2013夏・関西鉄道乗りつぶしの旅【14】京都市地下鉄東西線と京阪宇治線
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さて、buzzっちさんと濃厚な一夜を過ごした翌朝は、京都市役所前駅8時35分発の地下鉄東西線で、まずは西側の終点、太秦天神川へ。各駅には立派なホームドアがつくなど近代的な路線だが、残念なことに乗客は少ない。折り返しに乗った六地蔵行きの電車も、午前9時前とは思えない空き具合である。
地下線を御陵まで東へ進み、昨日乗った京阪京津線を右に分けた後、こちらはいったん左へ緩やかなカーブを描いた後、大きく右に曲がって南へ向かい山科。このあたりでJR東海道線や、先ほど分岐した京津線とほぼ垂直に交わっているはずだが、地下線ゆえ何も見えない。つい居眠りが出る。鉄道の乗りつぶしは楽しいが、唯一地下鉄に乗っているときだけは、虚しい気分に襲われることが多い。
終点の六地蔵駅は、すぐ目の前に高架のJR奈良線六地蔵駅が見えるロケーションである。私が乗るべき京阪宇治線の六地蔵駅は離れた所にあり、案内の看板に従って山科川の川べりを歩き、橋を渡ると5分ほどで、盛り土の上に設けられたホームが見えた。JR・地下鉄の駅から比べると、かなり貧相に見える。
データイム10分間隔で運転される宇治線の電車は、昨年投入されたばかりの新鋭電車。4両編成でワンマン運転を行っている。車内は明るい緑色の座席に黒系の背もたれと仕切りがついている。吊革の色も緑色で、宇治茶というよりは抹茶を思わせるカラーリングである。
黄檗でJR奈良線が左にぴたりと寄り添い、そのまま1kmほど並走する。いったん右へカーブして分かれるが、再び接近して終点の宇治駅に到着。駅前へ出て確認すると、行き止まり式の京阪宇治線ホームとコンクリート造りの駅舎の間の通路上を、JR奈良線が高架で跨いでいるという、なんとも不思議な構造である。
にもかかわらず、JR側に駅はなく、JR宇治駅は宇治川を越えて1kmほど南西にある。10円玉でおなじみの平等院鳳凰堂はどちらからもほぼ同じ距離にある。市街地はJR駅の方が近いようである。
そもそも別の鉄道会社であり、京都-宇治間では競合関係にあるのだから仕方がないといえばそれまでだが、これだけ近接して走っている路線が、接続駅も設けず、お互い独立しているというのは非常にもったいない気がする。宇治はもちろん、200mほどの近さにある黄檗も、接続駅としては認知されていない。大阪を中心に、京都・奈良・神戸・和歌山など各方面で、JRと私鉄が激しく競合している関西圏の鉄道の縮図を、ここに見た気がした。
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コメント
こんにちは^^
関西時代はマイカーも無しでもっぱら
公共交通機関の利用でしたが、単なる移動の
手段でしかなかった電車のことをもっと関心を
持つべきだったかなとちょっと反省したり。。。
投稿: ターコイズ | 2013/09/02 10:19
>ターコイズさん
いつもありがとうございます。
通勤や通学で毎日乗り続けていると、さすがに食傷気味になってくるものですが、日頃あまり乗らない電車に乗った時には、ちょっと興味深く電車を見てみると面白いかもしれませんね。
まったく同じに見えても、微妙に顔つきが違ったりしますし…。
景色も然りですね。季節により、天気により、さまざまな表情を見せてくれますよ。
投稿: いかさま | 2013/09/03 23:55