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2017/11/19

2017年秋 北陸・東海乗り歩き【8】日本の鉄道最高地点へ

 これまでの経過は ⇒こちら


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 黒部ダムの堰堤を歩いて対岸のトンネルへ入り、しばらく進むと、立山黒部貫光鋼索線(黒部ケーブル黒部湖駅がある。ここからケーブルカーでアルペンルートを先に進む。ゆっくりと黒部ダムを見学したおかげで、当初想定の行程よりも1時間ほど遅れているが、余裕時間はまだある。


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 8時50分発のケーブルカーで出発。1969年の開業以来使用されているという車両の中は、この時間まだ空いており、乗客は20人ほど。上っていく先の線路はトンネルに覆われている。全線がトンネルの中にあるケーブルカーは全国でもここだけという。昨年乗車した青函トンネル記念館のケーブルカーも全線トンネル下のように感じたが、そういえばあちらは記念館側の駅が地上にあった。


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 トンネルの中ゆえ、景色は望むべくもないが、ぐいぐいと力強く昇っていく感覚は伝わってくる。中間地点で下りの車両とすれ違い、およそ5分で終点の黒部平駅に到着する。距離にすれば0.8kmと短いが、標高1,455mから1,828mまで373mを駆け上る。最大勾配587‰、平均勾配450‰はいずれも国内のケーブルカーでは第2位である。


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 黒部平駅の周辺は庭園として綺麗に整備されていて、展望台もある。いったん外へ出てみたものの、雨の向こうの景色は煙っていて何も見えず、即退散。先を急ぐ。
 9時10分発の立山ロープウェイ大観峰へ。全長1.7kmのロープウェイの途中には支柱が1本もない「ワンスパン方式」になっている。工事やメンテナンスも大変だろうと察するが、雪崩による支柱の倒壊を防ぐのが目的だという。この季節、紅葉に彩られた大パノラマが広がるはずなのだが、雨粒が叩きつける窓の向こうにはモノトーンの奥行きのない景色だけが映る。


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 標高2,316mの大観峰駅は山腹に設けられており、ほぼ乗り換えのためだけに設けられた駅のようであるが、屋上には展望台もある。一応登ってみたものの、辺りは霧がかかったように真っ白で、黒部平よりも状況は悪い。こちらも早々に撤収。黒部平、大観峰と、乗り継ぎを1本ずつ落として観光にあてる予定だったが、雨のおかげで当初予定からの遅れは30分まで縮まっている。


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 大観峰からは、アルペンルート2本目のトロリーバス、立山トンネルトロリーバス室堂を目指す。
 1階の乗り場から9時45分発のバスに乗る。バスは2台用意されているが、まだ空いている時間らしく、どちらも半分ほどが埋まった状態で出発した。全線がトンネル内となっているこの区間は、もともとディーゼルバスで運転されていたが、観光客の増加による増便への排気ガス対策として、1996年にトロリーバス化された。関電トンネルと比べれば歴史は浅いが、元祖の方が来シーズン一杯で店仕舞すると、日本に唯一残るトロリーバスとなる。車両そのものは関電トロリーバスと同じくらいの経年であり、今後の行く末が気にかかる。


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 途中区間で行き違いをおこなって、3.7kmの区間をおよそ10分、9時55分に室堂に到着した。立山観光の一大拠点となっていて、観光センターやバスターミナルを兼ねた駅舎は大きく、立派なレストランや土産品コーナーもある。標高2,450mの地点にあり、日本の鉄道最高地点である。もっとも、トンネルの中を走ってここまでたどり着いた身としては、あまり実感が沸かない。実感を得るには外に出てみるよりほかになさそうである。



 続く。



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コメント

霧でせっかくの展望が・・・(u_u。)
残念でした
ず~っと以前からお伺いしたい事があったのですが
いつも旅の中ですごい数字とか細かな情報があって
びっくりして感動しちゃうのですが…それは旅に行く前に
情報を仕入れるのですか??行ってからパンフとかで明記するのですか??それともいかさまさんの頭脳にインプットされているとか…??!(・oノ)ノ??自分の旅のときそこまで出来ないので(汗)ぜひ教えていただけると嬉しいです。
(秘密情報でしたら…ごめんなさい(人><。))
次回楽しみで待ち遠しいですm(_ _)m

投稿: ゆきぱんだ | 2017/11/20 16:12

私は、富山県側から行きましたが、天気に恵まれ
素晴らしい景色を堪能してきましたよ
今度は、あの山々を登山したいです。

投稿: 姉さん | 2017/11/20 16:18

 ゆきぱんださん、いつもありがとうございます。
 ご質問の件ですが、基本は現地で入手したパンフレットや、案内看板などの写真をもとにしています。あとは補足的にインターネットでオフィシャルページなどを訪問して調べていますね。
 基本的に旅先へはあまり予備知識を入れないで出掛けることがほとんどです。現地での発見が新鮮に感じられる半面、肝心なところを見逃したりするデメリットはありますが、そこはおそらく、将来リピートするための原動力になるのではないかと思っていたりします。

 基本的に秘密はありません。なんでもお答えしますよ(笑)

投稿: いかさま | 2017/11/23 23:59

 姉さんさん、いつもありがとうございます。
 どこもそうだとは思うのですが、アルペンルートはとりわけ、天気や条件によって楽しみ方が大きく変わるのではないかと思います。好天の日に堪能できた姉さんさんがうらやましいです。
 登山好きの姉さんさんとしては、雄山登山はぜひ訪れてみたいポイントでしょうね。いつかその記事が読めるのを期待しています(笑)

投稿: いかさま | 2017/11/24 00:00

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