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2012/06/10

海外の都市交通事情(2) アメリカ・ボストン【その2】

前回の続き。

Img010ボストンの地下鉄といえば、かつては「トークン」と呼ばれる専用コインで乗車することが知られていたが、現在では「Charlie Card」(チャージ式ICカード)か「Charlie Ticket」(磁気カード)を利用する。

基本運賃は、電車2ドル、バス1.5ドル。IC式の「Charlie Card」ならば、それぞれ1.7ドル、1.25ドルで、双方乗り継ぎの場合はバス分が無料になる。運賃相場としては日本とほぼ同等程度だが、特にICカード利用者を優遇していること、地下鉄も均一運賃というのが日本との大きな違いである。

7dayパス(7日間有効、15ドル)、マンスリーパス(同一月内有効、59ドル)もあるが、7dayは購入時から7日後の同時刻まで有効、マンスリーパスは同月末日までの有効と、日本と異なるシステムである。
特にマンスリーパスは、毎月1日に買おうが29日に買おうがその月末までしか使用できない。私はホストマザーに勧められるままに、9月13日にマンスリーチケットを買って半月分損をし、挙句の果てにそのチケットを21日に紛失するという失敗をやらかし、59ドル払って1週間しか使えなかった

P9202693

地下鉄区間では駅改札入場時にカードを接触、またはチケットを自動改札に通して入場する。出場時はフリーパスである。路面電車区間では、2両編成の最前部のドアから乗車し、運賃箱のカードリーダーを通す。2編成連結の4両運転時は、後ろ寄りの編成にも乗務員が乗っており、そちらからでも乗車できる。

【追記・重要】
とここまで記事を書いて、内容の確認のために、MBTAのホームページを確認すると、今年7月1日から、運賃およびサービスの改定が行われることが記載されている。

http://www.mbta.com/fares_and_passes/charlie/?id=24359

P9202710MBTAの運営は慢性的な赤字が続いており、直近で約1億6000万ドルの赤字を出している。これをおよそ半分まで圧縮するための値上げであるという。
運賃は、電車2.5ドル、バス2ドル(Charlie Card利用時は電車2ドル、バス1.5ドル)へ、2~3割の大幅引き上げとなる。7dayやマンスリーもそれぞれ18ドル、70ドルに値上げと、かなり負担が大きくなる。日本人的視点からは、円高メリットが値上げで帳消しになる形である。

P9202700加えて、バス路線の廃止や週末運休、運転本数の見直しも実施される。電車についても、グリーンラインE線のブリガム・サークル(Brigham Circle)とヒース(Heath)の間は週末運休となる。駅名のネーミング・ライツ(命名権)の売却も検討されている。

いずれも赤字解消のためには不可欠の施策のようだが、非常に高い水準のサービスを低廉な価格で提供し、さすがはアメリカ、さすがはボストン、と感心していただけに、少々残念な気持ちもある。

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