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2014/10/09

2014秋・東海道中乗りつぶし【3】浜名湖沿岸をたどる

続き。

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 豊橋からJR東海道本線の普通列車で2駅、新所原へ移動。次に目指すのは天竜浜名湖鉄道である。
Img_1414  天竜浜名湖鉄道は、旧国鉄二俣線。東海道本線が浜名湖の南を走るのに対し、二俣線は北岸を走る。戦時中には東海道本線のバイパスとしても期待されたが、その役割を担うことなく赤字ローカル線廃止の一環として第三セクター化された路線である。途中の西鹿島から浜松方面へ向かう遠州鉄道と連携して数種類のフリーきっぷも販売されており、そのうちのひとつ、天竜二俣~新所原と遠州鉄道線全線が乗降自由になる「天浜線・遠鉄フリーきっぷ 西コース」を買い求める。最後に乗る予定の天竜二俣~掛川間の運賃だけが別払いになる。

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 14時22分発の天竜浜名湖鉄道、掛川行き普通列車に乗る。2両編成の列車の乗客は少なく、4人向かい合わせのボックスに足を投げ出して浜名湖北岸をたどる。

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 沿線は三ヶ日みかんの産地で、知波田から三ヶ日にかけて、右側奥に湖、線路の周辺にみかん畑、という風景が続く。三ヶ日周辺で見えた写真が予告編写真の2枚目。私は浜名湖だとばかり思っていたのだが、浜名湖に接続する猪鼻湖という別の湖である。本物の浜名湖が接近してくるのはもう少し先、浜名湖佐久米付近。駅のホームのすぐ真下にまで浜名湖が迫ってくる。

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 15時29分着の西鹿島で下車し、遠州鉄道の電車に乗り換える。2両編成のコンパクトな電車だが、日中でもきっちり12分間隔の運転をおこなっている。線路の脇は民家が並び、いかにも地方都市の民鉄という雰囲気が漂うが、遠くを見渡すとまだ農地が残っており、どことなくのどかではある。住宅の比率が高くなり、工場などの姿も見えてくるのは浜北付近からで、乗客もそのあたりから少しずつ増えていく。

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 16時08分、新浜松着。JR浜松駅に隣接した、近代的な高架駅である。ここから西鹿島へ戻るのだが、天竜浜名湖鉄道の列車本数の関係で、時間にいくらか余裕がある。そこで遠州鉄道の高架とビル街に沿って、まずはひとつ先の駅、第一通りまで歩く。大都市の風格漂う浜松市の人口はおよそ80万人、平成の大合併以前から静岡県内最大の市であった。現在は広域合併で、遠州鉄道の沿線全線が浜松市内に含まれている。

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 第一通りから16時25分発の西鹿島行き電車に乗って約20分、旧浜北市の中心、浜北で下車。駅前ロータリーを挟んだ向かいに、「なゆた浜北」と名付けられた、3階建ての大きな建物が建っている。向かって左側半分は浜北図書館、右側半分が商業施設になっている。商業施設は、「モスバーガー」が頑張っている以外は、小さなカフェや小物を扱う店舗などが入居している。
 さらに12分後の電車に乗って2駅、今度は遠州小林で下車。降りる客は少なく、ホームで反対側の電車を待つ客は高校生がほとんどである。少し歩いて大きな通りまで出ると家電量販店などもあるが、駅周辺は静かな住宅街である。

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 次の電車で西鹿島に戻ったのが17時20分。17時28分発の天竜浜名湖鉄道掛川行きで東へと歩を進める。天竜二俣遠州森と、木造の風流な駅舎が待つ駅での行き違い停車が続く。少しずつ日が傾き、周囲が暗くなっていく。せっかくの初乗り区間であるし、なんとか終点の掛川まで持って欲しい、と願っていたのだが、遠州森のふたつ先、原田辺りで無情にも空は真っ暗になった。私はガラスに額を押し付けるようにして、必死で窓の外のわずかな灯りを追った。


20140920097 掛川からJR東海道本線で島田へ移動し、1日目を終了。駅前のビジネスホテルではママチャリを貸してくれたので、夕食を求めがてら駅周辺をサイクリングする。駅から1kmほど離れたところにあったショッピングセンターの中に「すがきやラーメン」を見つけて、つい足がフラフラと吸い寄せられた。はるばる静岡まで来てなぜ、と言われそうだが、北海道では食べられない、若き日のソウル・フードなのだから仕方がない。ちなみにこれで総額600円である。


続く。



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鉄道の旅人」カテゴリの記事

コメント

スプーンとフォークが一緒になったものって
まだ現役で活躍してるんですね
久々に見ました

でもこの料理は明らか割り箸の方が食べやすいでしょ(笑)

投稿: buzzっち | 2014/10/10 06:44

( ´艸`)プププやっぱり割り箸やね。!
そんなスプーン始めて見ました。w(゚o゚)w

投稿: mitakeya | 2014/10/11 06:13

こんにちは。
すがきや!懐かし~~い!!
高校生の頃よくお世話になっていました。
あの頃は炊き込み飯なんて無かったなぁ…(しみじみ)
現在名古屋ではかなり減ってしまって店舗を探すのも難しくなってます。
以前はたくさんあったのにね…

投稿: ミミ | 2014/10/11 13:26

すがきやぁ~
うちの父ちゃんもソウルフードです
ちょっと魚っぽい匂いがしますよね~
母ちゃんは五平もちがいいなと思うのですが
いかさまさんはお好き?

