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2017/09/04

「高校生クイズ」と「ウルトラクイズ」

 先週、テレビで久しぶりに「高校生クイズ」を観た。


 最近あまり見る機会がなくなっていたが、調べてみるとずいぶん長い歴史を持っている。1983年に始まったこの番組は、もともと同じ日本テレビで放送されていた「アメリカ横断ウルトラクイズ」の兄弟番組に当たる。
 私は昔からクイズ番組が大好きで、特に大掛かりな企画で視聴者を楽しませたウルトラクイズは憧れの的であった。けれどもウルトラクイズは出場資格が18歳からしか与えられない。出場するには高校卒業を待たねばならない。こういう思いを持った私のような高校生たちの要望に応えてスタートしたのが高校生クイズである。


 数えればもう30年近く前の話になるが、私は同級生の友人を誘ってこの番組に出ようと試みた。まだ受験勉強が本番を迎えていない高校2年の夏休みをクイズにささげるのも悪くないと思っていた。
 だが日頃からそういう校外活動と部活にばかり専念していた私は、当然のように本分である勉強をおろそかにしており、1学期のテストの結果、夏休みの補習対象者となった。補習の日は高校生クイズの地区予選会の開催日に当たっていた。私のクイズの夏は不戦敗に終わった。


 本家のウルトラクイズの方も、いざ大学生になってみると、開催期間が8月から9月と、一般的な大学生にとっては試験時期に当たる。経済的に余裕のない我が家では必修科目の単位を落として留年することは許されない。悶々として大学の教養課程を過ごしたわけだが、ウルトラクイズは私が大学2年の年を最後に終了しており、学部移行後に出場しようと企んでいた私は土俵にすら上がることができなかった。その後ウルトラクイズは1998年に1度だけ復活したが、もはや社会人となった私に用はなかった。


 ウルトラクイズが都合17回で終了したのに対し、高校生クイズは今も年1度開催されていて、兄貴分をはるかに超える長寿企画になった。企画の内容はいろいろ変遷しているらしいが、久しぶりに観てみると、私たちが目指していた時代とはずいぶん中身も変わっている。


 一番驚いたのは、当時首都圏近郊を転々としながら行われていた全国大会が、2回戦以降アメリカでおこなわれていることである。しかもナイアガラではクイズの問題をばら撒いて拾いに走らせる「バラマキクイズ」をやり、ニューヨークでおこなわれる決勝では10ポイント早押しクイズをやっている。これは完全に往年のウルトラクイズの再来である。
 1ドルが200円を超えた30年前と110円そこそこの現在では海外旅行の価値もずいぶん変わってきているし、幼少の頃から家族旅行などで海外を訪れる子供も多い。だが高校生ごときがニューヨークなんて生意気だぞ、おじさんなんか37歳になるまで生の自由の女神を見たことがないんだから、と少し悔しい気持ちになる。


 もうひとつは、当時3人1組だったチーム構成が2人1組になっている。男男・女女という組み合わせが多いが、中には男女ペアのチームもある。今回優勝したチームもそのひとつだが、全国放送の電波で堂々と「付き合っています」などとやっている。他にも途中敗退したチームで、クイズに勝ち進むうちにお互いの気持ちに変化が生まれた、などというシーンもあった。高校生の分際で生意気だ、と、干からびた青春時代を送ったおじさんとしては、実はこちらの方が悔しさが大きかったりする。



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コメント

アメリカ横断ウルトラクイズのテーマソングが流れただけで、ハイテンションになった思い出が自分もあります。当時はボードゲームを買ったものの自宅は狭かったため、それを自転車の荷台に括り付け西の家(子供部屋)のある友人宅に通いつめていました。自分はクイズを出す役を常に受け持ち、いろんな言い方を考えることが今の教員生活にも役立っているように思います。漫画のナナマルサンバツもアニメ化されるようだし、クイズダービーとか100人に聞きましたが復活しないかと密かに思っている私です。

投稿: かわうそくん | 2017/09/05 21:28

「ニューヨークへ行きたいか~!」懐かしいです。。
あまりはっきりとは覚えていないのですが、実は私一度参加した事あります
第一問の答えを出して東京ドームの×席に座っていました。
第3問で間違えましたが芝を踏む事はできました。
いかさまさんのこの記事を読んで忘れ去っていたこの事を懐かしく思い出しています(笑)
あの頃私はOL。
空港まで行ける訳がないと1泊旅行気分の参加でした。
万が一行ったとしても長期休暇など取れるはずもありませんから。
でも、とても面白かったです。

投稿: ミミ | 2017/09/06 15:20

 かわうそくんさん、いつもありがとうございます。
 1年に1度だけの楽しみでしたが、それだけにウルトラクイズのオープニングはテンションをあげてくれましたね。実は私もボードゲームを持っていました。
 CSでは「100人に聞きました」や「クイズダービー」など往年のクイズ番組の再放送を見ることができましたね。最近ではウルトラクイズも放送されているようです。当時の福留さんの司会ぶりを見ていると、いかに細やかに目を配っていたか、本当によくわかります。

投稿: いかさま | 2017/09/07 21:56

 ミミさん、いつもありがとうございます。
 たとえドーム止まりでもあの興奮の渦の中にいたことがあるミミさんを尊敬します(笑)。
 実際の収録はほぼ1か月近くにわたって行われたそうですから、社会人になると人生をある程度棒に振る覚悟でないと国外脱出はできなかったでしょうね。ある種安定してしまった今から思えば、そういう若き日の過ごし方もありだったのかもしれない、と時に思うことがあります。まあそう思っていても何万分の50人そこそこの確率をつかんでアメリカへ飛べた可能性はほぼゼロに近かったでしょうが(笑)

投稿: いかさま | 2017/09/07 22:01

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