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2017/07/30

2009年世界の旅【72】ドイツ~オランダ 国際列車で国境越え

これまでの経過は ⇒こちら。


 デュッセルドルフでの日本食三昧を終え、次なる目的地は、オランダのローゼンダール(Roosendaal)である。直通列車はなく、アムステルダム(Amsterdam)行きICE(国際特急列車)に乗車して、途中のアルンヘム(Arnhem)で乗り換えることになる。


 オランダでの列車乗り継ぎには苦い思い出がある。前年、今回と同様にデュッセルドルフからアムステルダム行きのICEに乗り、ユトレヒト(Utrecht)乗り換えでハーグ(Den Haag)へ向かった。乗り継ぎ時間は約20分と、日本の感覚ではかなりの余裕だったが、列車は国境付近からずるずると遅れ出し、結局約30分遅れでユトレヒトへ到着した。乗り継ぐ予定の列車には当然間に合わず、ハーグへの到着が30分ほど遅れた私たちは、昼食も取れずにすきっ腹のまま視察を続行することになった。


 ⇒2008年欧州の旅【8】ドイツ~オランダ ICE始末記


 今回は乗り継ぎ時間は30分と、前回より余裕がある。視察の予定もなく、ローゼンダールに着いた後は、駅から数km離れたホテルに入るだけになっている。アルンヘムとローゼンダールの間は、1時間に2~3本と列車も比較的頻度が高いので、万一遅れてもあわてる必要はなさそうである。


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 デュッセルドルフHBF駅15時14分発のICE124列車に乗る。フランクフルト(Frankfurt)始発、アムステルダム行きの列車である。九州の特急「白いかもめ」によく似た丸い車体を持った列車は8両編成。私は先頭の1等車に乗り込んだ。
 ICEは基本的には座席指定制であるが、指定なしでも利用することができる。指定済みの座席は、荷棚の下部に“Reserved”と表示されるようになっており、それ以外の席ならば自由に座ることができる。「自由席車」「指定席車」と車両単位の区分にしかならない日本のシステムに比べると、格段に進んでいる。


Pa293750  先頭の1等車には、運転席の真後ろに3列、12席分の区画があり、「コックピット・ラウンジ」と呼ばれる展望室になっている。幸い3列目左側が2席とも空いており、ここに腰掛けて体を乗り出し、全面展望を堪能する。ガラスの向こうは運転席である。車両の形状のせいか、フロントガラスからの視界は思った以上に狭く、サイドの小窓でかなりフォローしている感じである。


Pa303752 デュッセルドルフ出発以降しばらくは、農村風景と中規模の都市がいくつかかわるがわる現れるが、オランダとの国境に近づくと、木々に囲まれた森への風景が変わった。天候もいまひとつはっきりせず、陰鬱な印象である。
 両側の景色が狭くなり、トンネルが近付くと、運転席と客席を仕切る全面ガラスが、不意に摺りガラスのように曇った。列車がトンネルを抜けると、ガラスは再びクリアになる。後日調べると、液晶の作用による電気的なカーテンで、フロントガラスへの映り込みを防ぐため、スイッチひとつで作動するのだという。


Pa303755  約140kmを1時間10分で走り、16時24分、今回は定刻どおりにアルンヘム着。16時54分発のインターシティに乗り継ぐ。オランダ北東部のズヴォレ(Zwolle)始発の都市間列車で、ICEを新幹線とすれば、L特急か快速相当の列車だろう。黄色いボディに青い帯をまとった列車は、2階建ての近代的な電車で、1等車をきっちり連結しているのもヨーロッパ流である。


 列車はアルンヘム駅を出て大きく左に曲がり、畑の真ん中をほぼ真南に向かって進む。窓の外は徐々に薄暗くなり、目を凝らさないと景色は見えなくなっていった。
 18時41分、ローゼンダール駅に到着。タクシーに10分弱乗り、本日のホテル「バスティオン・ホテル・ローゼンダール(Bastion Hotel Roosendaal)」へ運ばれた。市街地からはやや離れており、高架の立派な道路の脇に、2階建てのフラットな建物が建っている。周囲には商業施設などは見えず、車の走行音だけが響く。


 レストランバー併設の狭いフロントでチェックインし、2階の部屋へ。いつものようにバスタブに湯を溜めて入浴し、ゆっくり体を温めると、もう他にすることがなくなった。テレビはオランダ語の放送のみ、窓から外を見渡しても、退屈しのぎのできそうなところは見当たらず、ただ車の行き交う光だけが見える。どうやら一般的な観光客が来るような街ではなさそうで、翌日訪問した取引先の会社も、どこかのんびりとした、鷹揚な空気に包まれていた。


 延々と、続く。


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