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2015/12/03

2009年世界の旅【17】ボストン(15)迷走食生活・朝食編

前回の続き。これまでの経過は ⇒こちら。


 これまでいろいろなシーンで触れてきたように、私はもともと食べ物に対して深いこだわりを持たない。「菓子パン・菓子パン・カップラーメン」と揶揄されるような生活でも平気な人である。けれども、先日のサーモンのようなおいしいものにめぐり合うと、やはりうれしい気持ちになる。


 けれども現実には、ホームステイにおける食生活は質素を極めた
 朝食はシリアルとなにがしかのフルーツが毎朝用意され、冷蔵庫の中の牛乳をかけて食べることになる。もともと牛乳を飲むとお腹が緩くなりやすい私は、初日にそれを無理に腹に流し込んだ結果、日中いっぱいお腹のゴロゴロ感とひそかに戦うことになった。
 私はフランさんに、何か別のものを、と所望したい気持ちになったが、当のフランさんは通常午前7時にはまだ起床しておらず、そもそもそれを英語で説明することすら面倒くさい


 以降私は、毎朝シリアルを鷲掴みにしてバリバリと食べ、未使用の食器類をさも使ったかのように流し台に置き、バナナだったりリンゴだったりするフルーツを手に、駅までの道すがらかぶりつく、というのが日課になった。
 ところが、ある日の夜、フランさんに、
“あなた、ちゃんと朝食食べてるの?”と、不意に尋ねられた。
 もちろんです、と答えると、
牛乳がちっとも減ってないのよ。”と不審げにフランさんがつぶやく。
 酪農家とフランさんには申し訳ないが、その日から、私の朝の日課に、牛乳を少量ずつ流し台に流しておくという仕事が増えた。


 いずれにしても、これではあまり腹の足しにならない。特に、昼食が遅い時間帯になる火曜・木曜は、腹をグウグウ鳴らしながらR/Wの授業を受ける破目になる。
 韓国娘ジヨンが、ニュートン・センターの駅前に、朝早くからやっているパン屋があるという情報をもたらしてくれた。ある日の朝、店内からいい香りが外まで流れてくるそのパン屋を訪ねてみると、10数種類の焼きたてのパンが並び、さあ買ってくれ、と誘っている。セルフサービスのコーヒーも置かれていて、1杯1ドル60セント、月曜日には無料でサービスしてくれるらしい。レジに立っている20代半ばと思われる女性もなかなかの美人で気分がいい。


 それ以来、毎朝パン屋に立ち寄り、コーヒーとパンを買って、パンをかじりながらシャトルバスを待つのが日課になった。時間がない時はそのまま学校へ行って、外のテラスでコーヒーを飲みながらパンをかじった。


 学校へ入って2週間ほど過ぎたある日、テラスの木柵にもたれてパンをかじっている姿を、たまたま外へ出てきた事務員のモーリーに見られた。
 “あら、ホームステイで朝食を食べさせてもらってないの? 困った話ね。私からホームステイにきつく言っておくわ!
 学校手配のホームステイに落ち度があると学校の評判に差し支えるらしい。実際、この頃になると、フランさんもだれてきたのか気付いたのか、2~3日に1度ほどの割合で朝食の用意を忘れられるようになった。けれどもそれを説明すれば、モーリーはますますエキサイトし、フランさんがお叱りを食らっても気まずいことになる。


 いやそうではない、今日はたまたまなんだ、だから気にしないでほしい、と、つたない英語で必死に説明した。実はシリアルが食べられなくて、などという話をすれば、それはそれでまた面倒なことになりそうな気がしたから、とにかく偶発的なことだというところを強調する。必死の努力が伝わったのか、なんとかモーリーも理解してくれたようであった。いずれにせよ、これでしばらくパンを学校に持って来るわけにはいかなくなったな、と私は思った。


 延々と、続く。




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コメント

私は牛乳大好きです!

投稿: 姉さん | 2015/12/04 21:41

 姉さんさん、ありがとうございます。

 私も牛乳は嫌いではないのです。夏は飲んでも大丈夫なのですが、秋口から春先にかけては全くだめなのです。体質には逆らえませんね。

投稿: いかさま | 2015/12/06 22:21

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