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2017/10/22

2017年秋 北陸・東海乗り歩き【2】 上越線・2つのトンネル駅

これまでの経過は ⇒こちら

 湯檜曽駅に上り列車で降り立つと、ホーム1面に線路1本だけの単純な駅風景であるが、よくよく考えると離れて走っていたはずの下り線のホームがないことに気付く。実はこの地点では、下り線はまだ新清水トンネルの中にあり、下り線のホームはそのトンネルの中にある。


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 あらためて湯檜曽駅の小さな駅舎に入ると、左手に上りホームへの階段があり、右手に地下道のようなトンネルが伸びている。これが下りホームへつながる通路である。通路の50mほど先が1面1線の下りホームになっており、ホーム左手の先には新清水トンネルの入口が見える。次の下り列車は9時52分で、1時間ほど時間があるが、北へ10分ほどの湯檜曽温泉で湯に浸かるにはやや余裕がない。この電車を逃すと、次の下り列車は約4時間後である。


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 そこで、湯檜曽駅前のバス停から、9時08分の谷川岳ロープウェイ駅行きの関越交通バスに乗る。2分ほど遅れてやってきたバスには、見るからに登山客とわかる数人の他に、中学校の先生と女子生徒と思われる2人連れが乗っている。
 バスは先ほど眺めた上越線上りの鉄橋下をくぐり、湯檜曽温泉街を抜けると、山間の道を湯桧曽川に沿って登っていく。勾配はかなりきつく、カーブも多い。道路の形も悪い。


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 不意に視界が開け、右手に大きなドライブインが見えると、土合駅前に到着。わずか6分ほどである。ループ線をくるりと回って走る上りの電車と同じ所要時間である。
 広い駅前広場を持ち、三角屋根が山小屋風の土合駅舎は、立派な改札口を持っているが無人駅。周辺に民家はなく、1.5kmほど離れた谷川岳ロープウェイ利用者をはじめ、登山客だけを対象とした駅のようである。


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 土合は湯檜曽と同じく、上り線が地上にあり、下り線は新清水トンネルの中という構造の駅である。改札を抜けると、上下線のホームへの通路は左右に分かれている。向かって右手に少し歩くとすぐ上り線ホームへの出口があり、その先にはすぐ、先ほど列車で通過した地上の上りホームが見えている。


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 これに対して下りホームは、通路をいったん左に進み、すぐにまた左に折れて、駅舎の横を通り抜けるようにして長い通路を歩く。24段の階段を降りて、先ほど通って来た国道291号線と湯桧曽川をまたぐと、山の中へ入る。その先には長い階段が待っている。階段のステップにはホームからの段数が表示されているが、その段数実に462段、ビルならば20階以上に相当する。「日本一のモグラ駅」の愛称にふさわしい。


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 階段は5段ごとに踊り場が設けられ、中間には何箇所かベンチも設けられている。脇にはエスカレーターを取り付ける計画もあったらしく空間があるが、設置されないまま現在に至っている。バリアフリーのかけらもない駅だが、利用客が登山客だけなのだからそれで問題はないのだろう。
 私の足でゆっくり下って10分、ようやくホームへ辿り着く。駅舎との標高差は70mにも達している。私は階段を下る側だったからまだよいが、東京方面からの登山客は、山に登る前に駅舎への階段を登るだけで嫌になるのではないだろうかと思う。


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 ホームはトンネルの中にやや張り出すように設けられている。もともとは本線の他に通過線があり、列車の追い抜きも想定されていたようだが、現在のホームはもともとの本線上に新たに設けられたらしく、ホーム下に線路だった名残りが見て取れる。
 ホーム上には写真を撮り合っているグループの姿もあったが、話を聞くと「モグラ駅」を見学に来ただけで列車には乗らないと言う。ほどなく9時56分発の長岡行き普通列車が4両編成で到着し、校外活動と思われる学生が大挙して降りてきた。すっかりガラガラになった車内に私は乗り込み、北を目指す。


 続く。



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コメント

そうです。私は逆のルートで行きました!
土合駅の階段を上りましたよ。
林間学校の中学生の集団が
後ろからウンカのように上ってきて
追い越される~飲み込まれる~と、
ちょっとしたホラー映画のような気持になりました(笑)
私が行ったときには、
土合駅前の広場は登山客の車でいっぱいでした。
土合も湯檜曽も、一度は訪ねてみたい駅ですよね。

投稿: 瑠璃 | 2017/10/23 20:51

 瑠璃さん、いつもありがとうございます。
 やはりそうでしたか(笑)あれを登り切れる方は尊敬に値すると思っています。中学生は若くて体力も有り余っていますから、きっとわいわい言いながら疲れも見せずに登っていったのでしょうね。
 JRの幹線上で、登山客だけのために設けられた駅というのは非常に珍しいのではないかと思うのですが、土合は駅そのものだけとっても、一見の価値がありますね。

投稿: いかさま | 2017/10/25 01:37

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