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2024/01/21

2023 いい日旅立ち・西へ【5】寄り道・軍艦島への旅(1)

 前回の続き


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 長崎駅に降り立ったのは20年ぶり、4回目である。最初の1990年3月と次の1995年2月は三角屋根の駅舎、2003年の春に妊娠7か月の嫁を伴って乗り鉄に来た時には箱形の駅舎が迎えてくれたが、新幹線を迎え入れた今回は線路も高架化され、また装いを改めている。外へ出ると、高架のホームが見え、これと直交するように商業施設を取り込んだ新しい駅ビルが建っている。
 駅前の名物だった「高架広場」は、新たなペデストリアンデッキを設置するために解体工事が進められており、全く別の駅の印象になった。新幹線を迎え入れた街の意気込みが伝わってくるようである。


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 背中の荷物を駅のコインロッカーに預けて、長崎駅前から1系統崇福寺行きの電車に乗り、停留所2つ、大波止で下車。「ゆめたうん夢彩都」と名付けられた立派なショッピングモールの横を抜けて、長崎港ターミナルまでは歩いて5分ほどだった。今日はここから「軍艦島」を目指す。2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部として世界文化遺産に登録された島で、正式名称を端島(はしま)という。10年余り前からテレビや各種メディアで紹介される機会が多く、一度は訪問してみたいと思っていた。自分で言うのもなんだが、私がこういう一般的な観光名所に強い興味を抱くのはきわめて珍しい


 軍艦島へ上陸できるのは許可を得たクルーズ船5社の旅客に限られている。各社とも、波の高さや視界などの条件を満たしていない場合は島に上陸することができず、周遊クルーズのみとなる。天気によっては運航そのものが中止になる場合もある。
 会社によっては参考資料として、過去の月別の運航率、上陸率をホームページに掲載している。意外なことに11月の上陸率は高く、期待は高いが、上陸率は高い月でも80%台後半から90%程度というから過度な期待は禁物である。


 私は各社のホームページ等を見て比較し、料金が4,000円と手頃であること、「じゃらん」経由で予約ができること、時間帯が良いこと、発着地が長崎駅から比較的近いことなどから、やまさ海運が運航する「軍艦島上陸クルーズ」を予約した。1日2回、午前と午後の出航で所要時間は2時間30分。午前は9時出航である。1本後の「かもめ3号」で長崎へ来ても間に合うのだが、定員制で自由席のクルーズ船で良い席を確保するために早い時間にやって来た。こういう時に限っては早起きをいとわない便利な体質である。


Dscn5443  ターミナル内の受付にはすでに10人ほどが並んでいた。予約の確認を受けて、軍艦島上陸に当たっての「誓約書」に署名。窓口へ移り、料金とともに軍艦島への上陸料310円を支払う。この上陸料は万一上陸できなかった際は払い戻される。
 パンフレットを受け取り、クルーズ船の乗り場へ向かう。抜けるような青空とはまさにこのことで、風もなく、上陸日和である。やはり頑張ったご褒美なのだろうと思う。ただし、出港してから波が高くなって上陸できなくなることもあるようで、油断は禁物である。ほどなく乗船開始となり、220名ほどが乗れるクルーズ船「サルベージュ」の2階席の右側、前から4列目あたりに陣取ることができた。


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 9時ちょうど、定員の8割ほどの客を乗せて、「サルベージュ」は長崎港を出港した。バックで出発し、出島岸壁を見送りながらくるりと180度向きを変えて、長崎湾を南西の方向に向かって進んでいく。進行方向右手には稲佐山の姿が見える。この山からの長崎湾の夜景は日本三大夜景にも数えられる絶景で、私も2度ほど堪能している。


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 さらに先に進むと、三菱重工長崎造船所が見える。1909年にスコットランドから導入されて今もなお現役で動く「ジャイアント・カンチレバークレーン」は、その奥にある「第三船渠」とともに、軍艦島と同じ世界文化遺産を構成する一部である。その少し先には立神工場のドックがあり、海上自衛隊の艦船が並んでいた。


 このドックは、湾を挟んで対岸の南山手の丘にあるグラバー園からも遠望できる。グラバー園もまた、同じ世界文化遺産の一部である。
 20年前の4月、身重の嫁とともにグラバー園から見た立神ドックでは、ちょうど大型客船の進水式が催されていた。この時の新船が「ダイヤモンドプリンセス」。もともとは姉妹船の「サファイアプリンセス」として建造されていたが、本家「ダイヤモンドプリンセス」の建造中の火災のために振り替えられて「ダイヤモンドプリンセス」となった。2020年に船内での新型コロナウイルス集団感染の舞台となったクルーズ船である。なかなかに感慨深い船出である。
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(2003.4.12 グラバー園より)


続く。




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コメント

こんばんは。

 軍艦島上陸! 続報が楽しみです。

投稿: 南太郎 | 2024/01/22 00:53

南太郎さん、ありがとうございます。
せっかくの珍しい良素材なので、じっくり時間をかけて調理してみたいと思います(笑)

投稿: いかさま | 2024/01/23 23:52

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