博多うまか市
会社から徒歩圏内にある東急百貨店。ここの催事場では時々、全国各地の名産展が開催される。イートインが設置され、その場で食事をとることもできるので、興味のある催事のときには昼食を取りにでかけることが多い。
今週の催事は、「博多うまか市」。日ごろは旅に出ても、ファストフードやコンビニで食事を済ませてしまうことが多いのだが、こういう催事が行われると、何となく足が向かうから不思議である。
今回、イートインで用意されていたのはラーメン。博多と言えば、何はなくともまずはラーメンである。公私含めて博多へ行ったことは何度かあるが、いつでも気がつくと足は中洲の屋台へと向かっている。那珂川の川べりに屋台が並ぶ雰囲気も好きだ。
出店しているのは、長浜ラーメンの「博多一心亭」。とんこつの白いコクのあるスープに細い麺が絡み、美味。ネギとチャーシューだけのシンプルな具の構成も、かえってラーメンの味を引き立たせるような感じでよろしい。
替え玉前提の長浜ラーメンは、1杯の麺の量も少なめだと思っていたのだが、ここでは催事サイズなのか、心持ち量は多め。値段も580円、替え玉150円と、催事価格なのかやや高めな気がする。
それでももちろん替え玉は欠かせない。しっかりと量のある替え玉がざるから追加される。味に癖がないから食べやすく、たちまち完食。おなかいっぱいである。
さらにお土産として、かさの家の「梅が枝餅」を購入する。
「梅が枝餅」と言えば、太宰府天満宮の名物だから、厳密に言うと「博多うまか市」の範疇に入るのかどうか疑問ではある。
「梅が枝餅」を食べるのは、22年ぶりである。1990年の春、高校3年になる前の春休み、九州旅行の途上で、私は学問の神様である太宰府天満宮を訪れた。お参りをしておみくじを引き、学業の欄に「叶うが遅れる」と書かれたおみくじを憮然として握りしめながら、私は梅が枝餅を食べた。
この餅は焼きたてのアツアツで食べるのが最高である。冷めると正直言ってうまくない。私は、透明のつい立ての向こうで、練ったもち粉であんこを包み、専用の鉄板で焼かれる梅が枝餅の姿を見ながら10分ほど並び、焼きたての梅が枝餅を5個手にして会社へ戻った。職場の女性におすそ分けしたところ、すこぶる好評であった。
この他にも、明太子や鉄鍋餃子、パン、和菓子など、さまざまな名産品が並んでおり、目移りする。私は高菜漬けが結構好きだったりするので、日を改めて買いに行こうかなどと思っているのだが、店内を冷やかしているうちに、こんなものを見つけた。
「面白い恋人」はアウトだが、「赤い恋人」はセーフらしい。
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