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2017/11/28

2017年秋 北陸・東海乗り歩き【11】 地鉄を乗り継ぎ宇奈月温泉へ

 これまでの経過は ⇒こちら


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 富山地鉄の乗り歩きはさらに続く。再び電鉄富山駅に戻ると、4番線まであるホームに、地鉄オリジナル、京阪電鉄、東急電鉄からの移籍車と出自が様々な電車が並び、電車見本市のようである。気持ちはダブルデッカーやテレビカーを連結した京阪車に惹かれるが、本線経由の上市行きで、残念ながら私の目指す方向へは行かない。


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 15時10分発の不二越・上滝線経由岩峅寺行きは、地鉄オリジナルの車両。転換式のクロスシートが並んでいるのは旅人としてはありがたいが、腰かけてみるとクッションはベコベコで落ち着かない。車齢38年の古い電車なのである。
 先ほど市内電車で立ち寄った南富山で学生中心に乗客が増え、後は駅ごとに減っていく。古めかしい駅名標が残る岩峅寺までは33分と、寺田経由よりやや早い。


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 神社風の瓦屋根の駅舎を持つ岩峅寺からは、寺田経由の電鉄富山行き電車で、つい2時間半ほど前に通った区間を行く。今度の電車は旧京阪車だが色が地鉄の新共通色に塗り替えられている。転換クロスシートに腰掛けると、こちらもやはりベコベコである。こちらは車齢はさらに古く、45年に達する。外観はきれいになっているが、車内はあまり手を加えられていないらしい。


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 本線との合流点である寺田で下車。本線と立山線がY字型に分岐する、ちょうどその中心にホームがある。そこに鎮座する建物が駅本屋かと思いきや、扉はすべてカギがかかっており、駅の外につながっている気配もない。もとは駅事務所兼待合室だったようだが、現在はただの物置になっている。
 本物の駅本屋は立山線ホームの外側にあり、「驛田寺」と右書きの旧字体で書かれた看板が残っている。1931年開業当時からの建物らしいが、リフォームされてすっきりした外観になっている。


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 次に私が乗るのは、16時29分発の特急「アルペン3号」である。立山始発の列車で、寺田で方向転換して宇奈月温泉へ向かう。立山線と本線宇奈月温泉方面を直接行き来できる配線になっておらず、どうやって折り返すのか興味がある。
 16時23分、立山線ホームに「アルペン3号」が入ってきた。地鉄オリジナルの電車だが、塗装は新しく塗り替えられている。下車客を降ろしたのち、ドアを閉めていったん本線の富山方面へと向かってポイントの先で停車。しばしののち、こちらへ向かって戻ってきて、今度は本線のホームに入った。時刻表上、列車は寺田に6分停車することになっているが、実際にドアを開けている時間は2回合わせて3分足らずである。


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 わずかな乗客を乗せた列車は、次の上市でスイッチバックして田園地帯を北に向けて走る。滑川から魚津にかけては、旧JR北陸本線のあいの風とやま鉄道と並走し、時折、線路の向こうに海も見え隠れする。
 魚津の先、石田を出ると右へ大きくカーブして再び内陸に入り、あいの風とやま鉄道をまたぎ、北陸新幹線をくぐる。この辺りから住宅が減り、再び田園地帯となる。下立口付近から線路は山の中へと分け入っていく。窓の外が急速に暗くなっていった。


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 17時25分、終点の宇奈月温泉に到着。100.7kmの富山地方鉄道をようやく全線走破した。駅舎はプレハブの仮駅舎で、山小屋風の本駅舎はエレベーター工事のため閉鎖されている。駅入口の前には温泉噴水が噴き上がっており、飛沫とともにほんのりと暖かい湯気が体を包む。


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 駅近くのホテル「フィール宇奈月」に旅装を解き、食事を求めて温泉街を散歩。食堂は見当たらず、インターネットで調べた「河鹿」へ。人気だという釜めし定食を注文し、炊き上がりを待つ間、おでんを何品かつまむ。
 ほぼ満員の店内は、ほとんどが温泉客のようで、みな釜めしを食べている。妙齢の女性ひとり旅らしき人もおり、一緒に飲みましょう、などと声を掛けてみようかと思ったが、酔いが回って朝寝坊をするようなことになっても困るのでやめておいた。釜めしは、うまかった。




 続く。



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コメント

ちょっとした旅に行っていた間に富山駅、宇奈月に
いかさまさんの旅行記は進んでしまって
ヘ(゚∀゚ヘ)先にこの記事から拝見です(人><。)

立山線は知らなかったです。
なんかかわいいカラーリングで私も機会があれば行ってみたいです o(_ _)oペコッ 

釜飯も美味しそうで(*^.^*)こちらも是非いきたいな~って
見ていたところ…
妙齢の…??((・(ェ)・;))たとえ時間たっぷり??でもやはりオバサン(私)では声かけてもらえなかったでしょうね(涙)
寂しく??釜飯とおでんをつまみひとり酒の自分の姿が
想像でき…悲しい現実も今回は勉強になりました
次も楽しみにしていますヽ(´▽`)/


投稿: ゆきぱんだ | 2017/11/29 12:20

 ゆきぱんださん、いつもありがとうございます。
 富山地方鉄道は車両の種類も色合いもバリエーション豊かです。運用は日によって異なるようですから、どの電車に出会えるかわからないところも楽しそうですね。都会から田園地帯へ、そして山地へと景色も変わり、本線では海も見えます。

 旅先ではちょっとした出会いが楽しいものです。私は一人で旅行に出ると、最終日以外、飲みに行ったり外食に行ったりすることはほとんどないのですが、たまに出るとたまたま隣り合わせたお客さんと話が弾んだりします。たまたまこの時は賑やかな店だったのと、グループ客が多かったのでそんな展開になったのですが、バーのカウンターでゆきぱんださんと隣り合わせになったら、きっと楽しく飲めると思いますよ。

投稿: いかさま | 2017/12/01 19:51

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