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2017/09/10

20年ぶりの富良野線

 日頃仕事で上川地方を行ったり来たりすることが多いのだが、交通手段は車が圧倒的に多い。訪問先が駅から離れていることもしばしばだし、列車ではそもそも本数が少なすぎて効率的に営業に回ることができない。
 それでも、営業担当者の人数に対して営業車の台数がやや不足しており、他の課員の動きやスケジュールによって、ごく稀にではあるが列車を利用することもある。


Img_2855_2 Img_2856 
 9月8日金曜日、同僚と二人で富良野方面へ業務で出掛け、その日の夜は懇親会もあって富良野市内に宿泊した。翌朝、別の用事がある同僚と別れ、私は富良野駅から8時12分発の富良野線の列車に乗った。
 キハ150形ディーゼルカー2両の列車は、土曜日の早朝だが座席が7割方埋まるほどほどの乗り具合である。大きなキャリーバッグを持った観光客の姿も多い。外国人と思われる客もちらほら見かける。


Img_2858  富良野から上富良野にかけては、富良野盆地の平らな農村地帯を走る。左手の山の麓には、有名なファーム富田をはじめいくつかのラベンダー畑があるが、この時期彩りは見えない。右手には畑と水田が広がっており、収穫を間近に控えた稲が金色の穂を垂れている。玉葱畑では収穫作業が始まっている。天気が良ければ、遠く大雪山の姿を望むこともできる。


Img_2859  上富良野から美瑛にかけては、深山峠の山間をゆっくりと登っていく。この辺りは山の斜面に沿って起伏の大きな畑が続き、国道や裏道からは、夏場になると濃淡の緑に覆われたパッチワーク状の農地が望める絶景区間だが、残念ながら富良野線からはその光景を見ることはほとんどできない。


 乗客の半数ほどが入れ替わった美瑛を過ぎてしばらく走ると、上川盆地の水田地帯が広がる。西神楽付近から少しずつ住宅の姿が見え始め、それとともに乗客も少しずつ増えて立ち客も出始めた。西御料緑が丘あたりまで来ると、比較的新しい家が並び、旭川近郊の住宅地となる。すぐ左を国道237号線が片側2車線で並走し、走る車も多い。全線54.8km、途中7駅を通過して所要68分の旅であった。


 JR北海道の決算報告によると、平成28年度の富良野線の輸送密度は1,545人/km/日。前年度より5%改善したが、JR北海道が運営形態の見直し基準とする2,000人には達していない。9日の利用状況を見る限り、富良野側では観光客、旭川側での地元客の利便性に配慮すれば、ある程度の改善は可能に見える。美瑛周辺は風光明媚な名所が線路や駅から離れており、バスやレンタサイクルの利用も多いことから、地元観光協会や他の交通機関との連携による周遊型の列車利用体系や、自転車の列車持ち込み開放などを検討するのも一案だと思う。


 自宅へ戻ってから調べると、前回富良野線を利用したのは、平成9年9月9日、鉄道ファンにとっては縁起の良い「999」の並びの日だった。鉄道を介した知人であるA氏が富良野駅でJR全線の完乗を達成するのに立ち会うため、札幌から旭川経由で富良野へ向かったのである。その日からちょうど20年、私のXデーはまだ来ない。



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