機会をつくってやりたい気はしています。まあ、それも経済的な裏づけがないと難しい部分はありますが(笑)。

投稿: いかさま | 2014/07/13 03:02

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