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2014/12/01

東海道中乗りつぶし【11】秩父にて重箱の隅をつつく

続き。

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 小田原までの箱根登山鉄道の旅を終え、「はこね26号」は小田急線に入る。私はそのまま乗り続けて町田で下車し、JR横浜線で八王子へ、さらに八高線に乗り換えて東飯能で下車した。

 東飯能は西武池袋線の乗り換え駅だが、各駅停車しか停車しない。電車は行ったばかりで次の電車まで間がある。地図を調べると、特急停車駅の飯能までは1kmほどしか離れていないので、歩いて移動する。

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 飯能からは、17時12分発の特急レッドアロー「ちちぶ23号」に乗る。西武池袋線・西武秩父線の所沢-吾野-西武秩父間も初乗り区間である。17時49分に西武秩父着。駅に併設された商店街「西武秩父仲見世通り」を抜けて、秩父鉄道御花畑駅まで5分ほど歩く。

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 有人改札の懐かしい風景が残る御花畑駅から、17時58分発の秩父鉄道三峰口ゆき電車に乗り、薄暗くなった窓の外に目を凝らす。西武秩父駅の脇をかすめて、次の影森までは住宅街が広がる。その先、武州日野辺りまでは田んぼと畑の中を走るが、日が落ちるに連れて列車は山間へと入っていく。

20140922167  わずかな乗客とともに18時18分、終点の三峰口に到着すると、周囲はすっかり夜の闇の中。三峰口は、秩父三社のひとつ、三峯神社の最寄り駅であるが、平日のこの時間はひっそり。
 折り返しの電車までは15分以上あり、駅の外へ出てみると、駅前の道路に「西武秩父駅」の表示を出したバスが止まっているのを見かけ、反射的に飛び乗る。三峯神社始発の急行バスのようで、私のほかに一組しか乗客のないバスはすぐに出発。明かりのほとんどない細い道路を飛ばし、途中の停留所には一切止まらず、18時45分頃、西武秩父駅前に到着した。

 すでに日は落ちているが、もうひとつだけしておきたいことがある。
 西武秩父線と秩父鉄道は直通運転をおこなっており、西武秩父駅の手前に両線をつなぐ渡り線が設けられている。営業キロの設定はない。こういう区間の扱いをどうするかは難しいが、1日数本とはいえ、短絡線として毎日列車が運転されている以上、乗車しておいたほうがすっきりする。重箱の隅を丹念につついている感じである。

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 そこで、西武秩父19時17分発の三峰口行き電車に乗る。西武線飯能始発の直通電車である。西武秩父駅を出るとすぐ、渡り線を通って、すぐ脇を通る秩父鉄道線に移る。3分で次の影森に到着。ここで電車を降りる。ちょうど同時刻に反対方向へ向かう電車があり、ホーム上ですれ違ったが、こちらのドアが開くと同時に発車してしまった。次の電車は40分以上先である。

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 小さな駅舎と改札口を持つ影森駅だが、この時間は無人。駅前にタクシーの姿はなく、並行する国道140号線に出るとバス停が立っていたが、すでに終バスは出た後。距離にして約2.5km、およそ30分歩いて西武秩父駅へ戻った。
 駅近くのレストランで夕食を取り、往年のレッドアローカラーに塗られた20時25分発の「ちちぶ52号」で、今日の宿泊地、池袋へ。短絡線のもう1本は、明日の朝あらためて出直して乗車する予定である。それならば秩父に泊まればよさそうなものだが、池袋のホテルを当日キャンセルすると100%のキャンセル料がかかると言われては仕方がない。
 池袋に戻って駅近くのビジネスホテルで旅装を解き、近くのバーで、最終日恒例の一人反省会。いつになく観光色の強い今回の乗り歩きではあったが、最終日を前にして、いつものとおりマニアックな乗りつぶしの様相を呈してきた。もっとも、この方が私としてはなんとなく落ち着きを感じるのではあるが

続く。


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鉄道の旅人」カテゴリの記事

コメント

いかさまさん こんばんは
いつも記事は拝見していますが、書き込みは久しぶりです。
渡り線という言葉をはじめて知りました。鉄道の旅は好きですが、テツではないので(多分?)、そういう自分の知らない世界で楽しんでいらっしゃるいかさまさんの話になんとなく心が躍り、かつ、ちょっと羨ましい気がしました。
こういうマニアックな楽しみ方を他の人に迷惑をかけずに密かに楽しんでいるのが、なんとなくテツの骨頂のような気がします。
最近は、時々テツの方の(もちろん色んな方がいるのでしょうから)あまりよろしくない話も聞くので、つい書きたくなってしまいました。

投稿: Khaaw | 2014/12/02 00:41

>khaawさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
鉄道の世界に興味を持つ方は、深さも広さもさまざまです。私は主には「乗り鉄」で、自分ではそれほど深いと思っていないのですが(笑)、世間一般からはかなり深みにはまっているように見えるようです。
周囲の目からはどのように映っているか定かではありませんが、私自身は、鉄道という公共のツールを趣味にしている以上、他の皆様に迷惑をかけるような行為は厳に慎むべきだと思っています。
写真を撮るために他人の敷地に無断で入り込んだり、自分の撮影の邪魔になる人を怒鳴り散らしたりというようなニュースを見るたび、情けない思いになります。

いずれこのあたりの話はブログでも触れてみたいと思います。

投稿: いかさま | 2014/12/02 22:01

こんばんは!
重箱の隅というあたりがいかさまさんらしいですね。
でも何となく丁寧な感じやきちんとした感じが伝わります。
記事ごとにさらっと読んでしまいますが、いかさまさんの一連の旅はつながっているのですよね。
数日間ずっと電車に乗って移動しているってかなり大変なんじゃないでしょうか…?
と、ふと思ってしまいましたが、いかさまさんの楽しみなんですよね。
「楽しさ」も人それぞれなのですねぇ。
ちなみに先日友人4人と伊豆高原まで旅行に行きましたが、うち1人が鉄道好きで「踊り子で行こう!」と計画しましたが、他3人から「絶対却下!」され、結局私の運転となりました。
いかさまさんから鉄道の楽しさをご教授いただいてるハズの私も車に1票…
う〜ん…鉄道の旅、まだまだ遠いなぁ…

投稿: ミナゾウ | 2014/12/04 20:59

>ミナゾウさん
いつもありがとうございます。
一連の旅はもちろんつながっていますよ(笑)。
たかが4日間の旅を10数回にも分けて書くほどたいそうなことをしているわけではないのですが、ブログの方まで重箱の隅になっております。どうぞご容赦ください。

以前のブログで書いたレンタカーの件のように、車のハンドルを握ることも決して嫌いではありません。ひとりであれば、どのような動き方もできますから。
グループ旅行では車の方が安上がりですよね。でも運転手の方は大変なのでは?みんなが平等に楽しめる鉄道の旅も、たまにはアリかもしれませんよ。

投稿: いかさま | 2014/12/08 02:48

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