« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【7】福井のローカル私鉄乗り歩き(1) | トップページ | 本棚:「米内光政」「山本五十六」「井上成美」 »

2013/08/13

2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【8】福井のローカル私鉄乗り歩き(2)

これまでの旅の経過は⇒こちら

Kansai008 Dscn2354
福井まで折り返し、えちぜん鉄道を完乗。JR福井駅のコンコースを抜けて、西武百貨店に近い福井鉄道の福井駅前へ移動する。
これも名鉄から譲り受けた、田原町始発の越前武生行きの電車に乗る。日中の田原町-越前武生間の電車は、すべて福井駅前に立ち寄る運行形態になっている。乗客を降ろした電車はいったんドアを閉め、女性運転士が反対側へ移動してから再度ドアが開く。
福井駅前を発車した電車は、本線との合流点で右に曲がって、市役所前駅の田原町方面行き乗り場へ入る。ここで再び運転士が反対側の運転席へ移動し、ポイントを渡って越前武生方面行き乗り場に入り、客を乗せる。なかなか慌ただしい。

Dscn2359 Dscn2360
フェニックス通り
と呼ばれるメインストリートの上を、車に遠慮しながら走る。足羽川にかかる橋のあたりで、「FUKURAM」と名付けられた新型の超低床電車とすれ違う。
木田四ツ辻の先でフェニックス通りから外れ、専用軌道へ入る。花堂から単線になった軌道は見た目にも貧弱で、電車は左右に激しく揺れながら走る。

ところで、ロングシートの私の向かいの座席には、喉に不調を来たしているらしい婆さんが座っている。彼女は頻繁に「カーッ」と痰を生産しては、どこかのレストランから大量に持ってきたと思われるナプキンを1枚ずつ鞄から取り出して痰を包み、丸めて自分の座席の隣に転がす。ほどなく次の「カーッ」が始まり、また鞄からナプキンが取り出される。場合によってはナプキンは再利用されることもある。丸めたナプキンはすでに10個を超えている。
婆さんが丸めたナプキンをひとつのナプキンにまとめはじめると神明。婆さんは席を立ち上がって駅のホームへ消えた。その後にはまとめ損ねた痰入ナプキンが1個、転がったまま残り、私はと言えば花堂の先から神明までの風景の記憶がない

Dscn2362 Dscn2364
終点の越前武生駅の側線には、お休み中の電車が並んでいる。その中には、名古屋市営地下鉄名城線からお輿入れした電車も混ざっている。愛知環状鉄道・名古屋鉄道・JR東海・名古屋市営地下鉄と、さながら愛知の鉄道車両の博物館のような福井の鉄道ではある。

Dscn2366 Dscn2369
北陸本線の普通列車で敦賀へ移動し、17時46分発の小浜線普通列車に乗り換え。この路線に乗るのは18年ぶりである。前回訪問時は非電化で、早朝と言うこともあって7両のディーゼルカーを連ねた列車だったが、2003年に電化されており、今回は2両編成のワンマン電車である。車内はそれでも空いており、1両に10人ほどの客を乗せて走る。

Img_0735 Img_0736
美浜辺りで若狭湾に一時接近した列車は、その後三方五湖を右手に見ながら内陸へ入り、小浜付近で再び若狭湾に近づく。太陽が海に向かって傾きかけており、光の反射する水面が美しい。若狭本郷あたりで海の向こうに大島半島の姿が見える。この半島の北岸に、今日本で唯一稼働している原発、関西電力大飯発電所がある。

Dscn2372 Dscn2373
終点の東舞鶴で乗り換えて1駅、西舞鶴に到着。今日の行程はここで終わりである。お祭りらしく、カラオケの歌声が響く賑やかな駅前を3分ほど歩いたホテルは、インターネットで「わけあり特価」で予約した4,000円のシングルルーム。渡された鍵に書かれた部屋番号は「413」。日本人にも外人にも優しくない部屋番号である。

