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2013/03/24

周遊券の記憶【4】手づくりの一般周遊券(1)

これまでレディメイド型、いわゆる「出来合い」の周遊券を紹介してきたが、本来周遊券の元祖は、条件に沿って自分で行程を決定して購入する「オーダーメイド型」の周遊券である。

一般周遊券」と呼ばれるこのオーダーメイド型周遊券を利用する条件を簡潔に記すと、
(1) JR線を通算201km以上利用して出発地に戻る。
(2) 途中「周遊指定地」と呼ばれる著名観光地を2箇所以上訪問する。
の2点である。この2点を基本に、決められた条件を満たすと、JR運賃は2割引(学割3割引)、周遊指定地への接続線(指定地接続線)は1割引で購入することができた。飛行機も行程に組み込むことができた。
Arashi070時刻表巻頭地図に緑色で示されているのが「周遊指定地」である。赤色で示されたところは「特定周遊指定地」といい、1箇所訪問するだけで一般周遊券が組める、いわばラッキーポイントだった。

ワイド・ミニ周遊券と異なり、一般周遊券は自分で行程を作成しなければならず、細かな条件もいろいろとあったことから、行程によっては非常に手間のかかる商品であった。JRの商品でありながら「みどりの窓口」では購入できず、旅行会社でしか販売していなかったのも特徴である。ゆえにワイド・ミニ周遊券などに押されて販売は減少の一途をたどったのであるが、ワイド・ミニ周遊券の設定がない地域や、広範囲なエリアを旅する場合にはそれなりに有用性が高かった。

Ippan01私が「一般周遊券」を初めて利用したのは、大学4年の冬休み、実家への帰省のときである。札幌から関西空港までのJR券と、関西→新千歳の航空機、新千歳空港→札幌のJR券に、周遊指定地駅となっている乗船場前(恵那峡)と八瀬遊園、それに未乗となっている氷見線のきっぷを付けて一般周遊券を組んだ。文章で表すと多分にくどくなるので、行程表を添付する。
このうち、恵那峡・八瀬遊園は実際には訪問していない。「掛け捨て」などといって、周遊券の条件を満たすための「オマケ」であった。それでも普通にきっぷを買うより、いくらか安く上がった。

11 12
メインのJR券をトップに、たくさんの乗車券が表紙を伴って1冊に綴じられ、使ったものから順に切り取られて減っていく一般周遊券。この時の帰省はあえて一般周遊券を使うほどの行程でもなかったのだが、わざわざ利用したのは、実はこの後に控えていた、私の人生の中でも最大級の一人旅に向け、一般周遊券購入の予行演習をしておきたかった、という理由があった。
それについては、次回

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コメント

(^・^)こんばんは
一般周遊券、面白そうな周遊券ですね
なんか、RPGのゲームのようで
自分でスケジュールを組んだり、組み合わせたり、楽しそう
実際には面倒なんでしょうが、計画する時のワクワク感はあるんでしょうね
冊子から一枚ずつ切り取られていく感じは、子供の頃電車ごっこで、車掌さんの真似をして遊んでいた感覚を思い出します
ちょっと、趣旨とはズレたコメントになってしまったかも...申し訳ないですo(_ _)oペコッ
次回の“人生の中での最大級の一人旅”、楽しみにしていますね

投稿: tutatyan | 2013/03/25 20:00

>tutatyanさん
いつもありがとうございます。

そうですね。旅行の場合はいつでも、行程を組み立てるところが非常に楽しかったりするのですが、このきっぷは、きっぷ自体を自分の力で組み立てなければならない楽しさがありました。
その労力の割に融通の利かないきっぷではありましたが(笑)

ところで電車ごっこ。懐かしいですね。
夜店なんかで「電車ごっこセット」みたいなものを買ってもらったのですが、貧乏賞の僕はそこに入っていたきっぷを「もったいない」といって使えなかった記憶があります(苦笑)

投稿: いかさま | 2013/03/27 23:39

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