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2014/12/11

東海道中乗りつぶし【12】西武から秩父、そして東武へ

続き。

Chichibu Photo
 9月23日、祝日。池袋発7時05分の西武池袋線、秩父鉄道直通快速急行に乗車する。
 8両編成のこの電車は、西武秩父のひとつ手前、横瀬で分割され、前4両が西武秩父経由三峰口行き、私の乗る後ろ4両は西武秩父を経由せず、そのまま秩父鉄道に乗り入れて長瀞行きとなる。車内にはハイカーの姿が多く、住宅街が切れ目なく続く所沢まで、停車駅各駅ごとに増えていき、山がちになる東飯能あたりから少しずつ下車していく。

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 8時43分、横瀬着。電車はここで分割され、2分後、まず三峰口行きが発車。その5分後に私の乗った長瀞行き電車が追いかける。大きくS字カーブを描いて、昨夜歩いた国道140号線を渡る。左後方から秩父鉄道の線路が近づいてきて並走するとまもなく、電車は渡り線を渡って秩父鉄道に乗り移る。正面に、西武秩父駅の構内と、先発した三峰口行き電車の姿が見える。

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 9時19分着の長瀞で、後続の羽生行き普通電車に乗り換え。こちらは都営三田線、行き違う三峰口行きは東急のお下がり電車である。車両の更新時期が早い首都圏の電車、それもステンレス車両は、中古でもよほど需要があるらしく、全国いたるところでその姿を見ることができる。

 荒川沿いの谷あいを走り、八高線・東武東上線との接続駅、寄居で乗客が大きく入れ替わる。ちょうど関東平野の縁にあたり、ここから山は遠くに離れ、関東平野へと踏み出していく。

 そのあたりから急に尿意を催し始めた。終点の羽生まではまだ50分近くあり、とても我慢できそうにない。車掌に「どこかトイレに行く時間のありそうな駅はないか」と尋ねてみたが、どこもない、という返事。もはや景色など眼中に入らない様相を呈してきており、行けるところまで、せめて熊谷まで頑張ろうと試みたのだが、ついに力尽きて10時28分着の石原で下車。駅舎内のトイレに駆け込むと、電車はゆっくりとホームを離れていった。次の電車は43分後、11時11分の発車である。

20140923034  年配の駅員が立つ改札口を抜け、駅前に立つ。コンクリート平屋造りの、何の変哲もない駅舎の向こうには秩父鉄道と上越新幹線の高架橋が横切っている。駅は純然たる住宅街の中にあり、周辺に時間をつぶせそうな施設は見当たらない。駅に戻り、改札前のベンチに座って、持参のノートパソコンを広げて時間をつぶす。40分ほどの時間が2時間以上にも感じた

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 ようやく電車が来て、乗りつぶしを再開。2つめが高崎線との接続駅、熊谷で、ここで10分停車。ホームには派手派手しく無数の動物をラッピングした電車が停まっており、地元中学校の吹奏楽部が鎮座して演奏準備をしている。
 この電車は「秩父ジオパークトレイン」と言い、日本地質学発祥の地とされる秩父の自然史跡をPRする目的でラッピングされ、今日が出発式なのだという。吹奏楽部の演奏に続いてテープカットが行われ、「秩父ジオパークトレイン」は秩父方面へ向かって出発。これを、予告編7枚目写真の、秩父鉄道のゆるキャラ「パレオくん」とその仲間たちが見送る。

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 終点の羽生には11時46分着。この先の接続の関係で、乗り換えの電車まで約30分待ちと、効率の悪い乗継となる。これで大井川鐵道をスキップしたアドバンテージはなくなり、ほぼ当初予定どおりの行程に戻った。12時19分発の東武伊勢崎線電車で館林へ、すぐの接続で太田行き電車に乗り換える。そこから東武小泉線東小泉西小泉とたどる。
 この付近の東武線は普通列車の運転本数が少ない。太田駅では発車間際にホームに上がってきた婆さんと孫が、間に合わずに乗り遅れた、小泉線の次の電車は1時間後である。姿が見えたのか見えなかったのか、少しぐらい待ってあげてもよさそうなものだが、時間に正確な鉄道は冷酷でもある

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 館林からの乗り継ぎは絶妙をきわめ、13時41分、館林に舞い戻った。これで今回の乗りつぶしは終了である。
 私は13時55分発の特急「りょうもう26号」に乗った。定員の4割ほどの乗客を乗せた電車は、北千住を過ぎると、はるか上流で並走した荒川と、隅田川に挟まれるようにして走る。遥かにそびえる東京スカイツリーが右前方から正面へと移動しながら徐々に近づいてくる。

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 その足元にあるとうきょうスカイツリー駅で8割方の乗客を吐き出し、電車は終点の浅草へ到着した。スカイツリーの立ち姿と、その横に見える、予告編最後の写真の場所、アサヒビール・スーパードライホール、そして雷門の姿をのんびりと眺めつつ、地下鉄浅草線の浅草駅へ歩き、羽田空港直通の電車に乗った。
 せっかくここまで来てスカイツリーに登らないのもどうかとは思うが、まだ家族の誰も登ったことがないスカイツリーに抜け駆けのごとく登ってみたところで、家族の顰蹙を買うに決まっている。



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コメント

いっぱい写真あるけどいかさまさんのお写真は~?楽しみにしてるんだからたまには載せてちょーだいね♡
こんな濃度の濃いブログを書けるのはアナタだけですよ、
鉄愛がつまってていいわねー。
私の手抜きレトルトブログとは大違いで
なんか恥ずかしいですよ。

投稿: poem | 2014/12/13 23:41

>poemさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
鉄愛は確かに詰まっていますね。でも、最近、ブログ用に写真を撮るように意識してるんですが、どうしても車窓や町の風景に気をとられて、写真を撮り損ねることが多いんですよ。
そんなわけで、自分の写真はほとんどありません。まあ、お見せするほどのシロモノではないのですが(笑)

poemさんのブログがレトルトだというのなら、私のブログは古いネタを引っ張り出しては解凍する「冷凍保存品」ブログですね。

投稿: いかさま | 2014/12/15 23:56

こんばんは!
この沿線に結婚してから子供が幼稚園まで住んでいました。
スカイツリーは我が家もまだ登っておらず、今度…と思いつつ今に至る。
この鉄道の旅はものすごく長いように感じます。
ちょっとわかる地名だと距離感もわかるからでしょうか。
実際には電車の乗った事がある区間はちょっとなので前半部分はほとんど利用したことないのですが。
不思議と素敵な土地に見えてしまいますね。
身近な所にも知らない事はいっぱいあるなぁ!

投稿: ミナゾウ | 2014/12/27 21:06

>ミナゾウさん
こんばんは。いつもありがとうございます。
ミナゾウさんに実感をもって読んでいただける土地を訪問できて幸せです(笑)
やはり身近なところだと、距離感や広がりがよくわかるだけに、他とは違った見え方になるのでしょうね。
同時に日常目線では気付かなかった景色や雰囲気も、ほんの少しでも楽しんでいただければ、と思います。
ありがとうございました。

投稿: いかさま | 2014/12/31 21:26

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