後日buzzっちさん一家にお会いしてこの話をした際、「その部屋は絶対に出る部屋だ」と言う話題になった。確かに部屋番号といい料金設定といい、出てもおかしくない感じではあるが、根が鈍感にできている私は何を感じることもなく、その部屋で熟睡した。それもまた、罰ゲームの一環であると考えればあきらめもついたのである。


まだ続く。

ランキング参加中です。よろしかったら、ポチっとな
にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ  鉄道コム

|

« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【7】福井のローカル私鉄乗り歩き(1) | トップページ | 本棚:「米内光政」「山本五十六」「井上成美」 »

鉄道の旅人」カテゴリの記事

2013夏・関西の旅人」カテゴリの記事

コメント

わけあり特価の「わけあり」って
何だったんでしょうか? 

宿泊客が嫌がる部屋番号なら
その部屋だけ「松の間」に変更すれば
「わけあり」にしなくても良かったのに 

それともやっぱり、壁に掛かっている
絵の裏にはお札がいっぱい.....

投稿: buzzっち | 2013/08/13 06:05

いかさまこんばんは。男のロマンの旅いいですね。
自分臆病で、なかなかまねできませんが、あこがれますね男一人旅。
それにしても、<インターネットで「わけあり特価」で予約した4,000円のシングルルーム。渡された鍵に書かれた部屋番号は「413」。日本人にも外人にも優しくない部屋番号である。>!!(゚ロ゚屮)屮コワー!
といっても(◎´∀`)ノ何もないですよね迷信!迷信!

投稿: mitakeya | 2013/08/13 19:35

こんばんは。

電車ってこんな種類豊富なんですね~
無知なので、形や色使いばかりに目がいきますが。笑
こちらの田舎でも運行してるような電車が各地に
まだまだ沢山あるもんなんですね。
1両編成とか多いのかな~。なんて思いました。

宿泊施設にもワケアリとかあるんですね。。。
部屋の設備に問題ありなのか、第六感的なものなのか
不明なまま予約されたんですか~?
(lll゚Д゚)

投稿: 空色ナナイロ | 2013/08/14 01:49

>buzzっちさん
いつもありがとうございます。

そうですね、訳ありと言っても、早期予約・室数限定・現金支払限定、といったあたりだと思って、軽く予約したんですけどね。

buzzっちさんが家族総出であんな話をしなかったら、きっと気にもしなかったでしょうけど(爆)

ただ、ホテルの通路を歩いていて、部屋番号が、
「411・412・松の間・414・415」と並んでいたら、やっぱり嫌な気持ちになったでしょうね(笑)

投稿: いかさま | 2013/08/14 23:12

>mitakeyaさん
いつもありがとうございます。

ひとり旅…これが東尋坊を背景に夕陽に向かってたそがれる男の背中、とかだったら、絵になるのでしょうが、いかんせん背景が電車ばかりなので(笑)

二枚目が台無しです(爆)

貧乏旅行なもので、宿は毎回、早い段階からネットでとにかく安くて比較的こぎれいそうなところを選んで予約しています。大外れに当たったことは国内外含めてあまりありませんが、ひょっとすると私の預かり知らぬところで「何か」が出没していた部屋は、他にもあるのかもしれません。

投稿: いかさま | 2013/08/14 23:20

>空色ナナイロさん
いつもありがとうございます。

過疎化・少子化・モータリゼーションで、地方のローカル私鉄は経営の苦しい所が多く、新車を一気に投入できないのです。そこで大都市の鉄道で廃車になった、比較的車齢の若い車両を少しずつ中古で導入するために、こういうことになっているようです。趣味的には楽しいですが、こういう鉄道の将来を案じると、心配になります。

ホテルの部屋の話をすると、霊的な話はさておき(笑)、設備に不備があった可能性はなくはないですね。ただ、基本旅先ではホテルはベッド・テレビ・エアコン・トイレ・バスくらいしか使わないので、少なくともそこに関しては快調でした。よく眠れましたしね(笑)。

投稿: いかさま | 2013/08/14 23:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【8】福井のローカル私鉄乗り歩き(2):

« 2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【7】福井のローカル私鉄乗り歩き(1) | トップページ | 本棚:「米内光政」「山本五十六」「井上成美」 »