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2017/06/26

2009年世界の旅【66】イタリア・フィレンツェへの旅(1)

これまでの経過は ⇒こちら。


 ところで、アメリカやヨーロッパ各国には「サマータイム」というものがあって、夏の期間、時計の針を1時間進めるルールになっている。
 このサマータイムは、ヨーロッパでは10月25日の日曜日に終了となる。午前2時を期して、時計の針が1時間戻され、1時59分の次が再び午前1時になる。現地の人々には毎年のルーティンだから当たり前のことなのだろうが、旅行者の私には不安で仕方がない。サマータイム終了を告げる告知は、ホテルのエレベーターに貼られた紙1枚だけである。


 それでその日、少し夜更かしをして、テレビを見ていた。日本のNHKあたりだと、毎時ジャストになると必ず画面の隅に時刻表示がされるからだが、外国のテレビではそういう習慣はあまりないらしく、見ていても時刻の表示など現れない。英語放送だがしゃべっている内容は相変わらずチンプンカンプンである。


Photo  結局私は、翌朝サマータイムの6時に起床し、7時30分の列車でフィレンツェ(Firenze)観光に出かけるため、地下鉄でミラノ中央駅へ向かった。駅に着いたのは、サマータイムの7時25分だが、駅の大時計は当たり前のように6時25分を指していた。
 ゆるやかに傾斜のついたムービングウォークに乗って2階のコンコースから3階のホームへ上がると、行き止まり式のホームが20線ほども並んでいる。カマボコ型の大きなドームで覆われたホームは、ヨーロッパの古い映画によく出てくるターミナルの風景そのままである。私は、ホームの付け根にあるカフェカウンターでアメリカンコーヒーを買い、ベンチに腰掛けて飲みながら、サマータイム終了で浮いた1時間をのんびりと過ごした。


Pa253585  7時30分発、フィレンツェ・ローマ経由ナポリ行き、「ユーロスター・イタリア」は、ペン先のようにしなやかなカーブを描いた先頭が特徴的な、ETR500型高速電車の編成である。予約した1等車に入る。乗車券は、ここから任意の6日間ヨーロッパ各国で使用できる「ユーレイルセレクトパス」の1等車用を持っているが、「ユーロスター・イタリア」では追加料金が必要になる。


Pa253586  座席は1人掛け+2人掛けの配列で、赤いシートが並んでいる。指定された座席に腰を下ろすと、背もたれも大きく、身体がすっぽりと収まる感じで、掛け心地もなかなかよい。発車するとすぐにウェルカムドリンクとしてコーヒーがふるまわれたが、昨夜の夜更かしのせいもあり、瞬く間に眠りに落ちる。


 セットしておいたアラームで目が覚めたのは、フィレンツェ到着5分前。せっかくの「ユーロスター・イタリア」を堪能できなかったのは残念だが、寝過ごすよりはいくらかましである。列車の旅は帰りに楽しめばよい。


Pa253588_2  正式には「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェラ(Santa Maria Novella)」という長ったらしい名前のフィレンツェSMN駅は、ミラノからローマへの中間地点だが、行き止まり式の駅。列車を降りてそのままホームを前へ歩き、駅のコンコースへ出た。改札がないから、ホームからコンコース、駅の外への動線が非常にすっきりしている。


Pa253589  非常にオープンな雰囲気の駅のコンコースには、ファストフードやカフェなどが何軒か入っている。
 朝食でもとろうと店を物色している最中に、偶然に日本人の女性から声を掛けられた。このあたりの経緯については、以前に「いかさまトラブラー」として書いたのでそちらに譲る。


 ⇒「いかさまトラブラー【10】珍トラブル編(4)」へ。


 私はこの日、フィレンツェで半日、その後ピサで斜塔を眺めてミラノへ戻ろうと計画をしていた。当然ひとり歩きの予定だったのだが、偶然が重なったことにより、女性二人との三人旅を楽しめることになった。いい年して下心があるわけでもないが、決して気分の悪かろうはずはない。このとき私の心は、日本出発以来6週間で最も弾んでいたのではないか、と、今になって思う。




 延々と、続く。



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コメント

こんばんは。

妙なおっさん、ムカつくおっさん…などから解放され
ようやくお心弾む時間が訪れたようで安堵いたしました
それにしても、いろいろな偶然ってあるもんですね。
なかなか経験したくても出来ない経験かもしれません。
そうそう、肝心の列車もステキですね。
拝見してるだけで、旅への欲求が抑えられなくなりそうな、
そんな高揚感を覚えます。続きも楽しみにしています☆

投稿: アケ | 2017/06/27 00:55

 アケさん、いつもありがとうございます。
 肝心の列車については眠り呆けていた私に語る資格は全くないのですが(笑)、駅頭での偶然の出会いが呼んだ楽しい1日散歩はとても印象に残る出来事になりました。
 以前にもこうして列車で出会った人と短時間ながら旅を楽しんだ経験があります。ひとり旅とはいえ、殻に閉じこもっていないで広く構えることで、旅も数倍楽しくなるということをあたらめて感じた日でした。

投稿: いかさま | 2017/06/30 23:32

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