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2018/07/05

2009年世界の旅【95】フランス(7) 最後の一夜

 北海道をはじめ、至るところで豪雨による被害が出ています。農作物への被害も心配です。これ以上被害が広がらないことを祈ります。



これまでの経過は 
⇒こちら。


 11月9日、月曜日は、パリから北に2時間ほど走った取引先の工場で一日を過ごし、夕方5時頃、パリ北駅で車を降ろしてもらった。広い北駅の小奇麗な地下コンコースの外れ、薄暗く、淀んだ空気が流れる遺失物取扱所を訪ねる。
 間違いなく街中で遭ったら避けたくなるタイプの黒人係員が2人。声を掛けるとそのうちの一人が面倒臭そうに立ち上がった。英語で手帳を失くした旨伝え、手持ちの紙に、失くした手帳の絵を描いて見せた。係員は一応窓口の奥で何やらごそごそと探していたようだが、やがて戻ると、ないよ、とあっさり言った。


 メトロを乗り継いでホテルに帰り、パソコンを開くと、セントパンクラス駅の遺失物係からもメールが届いていた。本文を開くと、
“お尋ねの品物は見当たらなかった、もし見つかればすぐに連絡する。”
丁重だが残念な内容である。私はどっと疲れを感じた。


F1000065 とにもかくにも海外で過ごす最後の夜である。
 ホテルで少し休んだ後、夕暮れに沈みつつある街並みをルーヴル美術館に沿って西へ歩き、30分ほどでオペラ座の近くまで来た。目指す大型百貨店、「ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette) 」は、煌々と輝きながら鎮座していた。ルーヴル美術館といい、パリ北駅といい、ギャラリー・ラファイエットといい、フランスには壮大なスケールの建物が多い。狭いのはメトロの車内とホテルの客室だけである。


 店内に入り、フロアガイドを見ると、閉店は20時とのことで、残り30分ほどしかない。奥の方には大きな吹き抜けを持ったフロアもあるようだが、館内をのんびり見ている暇はない。私はここへお土産を買いに来たのである。
 別館の2階にある紳士用品売り場へ行き、職場の同僚向けのネクタイなど物色するが、アイテムが豊富過ぎて、とてもではないが選びきれる雰囲気ではない。おまけに結構なお値段である。お土産購入のチャンスは、まだ最終日の空港が残っている。結局私は何も買わずにギャラリー・ラファイエットを出た。そしてその帰り道、迷子になった話は以前にも書いた。

「いかさまトラブラー【9】珍トラブル編(3)」


 ホテル近くのルーヴル・リヴォリ駅に戻った私は、そのままホテルに戻らず、駅周辺でにぎやかに営業を続けているバーやカフェテラスを眺めながら、もう少し散歩を続けた。もう寒いというのに、オープンカフェで夜長を楽しむ人々が多い。昔抱いていた、芸術の都・パリのイメージさながらの風景である。覗き込んで見ると、テラスを囲むように電熱器が設置されていて、赤々と足元を照らしていたりする。


 ルーヴル美術館近くのシネマ・コンプレックスに店を開いていたスターバックスでコーヒーを買い、さらにもう一度迷子になって私は22時半頃、ようやくホテルへ戻った。
 明日で最後だというのに、不思議と感傷めいたものは湧いてこなかった。私はこれまで過ごしてきたいつもの夜のように、普通にシャワーを浴び、普通にベッドに横になり、そのまま眠りについた。



 もう少し、続く。 


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コメント

師匠に勧められたらついその気になりそうですが
今は色々な情報がすぐ得られ便利な時代ですが逆にコワいですね…国内でも天候はもとより身近にも危険がたくさんで
旅を一人でも安心して楽しむ日本の情緒も失われつつあり
私は日本の良さを知り尽くしたいと思いましたがそれすら
危うい世の中です…海外はどうでしょう…師匠もどうぞ気を付けて下さい。舎弟は心配です…。北海道…日本…天候も天災も…私では祈ること位しかできませんが。(u_u。)キヲツケテ

投稿: ゆきぱんだ | 2018/07/05 02:03

 ゆきぱんださん、いつもありがとうございます。
 世の中に100%の安全はあり得ません。わかっているはずなのですが、トラブルなく順調に進んでいくとついそのことを失念しがちですね。幸い身の危険を感じるには至りませんでしたが、見知らぬ土地では少し緊張感を持って歩くくらいがちょうどいいのかもしれません。

 このコメントを書いている今、実は私は旅に出ております。非常に不安定な気候の中でこれ以上動き回っていいのか、疑問や不安もありますが、なるようにしかならないと思っています。
 上のコメントとは完全に矛盾していますが(笑)

投稿: いかさま | 2018/07/06 23:27

師匠は旅にお出かけでしたか??スミマセン弟子が渾身の願いで晴れにして旅のご無事と成功達成を祈らなくては
いけませんでしたね…
師匠は大丈夫です(o^-^o)弟子はあまりにここの世界に酔いしれて自分が孫悟空になっていたことに気がつかなかったのです(u_u。)でも逆手にとって情報社会に泣くのならそれをバネにしようと思っています!!
あまりお邪魔できませんがどうぞ↑これからも師匠の背中を見続けていけますよう心から願うばかりです。
影ながら応援しています。今度は弟子が師匠に餌を掲げています!!どうぞお情けで食いついていただけますよう願っています↑(人><。)よい旅を・・・♪

投稿: ゆきぱんだ | 2018/07/07 01:05

 ゆきぱんださん、ありがとうございます。
 毎度ながら背中がくすぐったくなります(笑)

 先ほど札幌に帰ってきました。今回は本州方面がこのようにひどい天気の中出かけていましたので、多少の後ろめたさとあわせていろんな出来事がありました。おいおいご報告できると思います。

 ちょっとバタついていますのでコメントは残せないかもしれませんが、ブログお邪魔させていただきますね、

投稿: いかさま | 2018/07/09 01:20

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