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2016/01/10

JR北海道 料金・きっぷの見直し実施【1】北海道新幹線関連

 JR北海道は5日、北海道新幹線開業に伴い、3月26日以降の各種料金・割引きっぷ等の見直しをおこなうとプレス発表した。主なポイントは以下のとおりである。

【北海道新幹線関連】
(1) インターネット割引きっぷの設定
(2) 「青春18きっぷ」への対応

【在来線都市間輸送関連】
(1) 道南・道東方面「Rきっぷ」「Sきっぷ」などの見直し
(2) 「Sきっぷフォー」の廃止
(3) 指定席料金の見直し

 このほかにも外国人旅行者向けきっぷの改定などがあるが詳細は省く。まずは北海道新幹線関連の部分から。


1.インターネット割引きっぷの設定

 先般発表された北海道新幹線の運賃・料金は、東京-新函館北斗間22,690円(普通車指定席・通常期)。羽田-函館間の航空運賃と比較すると10,000円以上安く、3日前まで購入できる特便割引とほぼ同等の設定であるが、いわゆる早割との比較では高くつく。

 このため、JR北海道・JR東日本のインターネット予約利用を前提に、前日までの購入で割引をおこなうきっぷが設定される。設定は購入日により2本立てで、
 (1) 「北海道ネットきっぷ」「えきねっとトクだ値
   前日までの購入で5~20%の割引
 (2)「北海道お先にネットきっぷ」「お先にトクだ値
   14日前までの購入で25~40%の割引
となる。割引率は対東北エリアで高く、対東京は低め。

 割引率の高い「お先に」タイプであれば、東京-新函館北斗間は25%引の17,010円となり、航空機の早割ともかなりいい勝負になる。
 ただしこれも、列車・区間・席数限定で、どの程度が設定されるのかはわからない。また、本来北海道新幹線が獲得しなければならない新函館北斗以遠へ向かう乗客は、別途その区間の乗車券・特急券を用意せねばならず、割引きっぷの恩恵は減殺される。東京-札幌間で試算すると、普通に乗車券+特急券を全区間購入するよりは割引きっぷを併用した方がいくらか安くなるようだが、実際にどの程度の客が利用するかはともかく、もう少し配慮があってもいいかな、という感じはする。


2.「青春18きっぷ」への対応

 毎年学校休みの時期に発売され、JR全線の普通列車が乗り放題になる「青春18きっぷ」では、原則として特急列車の利用はできないが、海峡線・中小国-木古内間など4区間では、普通列車が走っていない等の理由で、特例的に特急列車の利用が認められてきた。

 新幹線の開業により、在来線列車の運転がなくなる中小国-木古内間の特例は廃止となる。本来ならば新幹線区間である奥津軽いまべつ-木古内間に加え、JRから経営分離される道南いさりび鉄道・木古内-五稜郭間は別払いとなり、運賃・料金は計3,900円となる。
 この緩和措置として、青春18きっぷ所持者限定で「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売される。奥津軽いまべつ-木古内-五稜郭間を片道1回利用でき、2,300円と良心的な設定となっている。

 「そもそもJRの都合で普通列車が運転されていないのだから、この区間の通過を有料にするのは実質値上げだ」という批判の声もあるようだが、そもそも「青春18きっぷ」自体が破格のサービスきっぷであることを忘れてはいないか。
 学校休み期間の旅行需要喚起が「青春18きっぷ」の設定趣旨だが、もうひとつの側面として、この期間学生の利用がなくなる普通列車の利用促進の意味合いもある。中小国-木古内間はそもそも普通列車を必要とする通勤・通学・通院などの需要がほとんどない。またここに限らず、昨今では少子高齢化の進行で、都市部を除いて全国的に普通列車の利用状況は芳しくない。

 こうした状況と、「青春18きっぷ」の設定趣旨を考え合わせた時、今回のこの措置は許容範囲のように思うのは私だけだろうか。経営の厳しさが予測される北海道新幹線だが、ダンピングしてでも獲得しなければならない需要は「青春18きっぷ」の利用層ではないように思う。
 むしろここ数年、「青春18きっぷ」の存廃自体が取りざたされる状況の中で、少なくとも向こう1年の存続が決定し、かつ厳しい経営状況下で最大限の配慮が得られたことについては一定の評価をしなければいけないようにも思われる。



 後半へ続く。


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コメント

18切符への考察については全面的に同意します。

投稿: ロイス | 2016/01/14 14:57

 ロイスさん、コメントありがとうございます。
 使い勝手が良くなりお得になるのはもちろん歓迎ですが、きっぷにはそれぞれの役割と、登場した背景があります。一定の理解を示さなければならない場面もあるというふうに思っています。

投稿: いかさま | 2016/01/14 23:38

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