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2018/07/16

2018年夏 東北乗り歩きの旅【2】 新設フェリーで三陸へ(2)

 前回の続き。


Dscn0221  室蘭-宮古航路に就航しているのは、川崎近海汽船の「シルバークイーン」。苫小牧-八戸航路から転配されてきた。苫小牧-八戸航路には代替の新造船「シルバーティアラ」が就航している。
 新規開設の室蘭-宮古航路に新造船を投入しないあたりが、不透明な需要に対するリスクヘッジを窺わせるが、定員600人に対して1割にも満たない今日の状況では致し方あるまい。夏以降の需要期に期待がかかる。


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 19時20分頃、案内放送が入り、乗船開始。「いってらっしゃい 宮古へ」のポスターが整列で見送るブリッジを渡って船内に入る。長距離の太平洋フェリーや新日本海フェリーを見慣れた目にはこぶりなエントランスだが、ホテルのロビーのような雰囲気は、船旅の楽しさを一番最初に味わわせてくれる。私の大好きな空間である。


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 何区画かある2等寝台室のひとつに入ると、私の他に客は1人しかいない様子。荷物を下ろして早々に大浴場へ向かう。営業時間は21時までと翌朝4時半から。明朝はできればギリギリまで寝ていたいので、まずは先に汗を流す。さほど大きくない浴槽だが、のんびりと足を伸ばしてくつろぐことができる。こちらも先客は1人だけである。


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 20時出航。後部のデッキで遠ざかる室蘭港と街の灯りを眺める。およそ10分で、室蘭港の入口を跨ぐ白鳥大橋の下をくぐる。夜空に向かって伸びる鉄塔と、それをつなぐケーブルはライトアップされている。その優雅な姿にしばし見とれる。つり橋を下から眺められるのは、フェリーの客の特権である。


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 夕食はオートレストランでとる。飲み物、食べ物の自販機が並ぶ脇に、4人がけのテーブルが10数台置かれただけの殺風景なレストランだが、所要10時間程度の中距離フェリーとしては十分だろう。昔の夜行列車なら、食堂車どころか飲み物も手に入らなかった。
 私の夕食は、「母恋めし」。もともとは母恋駅・室蘭駅の駅弁だが、フェリーターミナルでも買える。北寄貝をたっぷり使ったもち米の握り飯がおいしい。貝殻の中にも握り飯が入っており、値段は少々お高いが、しっかりお腹も膨れる。


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 22時過ぎにベッドに潜り込んで就寝。多少揺れたようだが、ゆっくりと休んで翌朝5時にはすっきりと目が覚めた。
 再び入浴して荷物を整理し、デッキに出ると、宮古港フェリーターミナルがゆっくりと近付いてきた。ところがいったん岸壁に接近した「シルバークイーン」に、小型の曳航船が2隻近付いてきて、ほどなくフェリーターミナルから再び遠ざかった。船内の放送によると、港内のうねりが高く、接岸できないとのことである。


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 結局、「シルバークイーン」は、フェリーターミナルから1kmほど離れた別の岸壁に接岸した。定刻から20分ほど遅れた6時20分頃である。仮設のような下船口が用意されている間、デッキの上から地上を眺めていると、清掃員たちがターミナルからこちらに急ぎ集まってくるのが見えた。ターミナルへの乗客輸送用のバスも回送されてきた。本来ならばブリッジ経由でターミナルへと下船するはずが、車両甲板から自動車と一緒に下船することになった。これはこれで貴重な体験である。


 徒歩乗船の客の大半は待機したバスに乗ってターミナル経由で市街地へと向かうようだが、勝手知ったる先客が2人ほど、さっさと歩いて岸壁を離れているのが見えた。地図を確認すると、宮古市街へはターミナルからよりこちらの岸壁からの方が近いようである。
 係員に聞くと、「まっすぐ行って防潮堤を越えると、市街地まで30分ほど」とのこと。乗車予定の列車まではまだ時間があるので、私もバスに乗らないで港を離れた。


 続く。



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コメント

こんばんは。
母恋めし、いかさまさんらしい!

投稿: キハ58 | 2018/07/17 23:07

 キハ58さん、いつもありがとうございます。
 そうですか?私としてはかなり珍しい食事です。
 なにしろ以前に上司から、「お前の旅先での食事は、菓子パン・菓子パン・カップラーメン」と揶揄されたくらいですから(笑)

投稿: いかさま | 2018/07/19 21:51

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