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2013/02/24

周遊きっぷの件(恥ずかしながら訂正)

先般、「周遊きっぷ廃止」について書いた際、

私は学生時代、前身である『周遊券』はよく利用したが、『周遊きっぷ』を利用したことはない

と堂々と書いた。

ところが今日、古いきっぷを整理するためにスクラップブックを開いた際、私が「利用したことはない」どころかわずか2年前に「周遊きっぷ」を利用していたことが判明した。おわびして訂正するとともに、「周遊きっぷ」とはどのようなものだったか、という一例としてご紹介する。

利用したのは「東京ゾーン」の周遊きっぷである。岐阜の実家へ帰省する際に使用した。ルート確定後、運賃計算をしているときに、普通に乗車券を購入するよりいくらか安くなることが判明し、購入したものである。あえて「東京ゾーン」を購入したのは、名古屋付近で利用できるゾーン券がなかったことと、東京で寄りたいところができたときに便利だと考えたからで、深い意味合いはない。

まずは「ゆき券」。
Photo_2
札幌市内
~新青森~福島~米沢~坂町~新潟~高崎~長野~名古屋~小田原~大船、という、複雑なルートのきっぷである。大船はのちに説明する「ゾーン券」の入り口の駅になっている。
昔の周遊券は、発地から周遊エリアまでのルートが、大きく迂回とならないようないくつかのルートに限定されていたが、このように好みのルートを選べるのが「周遊きっぷ」の良い点のひとつである。もちろん途中下車できるし、長距離だから有効期間も長く、実家で正月を過ごすこともできる。


次に「ゾーン券」。
Photo_3
東京近郊のJR線が5日間にわたって乗り放題になる「ゾーン券」。特急や急行を利用する場合は別途特急・急行券を購入する必要があった。
ゾーン券」の入口の駅は、大船以外にも、エリア外のJR線との接続駅や、乗り放題に含まれない新幹線との接続駅など、全部で12駅。有効期間の開始日は、「ゆき券」の有効期間内であれば任意に設定できる。「ゆき券」の期限終了から「ゾーン券」の期限開始までに空白ができるような設定はできない。



最後に「かえり券」。
Photo_4
「ゾーン券」の出口の駅となる大宮から、盛岡~青森~函館~札幌市内、と、在来線をたどるルート。盛岡~目時間はIGRいわて銀河鉄道、目時~青森間は青い森鉄道と、JRからの経営分離区間を通過する。「周遊きっぷ」では原則的にJR以外の鉄道線は利用できないが、この2社のように経路に組み込める例外的な会社が7社あり、運賃計算も「通過連絡運輸」と言って、前後のJR線の距離を通算して算出することができる




なお、一般的に「周遊きっぷ」は、一般的な乗車券や指定券などと同様、「マルス」と呼ばれるオンラインの機械で発券できるのだが、今回の場合、「ゆき券」の経路がJRの予想を超える複雑さだったせいか、「補充券」と呼ばれる手書きの乗車券での発行になっている。「ゆき券」の経路は、「裏面参照」として、別紙に記載して糊づけしてある。

この時の実際の旅がどのようなものだったかは、またいずれ。

それにしても、そんな最近のことをすっかり忘れてしまうなど、私も耄碌したのだろうか。


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コメント

「利用したことはない」で押し通していたら
誰もわからないことなのに....
いかさまさんの律儀な性格が表れていますね

しかし、こんな複雑な切符買おうとは思いません(笑)


投稿: buzzっち | 2013/02/25 18:57

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。

律儀というわけでもないのですが、なんとなく黙ったままにしておくのも尻のすわりが悪くてですね…。

というより、むしろ「ネタみっけ!」というウキウキ気分の方が強かったですね(笑)

そのうち昔の「周遊券」もご紹介しようと思います。
これで「複雑だ」なんて言うと、次のとき、目を回しますよ。きっと。

投稿: いかさま | 2013/02/26 23:38

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