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2018/04/12

2009年世界の旅【86】イギリス(5) ウィンザーで旧友との再会

 これまでの経過は ⇒こちら。


 ウィンザー&イートン中央駅の入口で、高校時代の後輩、Kさんが待っていた。高校卒業以来ほぼ完全に没交渉だったのだが、SNSで別の後輩を介してイギリスに住んでいることを知った。これもネット社会の効能である。
 実に18年半ぶりの再会だが、昔の面影をよく残しているので、駅頭で会った時すぐにわかった。イギリス人男性と結婚し、2人の娘の母となった彼女は、まだ1歳にならない下の娘を連れていた。上の子は預けてきたらしい。彼女の案内で、ややすっきりしない曇り空の下をウィンザー城へと向かう。


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 今も週末に国王が保養に訪れるウィンザー城は、まさに駅の目の前。白い石造りの城壁がめぐらされている。観光客に交じって、城壁の門から中へ入ると、芝の敷き詰められた前庭が、アスファルトの道路を伴って緩やかな丘のように広がり、その向こうに丸い塔の姿が見える。城壁に沿って道路を歩きながら下界の町を見下ろすと、黄色や茶色の石でつくられた家や店が雑然と並んでおり、さながら箱庭のようである。


Pb074179  塔の向こう側は城の建物に囲まれた広場になっており、冬が近いというのに青々とした芝生が整然と刈り込まれて広がっている。夏場の好天時だったら寝ころんで昼寝をしたい気分になっただろうと思う。銃剣を捧げ持った衛兵が、グレーのコートを身にまとい、背筋を伸ばして周辺を往復していた。


Pb074185  Kさんのおごりで建物の中に入場し、内部をさらりと見物した後、駅の方へ戻り、「CROOKED HOUSE」と書かれたカフェに入った。白壁を基本に、コーナーや屋根などに施された緑色のアクセントがよく似合っている。よく眺めると、建物がどうやら傾いているようで、マッチの外箱を机の上に置いて、少しだけ指で押したような平行四辺形になっている。床や屋根は道路に対して平行なのだが、入口のある壁が垂直ではなく、奥に向かってほんの少しだけ傾いた、風変わりな構造である。


 カフェでケーキなど食べながら、イギリス流のゆったりとしたティータイムを楽しむ。18年ぶりのKさんと話すネタはいくらでもある。こういう形で時空を超えて久し振りの仲間と会うと、人間の笑顔と声は意外と変わらないものなのだな、ということに気付かされ、時間がゆっくりと逆回転するような気分になった。


 ふと我に返ると、Kさんの隣では、見慣れぬ珍客に驚いたのか、いかにもハーフらしい大きな目を見開いて娘が興奮している。異国で母親として奮闘しているKさんの姿は、高校時代の彼女からは全く想像もつかないが、彼女にしても、おそらくもはや記憶の片隅の程度の印象しか残っていないであろう先輩と、遥か異国の地で、しかも子連れで茶を飲むことになろうとは想像もしていなかったに違いない。



 延々と、続く。


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コメント

海も越え…時空も超え…
羨ましいお話で((w´ω`w))今回はごちそうさま!!って
感じです(*^m^)♪

投稿: ゆきぱんだ | 2018/04/15 23:32

 ゆきぱんださん、いつもありがとうございます。
 アムステルダムでの大学の後輩もそうでしたが、遠い異国の地で友に会うというのは本当にうれしいですね。それが久しぶり、となればなおさらです。さらに女の子、もう言うことはありません(笑)

投稿: いかさま | 2018/04/18 23:58

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