投稿: と~まの夢 | 2014/10/12 22:46

こんにちは!
浜名湖、三ケ日…うなぎ、みかん…
掛川、浜松…温泉、???
地理的にも馴染みのない、知識もないエリアです。
ちょっと高度すぎて食いつき部分がわからない!
「すがきや」初めて聞きました。
あのスプーンフォークで食べるんですか?
私も箸に1票です…
食いつき部分、ここ?

投稿: ミナゾウ | 2014/10/13 15:15

今でこそ嫁に来た地に何十年?と住んでおりますが、
それこそ実家にいた頃のパーソナルスペースです
身近な話しすぎてびっくりしました。
そんな遠方からこんなド田舎に来ていただいていたとは…。
遠州鉄道は学生の時、交通手段で使ってましたし、
すがきやラーメンも学生時代の寂しい財布に優しい
お値段だったのでお世話になってましたよ。
なんだか懐かしくなってしまった。

投稿: きゃんぴ | 2014/10/13 16:08

>buzzっちさん
 これは「ラーメンフォーク」というのだそうですが、私が物心ついたころから変わらぬ流儀ですね。形(爪の位置など)は若干変わっています。
 これで上手に食べるのが名古屋人、などといわれましたが、私は一度もラーメンフォークで食べたことはありません。まあそれ以前に名古屋人ではないわけですが(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:39

>mitakeyaさん
コメントありがとうございます。buzzっちさんへのお返事にも書きましたが、これは一見便利に見えて使いにくいように感じます。割り箸で食べた方が明らかに楽だと思うのは邪道なんでしょうかね(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:40

>ミミさん
 いつもありがとうございます。
 五目御飯がメニューに搭乗したのは、私の学生時代だったように記憶しています。昔はラーメン数種にソフトクリームのイメージですね。
 私が一番利用した多治見駅前のパレ地下店もなくなりましたが、調べてみるとかなりお店の数も整理したようですね。でも、学生時代よく行った大須店はいまだに健在のようでなによりです(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:44

>と~まの夢さん
 いつもありがとうございます。
 以前にすがきやネタを書いたときにも、と~まさんとはこの件、お話ししましたよね。ご主人はこちら方面のご出身でしたものね。学生時代は味よりコスパ重視ですし、学生時代によく食べた味は、ときどきふと思い出して食べたくなるものなのです。
 ちなみに五平餅についても、私の無類の好物のひとつであります。趣味が合いますね(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:48

>ミナゾウさん
 いつもありがとうございます。食いつく場所はそこで結構です(笑)
 地理的に馴染みのない方が全く話に入ってこられないエリア、それが東海地区です(笑)決して高度ではないのですがね。
 「すがきや」に関してもそうです。静岡県伊豆の国市にある店舗が最東端で、関東エリアには存在しておりません。一方、名古屋圏には、今でこそ整理されたようですが、かつてはスーパーのフードコートに行くと必ずすがきやがありました。ご心配なく。ちゃんと箸は普通に用意されています。

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:56

>きゃんぴさん
 いつもありがとうございます。
 先般のコメントからこのあたりにお住まいなのかな、と思ってはいましたが、そこまで縄張りに足を踏み入れていたとは露知らず(笑)、大変失礼いたしました。
 鉄道に乗ることが第一目標ですので、線路がある限り、どんな田舎へも都会へも行くのが私であります。すがきやは静岡県が最東端ですが、比較的中京圏に近い浜松市内は店舗数が多いみたいですね。同じ経験を共有できて大変うれしいです(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/14 00:59

天浜線、今年行きました。天竜二俣の転車台とか、西鹿島の天竜川橋梁とか、イイ感じの路線でした。
いかさまさんは、ほんとに乗りつぶしに徹していらっしゃるんですね。

投稿: キハ58 | 2014/10/14 23:24

>キハ58さん
いつもありがとうございます。
遠方に住んでいますと、たまの乗り歩きではどうしても欲が出て、あそこもここもと乗りつぶしたくなってしまいます。じっくりと腰をすえて風景を眺めたり、時に途中下車を楽しみながら乗るのがいいことはわかっているのですが、なかなかままなりませんね(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/17 00:44

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