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2015/12/15

2009年世界の旅【21】ナイアガラへの旅(1) 国境を越える橋

前回の続き。これまでの経過は ⇒こちら。


P9262759 2度目の週末となる9月26日の土曜日、私はAさんとふたり、早朝のローガン空港に向かった。グリーンラインD線の電車から、パーク・ストリート駅でレッドラインに乗り換え、サウス・ステーション駅(South Station、ボストン南駅)へ。ニューヨーク方面へ向かうアムトラック、あるいはグレイハウンドバスの乗り場もある交通ターミナルから、シルバーラインのバスに乗る。MBTAの運営する交通機関で、路線図上も地下鉄と同格に扱われているが、他の路線と異なり、専用に掘られたトンネルの中を2両連接のバスが走る。


 15分ほどでローガン空港に到着。私たちはここから、9時35分発のジェットブルー1211便に乗り、バッファロー(Buffalo)経由でナイアガラの滝(Niagara Falls)へ向かう。
 ナイアガラの滝はアメリカとカナダの国境にあり、バッファロー空港はアメリカ側、泊まるホテルはカナダ側である。アメリカとカナダとの間の行き来は、地続きながらきっちりした入国審査が行われる。学生ビザを持っている私たちは、出入国に際してパスポートだけでなく、学校の証明(先生や事務員のサイン)が入ったI-20を必ず呈示しなければならない。いつも学校の1階の事務員室に座っている事務員からサインをもらっておいた。


 エンブラエルERJ190と呼ばれる小型飛行機で1時間半弱、11時には、バッファロー空港に到着。出口近くのリムジンのカウンターで手続きをし、紳士然とした運転手がハンドルを握る、ゆったりしたセダンのリムジンでナイアガラへ向かう。外は残念なことに曇り空である。空港から滝までは車でおよそ30分だが、カナダ側の都市、ナイアガラ・フォールズへ渡る私たちの車は、いったん内陸へ大きく迂回し、湖を横断してカナダへ入る。


 ハイウェイ上に設置された、本線料金所のような趣の国境ゲートで、カナダへの入国手続きを行う。大半の人々は二言三言のやりとりでそのままゲートを通過していくが、私たちは隣接する建物の中へ運転手もろとも連れて行かれ、なにやら質問された。求められるままにI-20を提示し、また二言三言交わしたところで、無事にゴム印が捺され放免となった。学生ビザがまずかったのか、他に何か落ち度があったのか、単に怪しい雰囲気が漂っていたのかは判然としない。


P9272761 出発からおよそ1時間、ナイアガラ・フォールズの市街地に到着。蒼い水を湛えた大きな川の姿が見え、その上を白い橋が優雅に跨いでいる。レインボー・ブリッジ(Rainbow Bridge)である。さらにその奥に滝とおぼしき姿が見えた。霧かしぶきか、常に視界の向こうが煙っている感じである。
 市街地の少し手前にあるホテルにいったんチェックインし、まずはレインボー・ブリッジ経由でアメリカ側へ渡る。橋のたもとにある小さな免税店の脇から階段を上がると出国ゲート。出国は簡単で、50セント、クォーターコイン2枚を投入し、回転式のバーを押して出るだけである。


P9272766_2 P9272762
 全長290mというレインボー・ブリッジから下流遠くを眺めると、煙った空気の向こうに、2つの滝が豪快に水を落としている。水面に見える船は「霧の乙女号」だろう。こちらは明日体験する予定である。


 橋の中間に掲げられたアメリカ・カナダ両国旗を過ぎ、アメリカ側へ。こちらはしっかり入国審査が待ち受けている。パスポートとF1ビザ、それにI-20を見せるが、審査官は私の顔を見ながら、なにやら激しく訴えかけている。何を言っているのかさっぱりわからない。
 すでに別のゲートをくぐり抜けたAさんが、
 「ありゃあ、どうせすぐカナダに戻るんだろ、とか言ってんだ。」
と助け船を出してくれた。Aさんは語学学校で私よりひとつ上の106クラス。これがクラス1レベル、おそらく偏差値にして3くらいの差のようである。


 延々と、続く。



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世界の旅人」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
思い出しますねもう3年前になりますかね。(* ̄ー ̄*)
まるで天から降ってくるような豪快に落ちる水量と水しぶき
爆風ナイヤガラの名の通りの思い出です。
帰りにカナダからアメリカへ行くとき、サングラス取れ、
(*`ε´*)ノさかんにさにやら怒られてるような!
後できいたところ、手をポケットに入れるな!
とのことらしいことでした
やたら入国審査厳しいですね。

投稿: mitakeya | 2015/12/16 15:45

いかさまさん こんにちは
ナイアガラの記事を読ませて頂き、30年近く前の、ナイアガラでの、ちょっと苦い思い出がよみがえってきました。当時、オタワでの会議(私にとって初めての海外での会議)出席のためカナダを訪れ、週末は会議日程がなく、トロントからナイヤガラに行きました。運悪く英国の王族が訪問中で、カナダ側は大混雑。ふとアメリカ側を見れば、空いていたので、アメリカ側に渡ろうということになりました(詳しくは覚えていませんが多分、レインボーブリッジを通って?)、その時の私のパスポートは一次旅券で渡航先はカナダのみ!カナダ側で係員に、すぐ戻るけどアメリカ側に行っていいかと聞くと、なんとOKとの返事。
橋を渡って、アメリカ側で入国しようとすると、係官からは厳しく指摘され、さらにカナダ側に電話でなにやら喧嘩をしているような感じ!
結局、また歩いてカナダ側に戻ることに・・・、これでカナダにも入国できなければどうなるのかと不安に思いながら、カナダ側に戻ると、結構、軽く入国できてほっとした思い出があります。
まあカナダ側からすれば、気軽に出国を認めてくれたのですが・・・、今なら考えられないかもしれませんね。

投稿: khaaw | 2015/12/16 23:55

 mitakeyaさん、ありがとうございます。
 この滝の、全身で味わう豪快さは、日本では得がたい体験ですね。こういう機会に実際に訪れられたことを非常に幸福だったと思います。
 入国審査の厳しさもやはり同じように感じられたようですね。隣接していてもここまで厳しいとは思いませんでした。シェンゲン条約で行き来自由なヨーロッパとはかなり違う一面でした。

投稿: いかさま | 2015/12/17 23:18

 Khaawさん、ありがとうございます。
 私たちのように独立した島国で暮らし、国境と縁遠いところで生活していると、地続きの国境を往来するという体験は非常に貴重なものだと思います。隣り合っている国同士の往来はもっとストレスフリーなのではないかと思っていましたが、実際かなり厳しいようですね。意外でしたが、これが国境を接する国同士の現実なのだと感じました。
 国境往来はおそらくどこも出国より入国の方が厳しいですね。カナダからアメリカ、アメリカからカナダ、のちのアメリカからヨーロッパでも感じました。Khaawさんも無事にカナダに戻れてよかったですね(笑)

投稿: いかさま | 2015/12/17 23:27

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