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2014/10/05

2014秋・東海道中乗りつぶし【2】豊橋近郊乗り歩き

続き。

Toyohashi

20140920020   蒲郡からJR東海道本線の新快速電車で豊橋へ入り、9時57分発の飯田線豊川行きに乗り継ぐ。豊橋を出た電車は、東海道本線・名鉄名古屋本線と並走する。飯田線の電車はその間、船町・下地と停車し、東海道本線と共用の鉄橋で豊川放水路を渡る。豊川放水路の上流にはもう一本、鉄橋が架かっている。 

20140920023  豊川には10時12分着。次に乗る予定の名鉄豊川稲荷駅は隣接している。乗り換え時間は13分と余裕があり、駅前の商店街を歩いて豊川稲荷の入口まで行く。案内看板を見るとかなり奥行きが広く、参拝していては予定の電車に間に合わなくなりそうなので、門の中へ入って軽く頭を下げただけで退却。予告編写真1枚目の場所である

 豊川稲荷駅から名鉄一宮行きの電車に乗る。出発直後に大きく右に曲がってJR飯田線と分かれ、ほぼ西方向へ住宅街の中を走る。八幡付近で左手に豊川市立病院のやたら立派な建物を見て、10分余りで名古屋本線との乗り換え駅、国府に到着する。これで名古屋鉄道全線の完全乗車となる

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 国府で豊橋行き急行に乗り換え。伊奈を過ぎると上下線が大きく分かれる。ほどなく左側から別の線路が近づいてきて合流し、豊川放水路に架かる鉄橋を渡る。合流してきた線路は、実はJR飯田線である。
 JR飯田線は、もともと豊川鉄道という私鉄であり、歴史的には名鉄名古屋本線よりも先に建設された。後から建設された名鉄線は、豊橋への乗り入れに際し、単線だった豊川鉄道の線路に並行する線路を1本敷設し、2社で複線として使用することになったものである。今私の乗った列車が走っている上り線は名鉄が増設した線路で名鉄の所有、先ほど通った下り線はJR東海の所有である。また、この区間にある下地・船町の2駅には、飯田線の電車だけが停車し、名鉄の電車は何事もなかったかのように通過する。

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 JR豊橋駅に隣接する豊橋鉄道・新豊橋駅から、11時ちょうど発の渥美線・三河田原行き電車に乗る。日中15分間隔と、地方都市の鉄道としては比較的高間隔の運転である。東急電鉄のお下がりステンレス車両の2両編成で、黄緑色のアクセントカラーが入り、しでこぶしのステッカーが貼られている。ホームの反対側には、次発列車として、オレンジ色のアクセントのが停車している。
 座席が半分ほど埋まる程度の乗車率で出発し、住宅に囲まれたエリアを走る。小池で青いひまわりと行き違い。市街地の続く芦原でピンク色のつつじ、植田から乗ってきた小学生の大群が下車した大清水で緑色の椿、畑の向こうに海が見える杉山で黄色い菜の花、終点のひとつ手前、神戸で赤いばらと立て続けにすれ違う。
 11時35分、終点の三河田原に到着。真新しい駅舎とよく整備された駅前広場を持つ駅に降り立ったのは20人ほどで、ほとんどが地元住民のようである。伊良湖岬へのバス乗り換え駅であるが、観光客らしき姿は少ない。

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 折り返し11時47分の電車で新豊橋へ向かうと、神戸で「菊」とすれ違い、これでひとまわり。私が乗っている「しでこぶし」を含めて、7本の列車で運用されていることがわかる。編成ごとに異なるカラーのアクセントをまとった10編成の電車は「カラフルトレイン」と総称され、豊橋鉄道渥美線のシンボルになっている。残る3本のカラフルトレイン、菖蒲はまぼうは、高師駅に隣接する車両区で休んでいる姿が確認できた。

