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2012/08/26

北関東の未乗路線乗り歩き【その2】ひたちなか海浜鉄道湊線

水戸から再び常磐線の下り電車に乗り、隣の勝田で、ひたちなか海浜鉄道・湊線の列車に乗り換える。

ひたちなか海浜鉄道は、旅客の減少による経営悪化で廃線の危機にあった茨城交通湊線の経営の受け皿として、2008年に茨城交通とひたちなか市が出資して設立された第三セクターである。
昨年の東日本大震災でも線路に被害を受けて運休を余儀なくされるが、およそ4ヶ月後に復旧を遂げ、厳しい環境ながらも運行を続けている。

Dscn0902勝田駅から乗った列車は、「ミキ300形」と呼ばれる軽量ディーゼルカーの単行。その名からわかるとおり、2008年に廃止になった旧国鉄ローカル線、三木鉄道からの移籍車両であるが、この車両にどうも見覚えがある。
その時は思い出せなかったのだが、自宅に帰って以前の旅の写真を確認して判明した。私は過去にもこの車両と全く同じ型式の車両に乗ったことがあったのである

P7126124それは昨年7月に訪問した、北条鉄道であった。
三木鉄道に在籍したミキ300形は全部で3両あり、1両ずつが北条鉄道、岐阜県の樽見鉄道、そしてここ湊線へと売却され、今も現役で、しかも当時の塗装のまま活躍していた。見覚えがあるとかのレベルではなく、元をただせばまったく同一会社の同一型式だったのである。
ただし、北条鉄道へ移ったミキ300形は、今年の春に塗り替えられてしまったとのこと。

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30人ほどの乗客を乗せた単行列車は、14時39分に勝田を発車。お祭りの準備で賑やかな市街地を抜けると、きれいに区画された水田の真ん中を走っていく。途中駅に立つ駅名標は、おそらく駅周辺の特徴的なものを図案化したと思われる、一風変わったものになっている。

Dscn0907_2 Dscn0906_2
途中の那珂湊で勝田行きの列車と行き違う。こちらはキハ37100形と呼ばれる、オリジナルの新型車両で、動物の顔を車体前面に纏っている
那珂湊駅の側線には、昭和のローカル線を思わせる色とりどりの古いディーゼルカーが並んでいる。一見ポンコツだがれっきとした現役車両である。
湊線には8両のディーゼルカーがいるが、オリジナル新型車両のキハ3710形2両以外は、みなバラバラの塗装を纏っている。このバリエーション豊かな車両目当てに来るファンもいるらしく、ひたちなか海浜鉄道のホームページには、土曜・日曜の運用車両の情報が掲載されている。

Dscn0916那珂湊を出ると水田は途切れて林となり、あとは住宅の少ない中を走っていく。終点の阿字ヶ浦は、名前に反して海は見えないが、北へ1kmも行かないところに国営ひたち海浜公園がある。かつて湊線の延伸の話もあったようだが、実現はしていない。

勝田から阿字ヶ浦までは14.3km、所要時間はおよそ36分。平均時速は約24kmとのんびりしている。いっぽう、運賃は片道570円と、JRのおよそ2.5倍水準だが、週末や夏休み期間には800円の1日乗車券も発売されている。単純往復だけでもこちらの方がお得である。

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