滝川発釧路行き・2429Dの旅(3) 富良野→帯広
続き物、第3回。
新得では残っていた乗客の半数以上が下車。ほとんどが滝川や富良野から乗っていた用務客と思われ、振興局跨ぎにもかかわらず、意外に流動が多いことに驚く。
新たな乗客を数名迎え、総勢約20名となった2429Dは、5分停車ののち、12時51分、発車する。
新得から池田~浦幌あたりにかけては、十勝平野の中を走る。水田やビニールハウスの姿はほとんど見かけなくなり、麦、豆、牧草やビート(てん菜)などの平らな畑が広がる。
沿線には酪農家も多く、発酵した堆肥の漬物のような香りが、開け放した窓から時折車内まで漂ってくる。
2429Dが通る途中46駅中、停車しないのは、羽帯・稲士別の2駅だけ。その羽帯と御影の間が、滝川ー釧路間308.4kmの距離的中間点になる。御影で特急「スーパーおおぞら8号」と行き違いのため4分、その先、芽室との間にある上芽室信号場で滝川行き普通列車と行き違いのため7分と長めの停車が続く。
13時37分着の芽室では7分停車。ここでも特急「スーパーとかち6号」と行き違う。石勝線が合流し、道東の中心都市・帯広が近づいたことで、列車の本数が増えていることを実感する。
この停車の間に2429Dの時間的中間点、4時間01分を超える(13時38分)。先はまだ長い。
この辺りから、下校の高校生の姿が目立ち始める。大成で5人、次の西帯広では一気に20人近い高校生が乗車してきて、車内は一気ににぎやかになる。
帯広貨物駅の脇で一旦停止。DF200形機関車が牽引する貨物列車が待機しているのが見える。冷蔵や通風タイプのコンテナが多く、農産物が主な積み荷とわかる。
列車は帯広市街の高架線へと上がる。柏林台で高校生の客が4人下車して、女子高生が3人乗車。車内の乗客はおよそ50人となって、14時10分、帯広に到着。高校生を中心に3分の1ぐらいの乗客が下車。後続の特急列車との接続のため、14分停車となる。乗務員もここで交替。その筋の皆さんも車外へ出る方が多い。
-つづく-
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