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2017/03/08

2016年秋・東北乗り歩き【15】阿武隈急行と仙台空港鉄道で締めくくり

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 昭和の香り漂う飯坂温泉駅を背に5分ほど歩き、おしゃべり好きなおばさんが勧めてくれた「福住旅館」へ。ここも昭和の雰囲気が残る温泉旅館である。「おかめの湯」と名付けられた男風呂の浴槽には大きおかめの顔が描かれ、多少落ち着かない感じもある。小さいながらも露天風呂もあり、葦簀の向こうの摺上川の流れに目をやりながら、のんびりと湯につかる。


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 飯坂温泉駅15時30分発の電車で引き返す。わずかだが立ち客も出る車内で一番前に立ち、行きに見損ねた景色を眺める。飯坂温泉と福島市街を結ぶ道路に寄り添うように走る電車は、どこか肩身が狭そうでもある。


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 福島駅のホームは阿武隈急行との兼用である。到着ホームの向かいに停まっている富野行き電車は、派手な青色にアニメキャラまがいの伊達政宗が描かれた「伊達なトレインプロジェクト」のマーク入り。2両編成でほどよく混雑している。発車してしばらくの間、東北本線と並走し、5km近く進んで卸町駅の手前でようやく右へと分岐していく。保原あたりまでは住宅街が続き、駅ごとに客が下車していく。梁川の手前で「伊達政宗」を名乗る声優のアナウンスが流れるが、その頃には車内の乗客はめっきり減っており、誰も関心を示す気配がない。


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 富野から先へは梁川始発の仙台行きに乗り継ぐことになっている。梁川から富野の間のどの駅で乗り継ぐか思案したが、かつて日本一長い駅名として名をはせた、やながわ希望の森公園前で下車する。現在は日本5位タイ。妙に横に長い駅名標はすすけてみすぼらしい。駅舎の中に入っている食堂はすでに営業を終了しており、店内外を猫がうろうろしている。


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 駅付近は住宅街だが、跨線橋を渡った東側には公園が広がっている。相当広いらしく、園内を周回するSLの線路まであるが、15時で運転を終わっており、人影もなくひっそりしている。何をするでもなく駅へぶらぶらと歩いて戻ると、跨線橋の上から、先ほど乗った電車が見えた。富野から折り返して戻って来たらしい。


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 16分の乗継でやって来た仙台行き電車は、休日に限り「ホリデー宮城おとぎ街道号」と名付けられているが、ヘッドマーク以外に特に変わった催しはなく、4両の長い編成もむなしくガラガラである。東北本線と合流する槻木のひとつ手前、東船岡ですれ違った電車も、2両編成に乗客は10数人ほど。阿武隈急行線は元国鉄丸森線(槻木-丸森)を第三セクター転換後に福島まで延長開業した路線だが、むしろ後から開業した福島側の方が乗客は多いのではないかと思う。全線の2013年度の輸送密度は1,838人/km/日と、JR北海道ならば単独維持困難路線にカウントされるレベルだが、この手の路線としては珍しく、第三セクター転換前より輸送密度は増加している


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 槻木から東北本線に乗り入れて、17時49分着の名取で下車。少し待って18時10分の仙台空港鉄道の電車に乗り換え。仙台からの直通列車でよく混んでいる。真新しい高架の線路が、遠くで光を放つ空港に向けてまっすぐに伸びている。
 終点の仙台空港までは10分、18時20分に到着。4日間の乗り鉄の旅が終了した。仙台から新千歳への飛行機は機材繰りの都合で15分ほど離陸が遅れたが、札幌駅では無事に最終の旭川行きL特急「スーパーカムイ45号」に間に合った。うっすらと雪の積もった旭川着は0時30分。明日は通常出勤である。早々に布団に潜り込んだのは言うまでもない。



 次回、総括。



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コメント

東北鉄道の旅、楽しませていただきました。
阿武隈急行経由とはビックリしました。
阿武隈急行線の路線は、東北本線越河の峠超えがSLで厳しかったのでバイパスに計画された路線で、踏切も無かったはずです。

投稿: しゅうちゃん | 2017/03/10 22:15

お疲れさまでした。
旧・丸森線でしたね、一度乗りましたがのどかな阿武隈急行思い出があります。

投稿: キハ58 | 2017/03/10 22:37

 しゅうちゃんさん、いつもありがとうございます。
 仙台への帰路は、未乗区間の乗りつぶしの視点から、自然に阿武隈急行になりました。
 福島-仙台間のバイパスとしての生い立ちや、特に福島側は開業年次が浅いせいか、線形も規格も立派だったように思います。乗客も福島口の方が多いのではないでしょうか。第三セクターとして厳しい運営を強いられているのも、歴史のいたずらですね。

投稿: いかさま | 2017/03/12 23:20

 キハ58さん、いつもありがとうございます。
 丸森からの旧国鉄丸森線区間は、4両編成の電車がもったいないほどの空き具合でした。夕方で遠景は望めませんでしたが、確かにのんびりとした雰囲気でした。

投稿: いかさま | 2017/03/12 23:28

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