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2020/01/13

令和最初のひとり旅【支線1】京都鉄道博物館へ その1

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 今回の旅は、3泊4日の日程で日本列島を端から端まで飛んでいるが、日数に比して乗るべき鉄道は少ない。少し無理をして朝1番の飛行機で新千歳を出てきたおかげで、お昼前には大阪ですべきことを終わらせてしまった。夜、9年ぶりの友人と一杯飲むまで、たっぷりと時間が残っている。だがこれまでの乗り鉄旅とは少々勝手が違い、私にはこの空き時間をどう使おうかという明確なプランがない


 まったくしたいことがないわけではない。比較的頻繁に訪れている関西圏の鉄道でも、高校時代以来ご無沙汰、という路線はたくさんある。だがどこへ行こうか、まったく考えていなかった私は、放出から片町線・JR東西線の電車で北新地へ入り、地下街を迷いながら歩いて地下鉄中津駅の近くにある某ビジネスホテルにアーリーチェックインして荷物をフロントに預けた。
 それからJR大阪駅へ歩き、ICカードで改札を抜けた瞬間、ふと思い立って東海道本線の上り新快速電車に乗った。京都鉄道博物館へ行こうと思ったのである。


 京都鉄道博物館の前身は、大阪環状線・弁天町駅にあった「交通科学館」である。まだニキビ面だった私は30年前、青春18きっぷを握りしめてそこを訪れたことがある。国鉄特急ディーゼルカーの嚆矢キハ81形や「湘南電車」クハ86形が出迎える、さほど大きくない科学館の中には、ブルートレインの元祖、20系の食堂車ナシ20形がレストランとして営業しており、そこでカレーを食べた。そのことは鮮明に覚えている。


 その交通科学館から展示車両や展示品が移動し、京都の梅小路蒸気機関車館と一体になって登場したのが京都鉄道博物館である。しかもここは昨年の夏、上の坊主に先を越されている。小学校1年生の時、大宮の鉄道博物館に連れて行って鉄道ファンとしての英才教育を施そうとしたものの失敗に終わり、さほど鉄道に興味を示さないこの坊主は、京都鉄道博物館だけでなく、実家の祖父に連れられて、まだ私が未訪問のJR東海リニア・鉄道館にも足を踏み入れている。口には出さないがたまらなく悔しい


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 京都駅で下車し、バス案内所で、京都駅・桂駅-梅小路公園のバス乗車券がついて1,500円の京都鉄道博物館入場券を購入。京阪バス26系統に乗っておよそ6分、梅小路公園・JR梅小路京都西駅バス停で下車。目の前が梅小路公園の入口になっており、フリーマーケットが開催されて賑やかである。
 公園の中を抜けると正面に京都鉄道博物館の姿が見える。すぐ脇にはJR山陰本線の梅小路京都西駅がある。昨年3月に開業したばかりのこの駅の存在を私はすっかり忘れていた。覚えていれば電車でやって来たに違いない。


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 正面入り口から入場すると、すぐのエントランスに、C62形蒸気機関車湘南電車クハ86形+モハ80形0系新幹線が鎮座している。いずれも交通科学館から移設された車両である。0系新幹線は私の知っている現役当時と比べてやや白が明るいのが気に入らないが、4両とはいえ編成で新幹線が展示されているのは嬉しい。しかも先頭車2両が、グリーン車・ビュッフェ車各1両を挟んでいる。N700系やE5系など、シャープなフォルムの車両が増えた昨今の新幹線からすると、速さのイメージに欠ける。今の子供たちには、この車両のすごさや、少年時代の私たちの強い憧れはわからないだろうと思う。


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 0系新幹線の後尾近く、80系電車2両編成のうしろには、見覚えのあるナシ20形食堂車が置かれている。四方をプラットホームに囲われて、もはや車両だとも判別しづらいが、飲み物と軽食だけになっていたものの、今も車内を開放して営業中。景色は動かないけれど、青春時代を思い出して、私はテーブルの一角に座り、コーヒーを飲みながら、斜め後ろのテーブルで向かい合う相手に20系寝台車のすごさを力説しているその筋の人の話に耳を傾けていた。


 続く。



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鉄道の旅人」カテゴリの記事

コメント

20系車内開放しているんですか!
2年目は無かったです。素晴らしい~いかさまさんの気持ちわかります^^

投稿: キハ58 | 2020/01/14 22:17

 キハ58さん、ありがとうございます。
 20系は他にも寝台車が展示されていますが、開放されているのはこの食堂車だけですね。私は実車で旅をしたことはないのですが、寝台列車の良き時代を羨ましく思いながらひと時を過ごさせてもらいました。

投稿: いかさま | 2020/01/19 23:04

こどもにまで嫉妬してるとは…らしいですね(笑)鉄道は聖地があちこちありすぎて令和もエンドレスに楽しめる趣味でいいすね。今年もよろしく~

投稿: poem | 2020/01/21 10:38

 poemさん、ありがとうございます。
 遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。
 私は基本動く列車に乗っているのが無上の喜びなのですが、少年時代の憧れを体現してくれるこういう施設はやはりうれしいものです。名古屋のリニア館もまだ未訪問ですし、毎年、どこかで新しい路線が開業します。エンドレスに楽しめる趣味であることは間違いないですね。

投稿: いかさま | 2020/01/27 00:00

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