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2020/04/22

令和最初のひとり旅【脱線1】沖縄本島の北端へ

 コロナの影響で日々滅入ることばかりが多い今日この頃ですが、気晴らしに沖縄ネタの続きを。
 
 これまでの経過はこちら。

 【本線1】 【本線2】 【本線3】 【本線4】 
  【支線1】 【支線2】 【支線3】 【支線4】 【支線5】 【支線6】 【支線7】 【支線8】


 最後に鉄道とはほぼ無縁の話。


 私が沖縄にやって来た主目的である鉄道の乗りつぶしは、実質的には8日の上陸後約1時間でほぼ完遂しており、いつものパターンならば9日の朝、どうかすると8日の夜にさっさと東京へ飛ぶのだが、ここは沖縄である。わずか2日とは言え満喫しないほど私は無粋ではない。


 9日朝、私はホテルを出て、那覇空港から無料送迎バスで某レンタカーの営業所へ向かった。
 私は車の運転が嫌いではない。若い頃は道内を車で走り回ったこともある。その目的が郵便局回りであったのはこの際さておき、普段から足として車は愛用している。これまで5台の車を乗り継いできたが、ファミリーカータイプの車が多く、こういう機会でもないと多少毛色の変わった車にのるチャンスもない。


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 今回借りたのは、「ホンダS660」。スポーツタイプの軽自動車である。この車を選んだ理由は、料金の安さと軽自動車ならではの経済性もあるが、最近見かけなくなったマニュアルシフト車が用意されていたためである。実は今回、旅行の日程が決まった時に真っ先に予約したのが、ホテルでも列車でもなく、このレンタカーだった。
 シートに座ってみると、普段のクルマと比べても着座点が非常に低く、乗り降りのたびに腰に負担がかかりそうである。だが座ってしまえばすっぽりと体が包まれる感覚で、まずは悪くない。


 9時過ぎ、レンタカーの営業所を出発。豊見城インターから那覇空港自動車道に乗り、ひたすら北を目指す。西原ジャンクションで沖縄自動車道と合流し、昨日訪れたゆいレールのてだこ浦西駅を左手に見ながら高速道路を快調に走る。天気は良く、気温も20度近くと高めで、屋根をオープンにしてもよさそうだが、高速道路上では我慢する。途中伊芸PAでの休憩を挟んで名護市の許田インターまでは60km、1時間足らずで到達する。交通量は多いが快適なドライブである。


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 国道58号から名護東バイパスに入り、再び国道に戻ったところでコンビニに入り、飲み物の補充と天井幌の開放作業。頭の上がすっきりしたところで、再びドライブを続ける。前回訪問した古宇利島方面への道路が分岐する真喜屋を過ぎると、海岸沿いへ出た。潮の香りが体を包み込む。
 大宜味村を過ぎて国頭村へ入ると、国道58号はいったん内陸へ入り、国頭村の市街地へ入る。途中看板が見えた国頭郵便局に立ち寄る。普通郵便局としては沖縄本島最北端になるという。国頭村の中心を抜けると再び海岸線へ出る。


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 左手に海、右手に山という険しい地形の海岸線を走り、那覇から125km、2時間20分ほどで、辺戸岬にたどり着いた。沖縄本島最北端に当たり、万座毛ほどの迫力ではないが、断崖絶壁に波が押し寄せる。岬の奥には弓なりに湾曲して小さな砂浜が見えるが、その背後はすぐ山になっている。沖縄本島の厳しい地形を象徴するような岬である。


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 岬の背後を振り返ってみると、山の稜線がいびつな形になっている。菩薩の横顔のようにも見えると言われるこの山は辺戸岳というが、安須森御嶽(あしむいうたき)とも呼ばれ、琉球王朝の正史「中山世鑑」には沖縄開闢の最古の御嶽とされている。
 安須森御嶽を背にした辺戸岬は、太平洋戦争後の占領期、国境の先にある与論島に向けて狼煙を上げ、祖国復帰を願った地でもある。岬の突端近くには、「祖国復帰闘争碑」が立てられ、小さな双眼鏡とともに鹿児島方面を見つめている。


 のちに北海道に帰ってからいろいろと調べ、この地の歴史と伝統に触れたことで、単に沖縄本島最北端だから、という理由で軽い気持ちで訪れたこの地が、実はとんでもない場所だったということに気付かされたのである。


 続く。



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コメント

辺戸岬の先に国道58号の沖縄の起点があって、写真を撮影したのを覚えています。ちなみに、鹿児島市内、種子島、奄美大島にも国道58号があって走りにいったのを思い出しました。

投稿: かわうそくん | 2020/04/23 17:33

 かわうそくんさん、ありがとうございます。
 国道58号は海上ルートを挟んで鹿児島へとつながっているのですね。調べたら他にもこういう国道はあるのだそうですが、面白いですよね。
 途中トラックに何度か頭を押さえられましたが、全般に交通量は少なく、快適なドライブでした。

投稿: いかさま | 2020/04/29 01:59

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