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2015/11/11

2009年世界の旅【14】ボストン(12)ボストンの休日・その2

前回の続き。これまでの経過は ⇒こちら。


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 クリーヴランド・サークルから、ほぼ全線がビーコン・ストリート上の併用軌道を走るC線で市街地へ。タッパン・ストリートを越えると、いったん街並みが途切れ、雑木に覆われた小高い丘が現れるが、すぐにまた市街が広がる。30分で地下へもぐり、ケンモアを過ぎて、E線の分岐駅、コプリー駅に到着する。


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 地上に上がるとまず目に飛び込んでくるのは、ジョン・ハンコック・タワー(John Hancock Tower)である。地上62階、高さ約225m。ボストンで最も高いビルは全面ガラス張りで、古い建物が多いボストンの街並みの中で異彩を放っている。
 視線をぐるりと半周ほど移すと、アメリカ最古の公共図書館であるボストン公共図書館がどっしりと鎮座している。その背後から覗き込むように、ボストンで2番目に高いプルデンシャル・タワー(Prudential Tower)が立つ。近代的なビルと古い歴史を持つ建物のコントラストが、ボストンの最大の特色ではないかと思う。


 コプリー駅からE線の電車に乗り、向かう先は、フランさんもおすすめのボストン美術館。アメリカ3大美術館のひとつである。
 電車は大きく左に分岐してすぐに地上へ上がり、広い通りの上へ出た。ここも併用軌道である。車内に運転士の肉声アナウンスが流れたが、ゴニョゴニョとくぐもった声で、おまけに早口だから、何を言っているかわからない。途中のシンフォニー(Symphony)で乗客の大半が下車したが、状況の呑み込めない私はそのまま乗り続ける。


P9202692 美術館最寄りの停留所が近づき、私は、日本のバスの「とまります」ボタンに相当する、窓脇に這わされた黄色いテープを押したが、電車は我関せずとボストン美術館の横を通過、そのまま交差点以外はノンストップで、終点のヒース(Heath)に到着した。
 グリーンラインの電車は、何の予告もなく、突然エクスプレス(快速)運転に変わることがあると、学校の友人たちに聞いたことがあるが、これがそうか、と思い至った。アナウンスはそのことを告げていたらしく、貧困な英語力が災いした私だけが、用のない終点まで連れてこられてしまったということらしい。


P9202700 家と低いビルだけで、とりたてて何かがある感じではないヒース駅で、折り返しの電車が半径100mほどのオタマジャクシ状の線路をぐるりと回って出発していく風景を眺め、電車とほぼ並行して走る39番のバスに乗ってボストン美術館まで引き返した。
 建物の拡張工事の真っ最中である美術館の入館料は大人17ドルだが、マウント・アイダの学生証を提示すると、学割で16ドルになり、わずか1ドルだが得をした気分になる。もっとも、毎週水曜日の夕方以降は入館無料になるらしいから、厳密には得をしたかどうかは疑わしい。


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 1時間ほどかけて一周した館内には、古代エジプト・ギリシャから近代アメリカに至るまで、数々の出土品やアートが展示されている。日本文化についても、浮世絵や昭和初期の画家による絵などがかなりの点数展示されている。法隆寺を模した空間が設けられており、7、8体並べられた仏像を、アメリカ人が向かいのベンチに座って身動きもせず見入っていた。窓の外には4、50坪ほどの日本庭園もあり、全体比率から考えてもなかなか親日的なつくりである。


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 再び電車に乗って、今度は市街地をくぐり抜ける。ノース・ステーション(北駅:North Station)の先で地上へ駆け上がり、ボストン湾を右手に見ながら、終点のレックミア(Lechmere)に到着。電車乗り場とバス乗り場が向かい合って並ぶターミナルである。
すぐの電車で折り返して、ノース・ステーションで下車。地上にあるボストン北駅を覗いてみた。ボストンから北方面へ向かう、アムトラック(Amtrak:全米鉄道旅客公社)列車のターミナルである。
 広いコンコースをカフェや売店が囲む、行き止まり式の駅構内は、空港ターミナルのように広々としている。ガラスドアが設置されたホームへの出入口の上には、出発列車の時刻を表示した案内板が掲げられているが、表示される列車の本数も多く、これまた空港の出発案内のようである。


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 北駅から市街地を散歩してみる。札幌の大通公園を思わせる緑地公園では、噴水の周りで、子供たちが残り少ない夏の雰囲気を惜しむように戯れていた。細い小路に面した教会では、ウェディングドレスの花嫁をリムジンが待ち受けている。
 赤いレンガ造りのファニエル・ホール(Faneuil Hall)は、アメリカ独立戦争で独立派が演説場所として使用した由緒ある建物。その裏手には、ノース・マーケット(North Market)、クインシー・マーケット(Quincy Market)、サウス・マーケット(South Market)と3本の石造りの建物が並んでおり、ファニエル・ホールを含めて大きなショッピングモールを構成していて、たいそう賑やかである。


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 果物の甘い香りがまじりあって漂う屋外の一角では、生鮮食品の市が撤収準備中。テントの裏には膨大な段ボールや包装資材のゴミの山が積み上がっているが、まだ人通りが途切れず混雑している。
 ガヴァメント・センターから、トレモント通り(Tremont St.)を南へ向かって歩くと、右手側に巨大な緑地公園が見えてきた。ボストン市民憩いの公園、ボストン・コモン(Boston Common)である。入口の広場に立っていたブロンズ色の銅像が、私が近寄っていくといきなり動き出し、私はあやうくひっくり返りそうになった。

 延々と、続く。




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コメント

こんばんはいかさま。
そちらは冬景色でしょうね。
アメリカの留学生活、さすがいかさま
冷静に分析しながら楽しんでる様子
(゚ー゚)おもしろか~

投稿: mitakeya | 2015/11/12 20:39

 mitakeyaさん、いつもありがとうございます。
 一度さらりと降ってまた溶けて、しばらくは一進一退(笑)の風景が続きますが、着実に冬に向かっています。
 海外生活の分析は、帰ってきてから冷静に考えるとそうだ、というだけで、実際に送っている最中はまったくそれどころではなかった、というのが実際です(笑)

投稿: いかさま | 2015/11/16 01:14

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