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2020/01/07

令和最初のひとり旅【本線4】金沢シーサイドライン・金沢八景駅

 相変わらずのマイペースで、すっかり遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。

 昨年からの続き。
 これまでの経過はこちら⇒【本線1】 【本線2】 【本線3】
 

 相鉄新横浜線を乗り終えた私は、西谷から相鉄本線の快速で横浜へ行き、昼食を取ってから根岸線の電車に乗った。磯子で後続の大船行きに乗り換え、次の新杉田で下車する。
 ここから乗るのは、横浜シーサイドライン金沢シーサイドラインである。前者が会社名、後者が路線名である。1989年の開業だから歴史は古く、私は2013年に乗車済みなのだが、ここまで来たのには訳がある。


 この線の終点の金沢八景駅は、京浜急行逗子線との乗り換え駅だが、駅周辺の用地買収が遅々として進まなかったために、京急の駅まで数百m手前に仮駅を設置して開業した。京急の駅とほぼ直結の本駅まで伸びたのが今年3月のことで、30年にわたって仮の状況が続いていたのである。私が乗車したのも仮駅時代のことである。


 今回の本駅開業で金沢シーサイドラインの営業キロは0.2km伸びた。わずかな距離とはいえ、ここを乗り残したままにすれば、鉄道乗車記録は100%にはならない。数字に追われている感が無きにしもあらずだが、新たに接続した金沢八景駅の様子がどのように変わったかという興味もある。


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 そういうわけで私は、新杉田駅のホームに立った。金沢シーサイドラインは、金沢八景の本駅開業からわずか2か月後の6月1日、この新杉田駅で電車が逆走して車止めに激突し、6名の重傷者を含む14名の負傷者を出した。6月4日から手動運転で再開され、自動運転に復帰した8月以降も平日の運転本数は7割程度に間引かれていたが、ようやく1週間ほど前の12月2日から通常運転に戻ったばかりである。


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 電車を1本見送り、13時20分発の電車の最前部に陣取る。自動運転の金沢シーサイドラインの電車には運転士がいない。普通の電車なら運転士が座る場所に、私が鎮座している。ゴムタイヤを受けるコンクリートの軌道が正面に伸びている。新杉田を発車すると、根岸湾沿いに左へ、右へと緩やかに弧を描きながら走る。港が近く、物流倉庫が目立つ。いかにも臨海地帯といった雰囲気の中を、ほぼ南へ向かって走り、八景島とそれを囲む海の公園の外側に沿うように野島公園、金沢八景を目指す。


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 単調だったコンクリートの軌道に変化が出た。複線だった線路が単線になる。線路の左側の空間では4、5人の作業員が動いており、線路の右側には階段が見えた。明らかにそれとわかる金沢八景仮駅の跡で、3月までは単線の線路の左側にホームがあり、改札を出た乗客は行き止まりの線路の奥の連絡通路を通って右の階段から地上へ降り、150mほど歩いて京急金沢八景を目指していた。ホームと駅舎の解体はほぼ終わり、よく観察しないとかつて駅だったとはわからないと思う。


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 ここからの200m弱が未乗区間になる。解体作業が進む仮駅から本駅までの間は暫定の単線になっており、仮駅撤去が完全に終了すれば複線化されるようである。複線の予定地には雑然と工事用の資材が積まれている。それを横目に見ながら緩やかに左に曲がり、終点の金沢八景へ入る。


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  正面を走る京急線に対して直角のホームを前方に歩き、改札を出て左に折れ、階段を降りると京急金沢八景駅の橋上改札がある。自由通路がめぐらされており、以前の金沢八景駅の面影を探すのは難しい。もとのメイン改札付近は絶賛工事中である。鉄道路線が1本伸びてくることで、駅の姿がかくも大きく変わる。都市部だからかもしれないが、鉄道にはそういう力がある。


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≪参考≫ 2019年12月と2010年12月の金沢八景駅地上改札付近


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 旅行貯金をするために郵便局を求めて駅周辺を歩くと、根岸湾が切り込んだこのあたり、野島公園にかけては釣り船屋が点在している。釣り船が並ぶ水面のはるか上には、私が先ほど乗って来た金沢シーサイドラインの高架が虹のようにかかっている。ともあれ私は、今見えているあの区間を最後に、再び日本の鉄道すべてに足を記したことになった。


 もっとも、この記録は、来年の3月には再び途切れる予定である。富山駅を挟んで北側を走る富山ライトレール、南側を走る富山地方鉄道、ふたつの路面電車が北陸新幹線とあいの風とやま鉄道の高架下で手を結び、直通運転が始まる。これにより鉄道の路線総延長は0.1km伸びる。たったの100mである。けれどもその100mは、富山の街の姿を大きく変える可能性を秘めている。数字だけを見れば少々面倒くさい手間だが、その街の姿を見ることができるのは非常に楽しみである。



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鉄道の旅人」カテゴリの記事

コメント

徹底していますね!
恐れ入りました^.^/

投稿: キハ58 | 2020/01/08 23:31

こんばんは!
おぉ、シーサイドラインに乗られましたか。
私もたま~に乗ります。
私の出城(宿舎)は、金沢八景と金沢文庫のちょうど中間辺りにあるので、通勤は京浜急行なんですが、この京浜急行は飛び込み事故(自殺)がとても多いので、よく不通になるのですよ。
それで、振り替え輸送がシーサイドラインなんですよ。
私的には、シーサイドラインは遅いので、イライラしますがね。
八景の駅に繋がってからは乗ってないなぁ・・・。

投稿: FUJIKAZE | 2020/01/09 19:06

 キハ58さん、ありがとうございます。
 数字に追われているようで恥ずかしいのですが、同じような理由で広島電鉄宇品線なども乗り直したりしました。まあ、性格ですね(笑)

投稿: いかさま | 2020/01/13 22:54

 FUJIKAZEさん、ありがとうございます。
 お近くだったのですね。ご挨拶もせず失礼いたしました(笑)。
 そういう事情ですとシーサイドラインはやむなく利用するということになるのでしょうが、足の速い京急とは雲泥の差ですね。通勤時に振り替え輸送となれば、小さな車両ですから相当混雑しそうですし。その分景色はいいのでしょうが…。
 どちらかというと仕事を離れてのんびり乗りたい路線のように思います。

投稿: いかさま | 2020/01/13 22:58

シーサイドラインの金沢八景の延長線、乗車されたのですね。私も開業初日に乗車しました。その当時は単線で複線にする工事が行われていましたが、いかさま様が乗車された時でもまだ単線だったとは驚きです。
この路線は金沢区の新興住宅地や工場地帯を通ります。沿線では昨年の秋の台風19号の際に被害を受けたところも若干ではありますが存在します。
金沢八景の周辺は住宅が多いながらも、昔ながらの所も残っており、割とのんびりしたところです。明治憲法の草案作成の舞台である夏島も良いところでした。

投稿: ウォーターロボ | 2020/02/29 23:04

 ウォーターロボさん、ありがとうございます。
 お返事が遅れて申し訳ありません。
 12月の乗車時は金沢八景駅はまだ単線のままでした。一所懸命に工事は進められていましたが、旧駅を撤去しての作業だから大変なのだろうと思います。
 金沢八景駅周辺を歩いたのも今回が初めてだったのですが、おしゃれな新しい街の印象が強い横浜の中では少し異質の待ったりとした印象を受けました。素敵なところだと思います。

投稿: いかさま | 2020/03/16 01:33

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