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2020/02/02

令和最初のひとり旅【支線2】京都鉄道博物館へ その2

 ぎっくり腰やら何やらでだいぶ間があいてしまいましたが、これまでの経過はこちら。

 【本線1】 【本線2】 【本線3】 【本線4】 【支線1】
 


 京都鉄道博物館に収蔵・展示されている車両は50両あまり。この他にもカットモデルの展示もあり、収蔵車両数では大宮の鉄道博物館を越えて日本一なのだとか。そのうち3分の1近くが蒸気機関車というのが、この京都鉄道博物館の生い立ちをよく表している。それ以外の電車やディーゼルカーなどの中には、なじみ深かったりこれまでの旅で印象に残っていた車両も多く、興味深くじっくりと眺めた。


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 本館に入るとまず真っ先に目につくのが、500系新幹線。「のぞみ」として山陽新幹線で初めて最高速度300km/hで営業運転した車両である。私はこの車両に1度だけ、それも東京-名古屋間だけ乗ったことがあるが、スタイリッシュで室内も洗練されていたものの、やや天井が低く、軽い圧迫感を感じた記憶しかない。本館奥に展示されている100系新幹線の大柄な体とは対照的である。車体断面が小さいために先頭車の前ドアが設置できなかったこと、速度制限の厳しい東海道新幹線にはオーバースペックだったために、ほどなく700系・N700系に取って代わられ、現在は8両編成に縮められて山陽新幹線で「こだま」中心に運用されている。


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 500系の横に並ぶ583系電車は、「昼は座席、夜は寝台」の働き者車両として山陽~九州、あるいは東京~東北を中心に昭和40年代から50年代にかけて活躍した車両である。定期列車としては最後に大阪-新潟間の急行「きたぐに」に使用されていた。私は1995年にその「きたぐに」で1度利用している。すでにロートルの域に差し掛かっていたが、その後も長らく走り続け、2013年に定期列車としての運用を終了した。1980年代に一部の車両が普通列車用途に改造され、東北・北陸・九州で使用されたが、本家より一足先に引退している。


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 さらにその奥に並ぶのが489系電車。国鉄時代の標準形式、485系特急型電車に、横川-軽井沢間の碓氷峠を機関車と協調運転できる設備を備え、信越本線・北陸本線を中心に使用された。通常は国鉄特急色での展示だが、一般からの投票を基に、JR化後の特急「白山」色に塗り替えられた特別展示とのこと。だが、塗り替えられているのは先頭から運転台の後ろまでで、展示場所の関係でその後ろは国鉄特急色というつぎはぎ状態になっている。ヘッドマークもこの塗色にはなじみの薄い「スーパー雷鳥」のままで、いかにも中途半端である。


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 本館の外には「トワイライトゾーン」と呼ばれるエリアがあり、往年の豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の機関車と客車が展示されている。「寝台列車は青」という当時の常識を打ち破った緑のボディに、豪華なものからエコノミーなものまで個室車を連ねた編成は、「北斗星」を超える設備水準だった。私も2度利用したが、憧れだった最後尾の2人用個室「スイート」にはついに手が届かなかった。憧れの車両は、綺麗に塗り直されて、屋根の下で大切に展示されている。


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 「トワイライトエクスプレス」といえば、編成中に組み込まれた食堂車「ダイナープレヤデス」と、フリースペースのサロンカー「サロン・デュ・ノール」も名物である。「ダイナープレヤデス」は、営業当時と同じように赤味がかった柔らかな照明を灯して、豪華客車と機関車に挟まれて鎮座している。トワイライトゾーンの外にある屋外喫煙コーナーから外を見ると、少し離れた場所に「サロン・デュ・ノール」の客車と電源車が止まっているのも見えた。スペース上仕方ないのかもしれないが、一緒に並べてくれれば、と思う。


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 本館の隣には、扇形の機関庫がある。1914年に建設され、京都鉄道博物館の前身、梅小路蒸気機関車館のメイン施設となっていた。現在もきれいに磨き上げられた蒸気機関車が、中央のターンテーブルに向かってずらりと並んでいる姿は壮観だが、その中に1台だけ、目立つ、というかある種場違いな様子で鎮座している車両を見つけた。


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 その正体は「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の新車である。JR北海道が長年、閑散路線の維持に向けた一策として試行を続けてきた、道路とバスの両方を走行可能な車両である。本家のJR北海道では、一連の経営難の中で導入は断念されたが、四国の阿佐海岸鉄道が今年から導入予定である。
 期間限定の展示のようで、実際に道路と線路のモードチェンジの実演もあった。太鼓のリズムに乗って車体から鉄道用の車輪が下りてきて、それによって道路用のタイヤが浮き上がる仕組みは見ている分には楽しいが、なにしろ鉄道車両と比べて華奢なイメージが拭えない。それでも過疎ローカル線を最大限活用するための最終兵器とも言えるこのシステムが、うまく軌道に乗ってくれることを祈るばかりである。そうすれば、苦心して試行錯誤を続けて来たJR北海道も少しは浮かばれるというものである。


 続く。


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コメント

白山塗装色、いいですね!
色々拝見し、また行きたくなりました^^

投稿: キハ58 | 2020/02/02 10:41

 キハ58さん、ありがとうございます。
 お返事が遅れまして申し訳ありません。

 白山色の489系には25年前に一度実際に乗りました。ラウンジ&コンビニエンスカーなんてのがついていましたね。青春時代にトリップできるのがこういう博物館のいいところです。

投稿: いかさま | 2020/02/11 23:30

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