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 渥美線往復の後は、駅前電停から同じ豊橋鉄道の、今度は軌道線(東田本線)を乗りつぶす。10数人の乗客を乗せて発車した電車は、すぐに左にカーブを切って、片側3車線の道路がのびやかに広がる駅前大通を走る。
 競輪場前電停の手前で、電車はいったん停止する。東田本線はここから単線になっており、駅前方面行きの電車が競輪場前を出発するのを待つためである。3分ほど待たされて、駅前行きの電車が隣をすり抜けていくと、入れ替わりに発車。競輪場前の次、井原で線路は2方向に分岐。わが電車は右に折れて、運動公園前電停が終点になる。

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 運動公園前電停には、貸切電車が停車していた。「ビール電車」と大書きされた電車の車内からは、楽しそうな掛け声が聞こえてくる。「♪ふーじはにーっぽんいーちーのーやまー」という歌声と手拍子に合わせてふらふらと踊るおっさんの姿が見えた。私は、日本はつくづく平和でよろしい、と感慨にふけりながら、運動公園の中を抜けて、もうひとつの終点、赤岩口へと歩いた。


続く。


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コメント

最近は美しくORおもしろくキャラでラッピングされた電車って多いのかしら?
そういう時は正面アングルでないものもみてみたいですね、純鉄ではない私にはみな同じようなお顔にみえてしまうんです、スイマセン(笑)

投稿: poem | 2014/10/06 00:13

おはようございます。いかさま
(◎´∀`)ノさすがに趣味の乗りてつ旅行
楽しそうですね。
mitakeyaビール電車に反応ですね(*^m^)
ふらふらおっさんいいですね。

投稿: mitakeya | 2014/10/06 06:21

こんばんは!
全く鉄道の魅力にひっかからない私が唯一ひっかかったのは「ビール電車」
「飲み放題とか?」と勝手な妄想は膨らみますが、その風景のどこかに静かに冷ややかないかさまさんが写り込んでいると思うとまた楽しい図ですね。
間違いを探せ!みたいな…

投稿: ミナゾウ | 2014/10/08 21:47

ダンナの転勤で名古屋に住んでいたこともあるのに・・・
あちらは車天国だったせいか、あまり、新幹線以外の電車に乗った記憶がありません
こんなふうにローカル電車に乗ってみたら、もっと違う表情の愛知を知れたのかも?と・・・今更ですが、思います。

投稿: ai | 2014/10/09 20:37

>poemさん
いつもありがとうございます。
フィルムへの印刷技術の進歩などもあり、最近は全身にこうしたイラストをまとったラッピング電車やバスが増えていますね。中身も広告だったりキャラだったりとさまざまです。
確かに正面だけではわかりにくいですよね。でも私的には、ラッピングされた側面よりも素顔が垣間見える正面につい惹かれてしまうのです。外見よりも中身、なんだか恋愛みたいですが(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/09 23:07

>mitakeyaさん
いつもありがとうございます。
やはりどれだけ抑えて書いても、私のウキウキ気分は伝わってしまうのですね。筆は正直です。
電車の中で宴会ってのは、mitakeyaさん的にもアリですか?豊橋だけでなく札幌でも夏場には時々開催されていますし、路面電車なら20人くらいから貸切できるようですよ。

投稿: いかさま | 2014/10/09 23:12

>ミナゾウさん
いつもありがとうございます。
mitakeyaさんと同じところに食いついてくださいましたね(笑)
おそらく車内に樽を持ち込んで、会費制、飲み放題でやっているのでしょうね。私は基本的に下戸ですので、電車の中で酒など飲んだら気分が悪くなってしまってもったいないと考えてしまいます。

追伸:そんな冷たいこと言わないで、鉄道の魅力にも多少引っかかってください(笑)

投稿: いかさま | 2014/10/09 23:14

>aiさん
いつもありがとうございます。
かつてJR東海の社長が「ライバルは名鉄でも近鉄でもない。自動車だ」といったように、あちらはトヨタのお膝元、マイカー天国ですからね。

愛知に限らず、日頃マイカー目線で見慣れている景色でも、走る場所も高さも、車内の雰囲気も違う電車の窓から眺めると、きっと違って見えるはずですよ。

投稿: いかさま | 2014/10/09 23:20

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