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2015/03/31

2015春 関東の鉄道乗りつぶしの旅【3】 上毛電気鉄道と吾妻線

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 間藤発13時28分の列車で、今度は渡良瀬川の流れに合わせてわたらせ渓谷線を戻る。大間々、運動公園を過ぎて、上毛電気鉄道上毛線をくぐると、すぐに東武桐生線が寄り添ってきて相老。それが離れると今度はJR両毛線が並走して桐生に到着する。このあたりの路線図は、地方都市としてはかなり複雑に入り組んでいる。

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 立派な高架駅の桐生を背に3分ほど歩くと、交差点の角に上毛電気鉄道の西桐生駅がある。1928年の開業以来という洋風建築の駅舎は、いかにも地方都市の鉄道駅といった感じでちんまりとしているが、なかなか風情のある駅舎である。この駅から、15時16分発の中央前橋行き電車に乗る。

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 2両編成のワンマン列車は、京王井の頭線のお古。ロングシートの座席が半分ほど埋まる乗車率になっている。天王宿駅の先でわたらせ渓谷鉄道を高架でまたぎ、左手から東武桐生線が近づいてきて赤城まで寄り添う。一見複線のようだが、線路の共用はしておらず、わが上毛線の電車は右側の線路をしずしずと進む。
 沿線には戸建て住宅が並ぶが、ところどころに畑も見える。こまめに設けられた駅での乗客の入れ替わりは多いが、単調な景色は続き、ついあくびが出る。

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 16時08分、中央前橋着。1kmほど離れたJR両毛線前橋駅まではシャトルバスが出ているが、次に向かう場所への電車にも余裕があるので、さらに1駅分、上越線の新前橋駅まで歩く。「東国文化歴史街道」と名付けられた国道17号線へ出て西へ向かって歩く。一見無骨な鉄骨造りだが流麗なアーチを描く群馬大橋利根川を渡って左へ折れ、JRの下をくぐって線路と並行して歩くと新前橋駅。距離にして約3.5km、およそ40分ほどの散歩であった。

Dscn4524  新前橋17時21分発の吾妻線万座・鹿沢口行きの電車は、いまや珍しくなった緑と黄色の115系電車。ボックス席に腰を下ろして、懐かしいモーターのうなり声を聞きながら、吾妻線へと踏み入れる。中之条で半分以上の乗客が降りると、車内は1両に10人ほどの乗客が残るばかりとなる。少しずつ夜の闇が濃くなっていく。

Dscn2083  吾妻線には一昨年の6月、渋川から大前まで乗り通しているが、今回再訪したのには理由がある。前回乗車時、岩島-長野原草津口間では八ッ場ダムの工事に伴う線路の切り替え工事が進められていた。この工事が完了し、昨年切り替えがおこなわれた。営業キロも0.3km短縮されたため、再度乗り直しに来たのである。

 ⇒関東1都6県乗り歩き【6】群馬のふたつの盲腸線(2)

 すでに外は夜の闇の中にあったが、目を凝らして眺めてみる。
 岩島を出ると線路は旧線と別れ、吾妻川にかかる真新しい橋を渡ると、すぐに全長約4.5kmの長い八ッ場トンネルに入る。それを抜けたところが川原湯温泉駅で、駅の先でまたすぐトンネルに入る。長いトンネル2本を抜けると、再び真新しい橋で吾妻川を渡り、長野原草津口駅に着く。
 旧線は吾妻川の左岸を川の流れに沿ってくねくねと走っていたが、新線は右岸側をほぼ直線のトンネルで貫いている。要するに明るかろうが暗かろうが車窓にはほぼ関係ないのである。

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 私はこの日、草津温泉に1泊し、翌日、あらためてこの区間をよく眺めてみた。
 長野原草津口駅のホームに立って岩島方を見ると、真新しい新線から左側に別れていく旧線が見えた。線路はまだ残っており、折り返し電車の引込み線として使用されているようである。
 川原湯温泉駅に乗降客の姿はない。1日の平均乗車人員は20名と、群馬圏内でも屈指の過疎駅にはもったいないような、真新しくも立派な駅である。


 結局のところ、線路の付替えによって吾妻川の渓谷美を楽しめる車窓は失われ、トンネルばかりのつまらない車窓になってしまったわけだが、これも実際に訪問してみないとわからない。また、これほどまでに大きく線路が付け替われば、やはり記録上も乗っておくのが筋というもので、それだけでもここまで来た値はあるというものである。


 草津温泉の話は、まとめて後日ということで。


続く。

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